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何故中国は宇宙を目指す?

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 先日の、「中国の宇宙技術」に対して、私が同じ内容をUPしているSNSで、コメントを頂いた。
 
 つまり、中国の場合、宇宙技術は軍事目的ではないのか、目的が不透明だとのご指摘だった。
 
 むろん、人間が宇宙を目指すのには様々な理由があり、もっとも純粋というか、まともなのは宇宙の神秘に対するあこがれだろう。古代より太陽や月や夜空の星々を神の世界と結びつけて考えるのは世界中の民族の神話にあり、宇宙そのものが神秘であったから、そこを目指すのも人間の当然の行動だろう。
 
 そして、近年では、むろん、宇宙に対するあこがれも当然ながら宇宙開発技術を持つことが国威発揚になり、さらに軍事技術として非常に有効であることから、大きく軍事利用にシフトしている。
 
 米ソも初期の宇宙開発競争はあくまで国威発揚競争であり、人工衛星の打ち上げでソ連に抜かれたアメリカが重大な決意でアポロ計画に取り組んだことは良く知られている。
 
 現在も、宇宙技術と言えば衛星技術が主であり、気象衛星や通信衛星、探査衛星など商業利用の物が多いが、それらを自前で開発し打ち上げ運用している国は世界でも数カ国しかない。単独でそれらを行っている国は、日米ロ中及びイランやインドイスラエル等だろうが、突出しているのは日米ロ中であり、あとは数カ国の集合体として欧州宇宙機関がある。
 
 さらにその中でも突出していると言えば、様々な評価の仕方があるので単純比較は出来ないが、実績で米ロ、技術レベルで日米、商業利用で欧州と言ったところか。有人飛行などでは、確かに米ロ中が上だと言って良い。
 
 さて、有人飛行を行ったのは米ロと中国のみだが、だから同じ技術レベルにあるのかと言えば決してそうは言えない。あくまでその意思があるかどうかが決定要素であり、米ロの場合は互いに張り合った結果開発しただけのことだ。したがって、初期にはずいぶん人命が損なわれている。
 
 中国の場合は人命自体が消耗品であり、死亡事故の場合は完全に隠蔽されるので今まで人命事故がないなどの言い分を誰も信じてはいない。おそらく3桁の人命が損なわれているのだろう。それだけの使い捨て人間がいれば当然、有人飛行も出来るだろう。したがって、中国の有人飛行は全くの対象外となる。
 
 日本や欧州は有人飛行に対する要求、モチベーションがそれほど高くないので実現していないだけだと思う。むろん、その気になったら明日出来るものではないだろう。中国やロシアとは違うから、100%安全に人間を宇宙から帰還させる技術が確立しない限り、人間を宇宙に送り出すことは出来ない。
 
 ただし、おそらくそのための基本技術はすでに日本は備えていると思われる。まず、打ち上げる方だが、これは国際的にもトップクラスの実績を持っており、現に補給機であるHTVを有人化する開発が行われているという。HTVに耐熱カプセルを搭載し、帰りにはこの耐熱カプセルだけを大気圏に突入させればよいわけで、耐熱カプセルもはやぶさなどで実証済みだ。確かに簡単ではないだろうが、いずれ日本も自前の有人飛行を実現させるのは間違い無いと思える。
 
 そもそも、有人飛行が必要なのかと考えるとき、現時点では全て無人で行えるではないか、将来人間が実際に月に行ったとして、火星に行ったとして、太陽系外に出たとして、観測以外に何も出来ない。それなら無人機の方がよほど有利なのだという考え方が日本では支配的なのだ。
 
 有人飛行のためにはとにかく人命を保護するための膨大な施設が要り、そして帰還させるための膨大な施設が要る。それらを最初に打ち上げるためには巨大なロケットが必要であり、また人員の訓練も膨大な設備と費用がかかる。それらのコストを、観測機器にかけ、また数多く打ち上げた方がよほど成果が上がるのだから、現時点で有人飛行をする理由がない。
 
 ただ、現在運用中の国際宇宙ステーションにはその計画当初から日本も参加しており、膨大な技術を提供し、かつ受けている。今では、補給機の大きな部分を占めているが、人員の輸送は今はロシアの物しかない。アメリカが有人飛行技術を確立していなければ国際宇宙ステーション計画も実現しなかったわけで、結局は国際と名が付いてはいても実際はアメリカがほとんどの決定権を有していると言っていい。
 
 とにかく、有人飛行技術自体は、あくまで意思の問題であり、技術レベルの問題ではない。
 
 話を戻すと宇宙開発技術は、今では軍事目的が主だと言って良い。アメリカの場合宇宙開発予算は軍事予算の中に入っており、それがアメリカの膨大な軍事予算の理由の一つになっている。
 
 実際、高度の宇宙開発技術を有すると言うことは、軍事技術でもトップレベルの技術を有していると言っていい。かつては人工衛星軌道に核爆弾を搭載した衛星を置く、衛星爆弾の構想さえあった。
 
 人工衛星を打ち上げられる国は、当然大陸間ミサイル技術を有すると考えられる。つまり、それ自体が大きな抑止力になり、日本もその能力を持つとされている。
 
 また、気象衛星も通信衛星も資源探査衛星も全て軍事転用がすぐにも可能であり、現在の軍事監視衛星は地上の数十センチの物も見分けられ、日本はすでに運用している。表向きは災害時の観察などしているが、実際は北朝鮮や中国などが対象だろう。
 
 また、中国が成功したという自動ドッキングも、確かにレベルは高いだろうがトップクラスではないし、日米ロ欧はすでに完成している。中国が単に追いついただけのことだろうが、地上から見守りながらのドッキングであれば、ようやく追いついただけのことだ。ただし、これはテストを繰り返せば当然精度は上がってくるから、将来的にミサイル制御技術などに直結する。
 
 つまり、中国の場合は特に、国威発揚もあるが、実際の軍事転用が主目的だと考えられる。だからこそ、衛星破壊テストをしてみたり、独自のGPSを構築しているのだろう。
 
 ただ、先日も触れたが、決定的なのはエンジンの違いであり、エンジンが本当にアメリカの60年代レベルであれば、それは決定的な違いであり、日米と同じ大きさの物体を同じ高さに打ち上げるためには、中国は倍近い大きさのロケットが必要になる。
 
 ただし、現状では、中国はとりあえず大陸間弾道弾を持ち、水中発射が可能であり、巨大な核弾頭を有しているのであるから、宇宙開発競争に多少遅れていても攻撃能力としては別に問題はない。あくまで防御力と探査力の向上(これはエンジン効率とは余り関係がない)と、あとは技術の誇示が出来ればよいのだから、当面はエンジン効率の向上よりも派手なパフォーマンスを繰り返してゆくものと思われる。
 
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