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資源は枯渇するのか

平成22年02月03日

 以前の記事、ゼロサム受け入れは間違いにも書いてあることだが、成長に限界があるとすれば資源の枯渇が最大の理由であると、かつてローマクラブが警告した。
 
 今回は、本当に資源は枯渇するのかと言う問題を考えてみたい。結論を言えば、資源は枯渇しない、と言うことなのだが、むろん、それには条件がある。
 
 まず、未来永劫に資源は枯渇しないかというと、それは分からない。なぜなら、人類の歴史がこれから何年続くか分からないからだが、大規模な戦争や地球環境の激変、巨大天体の激突でもない限り、おそらく数万年以上は続くのではないかと思える。ただし、これはそれこそ願望であり、誰にも分からない。
 
 そこで、想像しうる未来、つまり100年から数100年、精々1000年の未来までとして、資源は枯渇するかと言えば、そんなことはないと私は思う。
 
 資源として考えられるのは
 
 地下資源  金属などの様々な鉱物資源
 自然資源  魚などに代表される自然から得られる食料など
 水資源   飲料水、工業用水、農業用水
 エネルギー資源 今は化石燃料が主
 
 が挙げられるだろう。
 
 一番枯渇が心配されるのは希少金属を主とした地下資源がある。現代は、電子工業などで、希少金属の需要が伸びてきて、各国が資源の奪い合いをしているのでそれら希少金属がいずれ枯渇することが心配されているのだが、これは枯渇しない。なぜならリサイクルが可能で、使い終わった機器からこれらの貴重な金属が回収出来るからだ。したがって、理屈の上では、人類が使用するこれらの機器の総量が増えない限り、新しく作られる機器のための需要を、廃棄される機器から回収される希少金属が補うからだ。
 
 もちろん、100%のリサイクルは出来ないだろうから、少しずつ目減りしてくる分を補うために新しい採掘が必要になる。その分で採掘量が減ってくるわけだが、新しい鉱床が発見されることもあるだろうし、また採掘技術、製錬技術が発達してくれば、採掘量が増える。さらに、製造技術が発達すれば、使用量自体が減ったり、あるいは代替品が開発されることもある。
 
 さらに、今は採算がとれないが、殆どの希少金属は海水中に含まれており、それらが実用化されることもあるだろう。すなわち、これらの希少金属が本当に枯渇する前にリサイクル技術を始め様々な新技術が発達することで、常に需要の最大量が確保出来るようになる。
 
 これが希少金属が枯渇しないという理由だ。
 
 自然資源、すなわち魚などは、養殖技術が非常に発達しており、自然に頼る必要は次第になくなると思われる。農業もある意味自然資源だろうが、これも大規模の農業、品種改良、工場農業などの改良で増産出来る。エネルギーさえ有れば農業は地下でも出来るので、結局エネルギーが確保出来ればよい。
 
 水資源 これはかなり困難な問題だ。人間が利用出来る真水は、地球上の水の1%にも満たなく、しかも年々枯渇してきていて地域によってはかなり水不足が深刻化している。たとえば、中国では黄河に水が流れなくなったり、環境汚染で地下水や河川の水が飲めなくなってきているし、水不足で砂漠化が急激に進行し、すでに北京に砂漠が迫っている。
 
 中東国家などではもともと真水が少ないため、海水の淡水化プラントが働いているが、まず自然の回復により自然に得られる水を増やすための努力は世界中でされている。また雨水を蓄えるなども大規模に行われている。
 
 たとえば、日本は雨に恵まれているが人口が多いために、一人あたりの降水量はサウジアラビアよりも少ない。また、日本は地形が急峻であるためせっかく降った雨水がすぐに海に流出してしまう。むろん降水量という話で有効利用水の量の比較ではない。

いずれにせよ、日本人は水と安全が只だと思っていると言われているが、実際にはかなりの量を海外から食料の一部として輸入している。それ以上に、本来食料生産、他の工業生産に日本国内で必要な、つまり雨水の利用率が少な水を、海外から製品を買うことで消費しないで済んでいるので、いわば水を輸入していると考えられる。これを仮想水というが、国内で得られる水よりも多い。つまり、日本は国内で水を消費せず、海外で消費しているわけだが、水自体は循環している物であり、化石燃料のように消えて無くなるわけではない。したがって、リサイクルをうまくやれば水の枯渇はない。

リサイクルにはエネルギーがいるので、これもエネルギー問題となる。
 
 日本だけではなく世界中で海に流出してしまう水をもう少し利用出来れば、水不足を緩和出来るが、もちろん全ての水を止めてしまうことは出来ない。海には山から流れ込む水が必要であることは論を待たない。
 
 あとは、海水の淡水化だが、これもエネルギーが有れば解決出来るので、自然資源と同じ、エネルギーの確保が鍵となる。
 
 そして、そのエネルギー源だが、今は石油、天然ガス、石炭が世界的には多く、他に原子力、そして水力を始め様々な再生可能エネルギー、バイオエネルギーなどがある。これらの内、原子力エネルギーと地熱エネルギー以外は全て太陽エネルギーの変形であり、化石燃料は過去に蓄えた太陽エネルギーを利用している。他の再生可能エネルギーは、バイオも含めて全て太陽が地球に送り届けている光エネルギーの数パーセント以下であって、きわめて密度が低く、コスト的には化石燃料や原子力エネルギーの代替にはならない。
 
 一例を挙げれば、ソーラーカーが時速100キロ以上で走るなどのニュースがあるが、あれは晴天時の話であり、それも人間一人がやっと運べるくらいのエネルギーしかないので、今の化石燃料カーとは比べ物にならない。夜や雨天では使えない。つまり、実用性は全くない。この再生可能エネルギーについては「電気自動車」の項で書いた。
 
 となると、エネルギー密度から実用性があるのは化石燃料か原子力と言うことになる。
 
 化石燃料は確かに枯渇する。が、省エネ技術が発達し、10年で10パーセント以下の消費量になった物などがたくさんある。また、新しい油田、ガス田が発見され、採掘技術も発達するので、今のところ数十年のスパンではこれら化石燃料が枯渇することはない。ただし、価格は上がってくるだろうが、一方、天然ガスの総量は、原油の何倍もあるとの見通しが立ち、しかも原油が地域的に偏在しているのとは違って、天然ガスはかなり世界中に均等にある。日本の周辺でもかなりの規模のガス田が見つかっており、少なく見積もっても日本の消費量の140年分以上が確保出来る見通しだ。
 
 また、新しい炭化水素源として、ハイドロメタンが相次いで発見され、その総領はまだ分からないが、天然ガスをしのぐのではないかとも言われている。そして、ハイドロメタンは、日本の周辺でもかなりの量が確認されている。だだし、採掘技術が確立されていないので、まだ実用化はされていないが、日本では15年を目処に実用化を目指しており、試験段階だが連続採掘に成功している。
 
 また、日本にはまだ石炭が比較的豊富にあるが、ただ採掘コストが外国産の石炭に太刀打ち出来ないので今は国産の石炭がないだけだ。しかし、新しい技術が開発され、微粉末採炭方式やガス化方式が実用化されれば、一度は閉じられた炭田も新しいエネルギー供給源となるだろう。
 
 あれやこれやを考えると、この化石燃料の枯渇も少なくとも数百年単位で心配することはないだろうし、もしかしたら核融合炉が完成するかも知れない。ただし、この核融合炉はかなり実現が危ぶまれているので単に希望でしかないが。
 
 増殖炉が実用化されればウランに頼る原子炉も制限が無くなるし、またウランも海水中から回収出来る。試験的には成功しているが、今はコスト的にとうてい成り立たない。
 
 とにかくエネルギー源が枯渇することは少なくとも数百年はなさそうであり、エネルギー源が確保出来るのであれば、希少金属、自然資源、水も確保出来る。そして、数百年有れば、人類はそれこそ核融合や新しいエネルギー源を見つけるだろうが、それを私が見届けられるわけではない。したがって、長くて数百年の間は、もし戦争などで人類が滅びない限り、資源の枯渇は無いと結論づけられる。

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