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我が日本は

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私は、この国日本が世界でも最もうまく行っている国であることを何度も書いてきた。むろん、私は日本人だから、日本の価値観で育ち、日本の環境の中で生活をしていて、他の世界を知らない。

ただし、他国を訪れたことはあるし、多少の期間生活したこともある。多少は他国の言葉を話し、他国の人間とも交わった。しかしその間も私は日本人であり、日本的価値観から一歩も出ることは無かった。したがって、他国を訪れ人々と交わってもあくまで外国人としてその国の文化や価値観に接してきたに過ぎない。だから、日本と他国を客観的に比較することは不可能だろう。

その状況を十分にふまえた上で、日本は客観的な事実を見ても他国に比べかなり優れていることは否定できない。

1)犯罪が少ない 説明は要しないと思う。ロングスパンでは日本の犯罪は減り続けている。

2)戦争をしていない  日本が対外的に行った戦争は、日清、日露、日中および太平洋戦争であり、それ以前の対外戦争と言えば秀吉の朝鮮出兵くらいのものだ。元寇は一方的な侵略を受けたのであり、対外戦争と言っても他の戦争とは違う。古代の朝鮮出兵ももしかしたら挙げても良いかもしれないが、いずれにせよ、開国するまで対外戦争をせず、そして太平洋戦争以後も対外戦争をしていない。

米露中は常に戦争が絶えないしヨーロッパも先の大戦まではのべつまくなしに戦争をしていた。途上国も大体に於いて戦争が絶えない。それに比べると、日本はこのサイズの国でありながら極めて戦争から縁遠い国であると言える。

また内戦もおよそ400年前には途絶えているし、その内戦自体が欧米の戦争に比べればほんの小競り合いにしか見えない小規模なものでしかない。ヨーロッパの近代までは、国境が大幅に変わるほどの戦争が絶えなかったし、100年も続いた戦争もあった。ソ連ロシアは言うまでもなく、中国も日中戦争以後、17回の対外戦争をしている。

3)歴史が長い  国家成立が証明されている1300年前から連綿と一つの政体の基に続いてきた国は日本だけであり、喩え政権が変わっても常に天皇家の臣下である状態は変わらなかった。これは日本国が極めて安定して存在し続けたことを意味し、それ故に世界でも特殊なほど、古い文化と最新文化が極めて自然に混在している。世界のどの国にも(どこぞの国のようなパクリは別として)古い文化はあるが、それは日常的に人々が接しているわけではない。つまり、日本は世界でも一番素直に、まっすぐに発展してきた。文化が他民族により途絶えさせられたことなどが一度もない。

4)教育水準が極めて高い。これは江戸時代にすでに全国津津浦々初等教育機関である寺子屋が存在し、国民の平均75%が男女問わず文字が読めた事実でも分かる。確かに大学などの歴史で言えば欧米が早いが、あくまでエリートのための教育機関であり、初等教育は貴族や富裕層が専門の家庭教師を師弟にあてがうのが普通だった。庶民は教育の対象外だったわけだ。

そして、むろん、高等教育のための学校もあり、日本最古の学校と言われている足利学校は、成立年代が明かではないが、大学の名を冠しても差し支えないだろう。となると、ボローニャ、ソルボンヌ、オックスフォード大学など12世紀に成立していたとされる大学にも比類しうるのではないのか。成立年代に諸説があるが、最古の説では800年代に設立されたとされている。

東京大学の前身も、昌平坂学問所と言われているが、1600年代にさかのぼるので、世界の大学でも決してあたらしい部類ではない。

それはともかく、日本という国が他国と大きく異なったのは、庶民に対する教育をきちんと行っていたことであり、これは当時から日本を訪れている多くの外国人が驚愕している。

この庶民に深く広く広がっていた教育が、開国後あっという間に世界の先進国になり、とうてい勝てるはずがないと思われていた日清日露戦争で勝ち、太平洋戦争で世界の先進国の大半を相手に4年近くも戦い抜いた能力は、並大抵のものではない。敢えて言えばドイツもそうかもしれない。

日本は敗戦の後四半世紀でまた世界の最先進国に返り咲いた。ドイツも、今ではEUの中心として、ヨーロッパの中では経済、技術とも突出している。ドイツが他から一目置かれているのは彼らの戦争の結果であり、それは日本も同じであると言っていい。

5)民度が高い  この民度とは極めて曖昧な尺度であり、比較が難しいが、今回の大震災、及び15年前の阪神淡路大震災の折に見せた日本人の秩序、辛抱強さ、勇気、助け合いは世界を驚愕させている。民度は数字には出にくいが、やはりこのようなことからも日本は世界でも突出した民度の高い国であると言えるのではないか。

6)民主化先進国  確かに欧米よりは民主化が遅れたと言われているが、現実には江戸時代でも町人や農民にかなりの自治を任せていた。村役人町役人制度がきちんと決められ、かなりの率で庶民の要望が幕府まで伝えられていたと言える。むろん、今の民主主義とは全く違うが、当時の欧米でも、全て庶民は領主の所有物のようなものであり、領主や国王に要求をするには、死刑覚悟の反乱か革命しかなかった。実際にヨーロッパでは革命が相次いで、民主化が成立したと言われるが、日本は別の形で民主化がすでに成し遂げられていたと言える。それは庶民レベルの高い教育普及が大いに関係している。

だから、日本の革命と言われる明治維新がほとんど無血で行われ、しかも古い価値観も破壊されることなく引き継がれた。それが明治維新と他国の革命との大きな違いだ。

つまり、数百年前から日本人は庶民も人間として扱われていたのであり、欧米では庶民が領主の所有物であったのとは対照的だ。

一般選挙が始まったのも決して日本は遅くはない。世界で一番早いわけではないが、今の先進国の中でも決して遅くはなかった。アメリカがアフガニスタンに侵攻したときだと記憶しているが、当時のブッシュ大統領が、アフガニスタンも第二次大戦後のドイツや日本と同じように民主化されるだろうと演説し失笑を買ったことがある。ドイツも日本も、戦争前から一般選挙の実施される民主国家だったのだ。

7)平均寿命が長く、健康寿命が長い  人口数万の小国なら別だが、日本のような規模の国で平均寿命が世界のトップクラスだというのは例外と言える。これは日本社会にストレスが無く、格差が無く安心して生活が出来ることを示している。むろん、福祉がしっかりしていて医療水準が高く、国民の健康意識、衛生概念が高いことも理由だろう。肥満率が世界最低であることからも言える。アメリカなど、行ってみるとほとんどが肥満ではないかと思えるくらいだ。ヨーロッパも大体同じだ。

これらは、確かに日本にいれば実感できないだろうし、新聞などが日本の安全神話が崩壊したとか、無法化した等と書くことがあるが、それは嘘だ。日本はストレスが少ない国なのだ。

8)世界的に高く評価されている  これは毎年行われている国際的なアンケートで、大体日本は世界中の国から高く評価され好感を持たれている。例外は言わずもがな、特亜だが、この特亜がそろって世界では嫌われていることと考え合わせると納得が行く。

9)経済大国である  これは文句なく客観的な事実だろう。これについては、先日のエントリー「円高の恵み」でも書いたが日本は世界最大の債権国であり、対外的に膨大な資産を積み上げ続けている。これは借金漬けで、今後借金の上限が制限され経済が崩壊すると(実際はそれは当面あり得ないが)騒がれたアメリカや、何をやっても上向かずユーロが値下がりし続けているEUや、スタグフレーションに突っ込みかけている中国などとは大違いだ。

GDPで言えば中国に次いで3位(これは私はかなり懐疑的だが)かもしれないが、資産でみれば日本は実質世界最大の経済大国と言っていい。よく誤解されているが、GDPが大きければ金持ちと言うことではない。GDPは要するに金がどれだけ動いたかだが、自転車操業で商売を続けている人と、大地主で黙っていても食える人の違いと言うことだ。とはいえ、金を持っていても使わないのはまずいが、今のドジョウ総理には理解が及んでいないと思える。

10)技術大国である   これも客観的な事実だろう。軍事技術などでは確かにアメリカはダントツであり、ロシアもかなりのものだ。中国も最近は実力を付けてきているだろう。が、ミサイルで国民の生活の質は上がらない。東日本大震災で日本からコア部品の供給が止まり、世界中の高機能製品の生産量が落ちたことは記憶にあたらしい。すなわち、世界の先端製品には日本の技術が欠かせなくなっている。中国や韓国の技術で何か欠けると世界の生産が止まる者があるか考えてみれば分かる。何もない。

とここまではついいい気持ちになって書いてしまったが、いわばおさらいだ。

今回はその日本に何か問題はないのかと考えてみたいわけだ。当然ながら日本が天国であるわけはないし、理想郷でもないだろう。犯罪もあるし馬鹿な政府はあるし、恥知らずの政治家も、強欲な恥知らずの連中もいる。それでも世界平均よりは、政治家以外は(考えようによっては政治家の清廉さなどは矢張り世界でも突出して高い)優れている。

こんな記事を読んだ。


赤文字は引用


韓国の「反面教師」日本

【新刊】イ・ジョンガク著『墜落する日本』(ナナム新書)


 日本がかたくなに守ってきた官僚体制は、大地震と原発事故の前に「想定外」を繰り返し、崩壊した。無気力な「引きこもり」の若者や、孤独な死を遂げる高齢者たちが急増している現状から「家族の崩壊」を垣間見ることができる。最高の料亭が残り物を再利用し、最高の温泉では水道水を混ぜ、創業300年の老舗和菓子店が製造日を偽るなど「職人意識」が失われた事例が相次いで起こっているのも衝撃的だ。

 昔から職人意識を持たない老舗があったのは同じだ。最近はそれがばれるようになっただけのことであり、特に増えたわけではないだろう。今の老舗の中には、かつてかなりいかがわしい商売で財をなしたところもある。日本では老舗に入らないかもしれないが、財閥の三井三菱住友など、元をたどれば結構あざといことをやっていた。国家と結託して政治を動かしたなども珍しくはない。老舗の全てがそうではないだろうが、昔とは規準が違うのだし、今になって老舗がそろってインチキを始めたわけではない。やはり絶対的にそのような違反をするのは新興企業が多いし、老舗はやはり培ってきた信用を失いたくないと努めているところが多いのではないか。
 
 この本を読んでみたいとも特に思わないが、要するに日本に追いつけ追い越せとやってきた韓国も、日本の衰弱の元を考えるとやり方を真似するだけではいけないのではないかとの内容だそうだ。韓国は決して日本を倣ってなどして来てはいない。パクリはしてきただろうが、日本のビジネス、社会構造、価値観、官僚組織など真似が出来るものではない。日本の真似をするとすれば、日本と同様の歴史を刻み民度を挙げ教育レベルを上げ、文化を創り上げてこなくてはならない。それが出来るなら世話はないが、韓国がやってきたのは、見かけの真似だけであり、所詮偽物でしかない。
 
 今更日本を倣って云々など笑止だ。日本は決して他国を敵視し、国民に捏造した憎しみを吹き込みそれを、他国を克服する原動力などにはしない。アメリカと戦争はしたが、個人的な感情はともかく、国家としてはアメリカと同盟を組み互恵関係を築いている。韓国のどこを叩けば日本を倣ってきた等と言えるのだろうか。
 
 これについて反対の論を同じ韓国人が書いている。

日本は「今の」韓国をモデルにすべきでない

 実際のところ「超圧縮成長」を遂げてきた韓国経済は、その裏で国内に大きなひずみを生み出した。超大企業中心主義、超輸出依存体制、土建と土地バブルに象徴される極めて不健全な経済構造......。大企業躍進の陰では、5割を超える人が非正規雇用に転落している。国家と市民が企業と資本に主導権を奪われた、究極の企業社会・格差社会が「サムスン共和国」とも称される今の韓国なのだ。
 
 この前段として、日本の経済界人などに会うと、韓国は元気がありうらやましい、日本も韓国のやり方をもっと取り入れるべきだとの声を良く聞くというのだ。が、それが外交辞令ではないとしたら、本気でそのようなことを考えている財界人は経済と国家の関係を理解していない。
 
 国家の経済が繁栄するのは、その裏付けになる国家の存在が大きい。日本は差し引きすれば外国から一銭の金も借りてはいないが、もちろん、新たに金を借りるとしても最終的に国家が保証する形であれば問題なく借りられるだろう。一般の経済活動に於いても、黒字企業が銀行から融資を受ける場合のことを考えてみればよい。まず問題なく融資を受けられるだろうが、赤字企業で自転車をこぐための金を借りるとなったら、極めて難しいのではないか。
 
 韓国の国際的な信用と日本の信用を比べて、なぜ韓国が元気に見えるのか、それは自転車操業をせざるを得ないからだ。これが圧縮成長という韓国経済の実態なのであり、技術もなく信用もない韓国には選択肢が他にない。
 
 本気で韓国経済が元気だから日本も見習うべきだと思っている財界人が居たとしたらその人は失格だ。外交辞令ならいくら言っても良いが、これを書いた人はおそらく素人なので、外交辞令を真に受けたのだろう。しかし他の韓国人と違い、見えるものが見えたにすぎない。
 
国家の実力が無く、自転車操業以外の選択肢がないと、

「私は25年間、競走馬のように長いトラックを疾走してきた。無数の友達を追い抜き、転倒させたことを喜び、前を走る友達に不安と焦りを覚えながら。だが、ようやく気が付いた。私が走っているのはゴールのないトラックだと」「大学には真の学びも問いもなく、友情もロマンも子弟間の信頼も見いだせない」

と言うことになる。

いや、つい韓国のことを書いてしまったが、せっかくだから最後の一節を紹介する。先の言葉に続けて、著者は次の言葉で結んでいる。

 人間的な新しい社会システムをつくるために協力するのか。3・11を経験した日本だからこそ、韓国にアドバイスできるのではないか。それが日韓の真の友情にもつながるはずだ。
 
 韓国と心の友情が成り立つ見込みは全くないし、今は距離を置くしかないと思うが、本当にアドバイスが欲しいなら、歴史を捏造せず、日本をねたまず憎まず盗まずパクらず、普通の国として再出発をすれば少しはましになるだろう。今のままでまともに方向転換など出来るわけがない。
 
 さて、こうやってみると、果たして日本の欠点とは何なのか考えてしまう。むろん私も今の日本の現状が良いなどとは夢にも思わないし、とにかく何とかしなければ日本はどうにかなるのではないかとの焦燥感もある。そうでなければ、こんなブログなど立ち上げない。
 
 しかし、今の日本の惨状は、あくまで今までに比べて酷いと言うことであって、他国と比べての話ではない。他国はもっと酷いのだ。犯罪率、政府の腐敗、民度の低さ、戦争、内戦、経済の沈滞などなど、見回してみて、日本よりましと思える国が見あたらないのだ。
 
 日本にはどういう訳か心底日本を憎み、日本をおとしめ、日本を破壊することに身命をかけて連中が居る。実はこれも日本だけではなく、世界中のなやみなのだ。
 
 どこの国でも野党は与党を攻撃し、プロパガンダを広げる。
 
 民主党は最悪だが、ドイツ人に言わせればメルケル政権は最悪であり、イギリス人に言わせればキャメロン政権は糞であり、フランス人に言わせればサルコジはならず者であり(或る面合っている)、イタリア人はベルルスコーニを色きちがいのマフィアだといい(これも合っている)、オバマ大統領はいま経済政策で無能だとティーパーティーの攻撃に曝されている。
 
 まあ、それでも日本の政治が全く機能していないことは世界でも良く知られ、それにつけ込んで特亜やロシアが好き放題をする始末だ。しかし、日本自体の信用はほとんど落ちていない。通貨が独歩高で、国際利子が最低とはそう言うことだ。政府がどんな馬鹿でも日本自体は崩れないと世界は見ている。
 
 本当にそうであって欲しいが、なぜ世界が驚嘆するような優秀な国民の国である日本で、これほど無能な政権が出来てしまうのか、これは私もよく分からない。基本的には宗教的な原因があるとは思っている。キリスト教とは、神と人間の契約に基づいて成り立っている。聖書とは契約書のことだが、その契約社会が政府を契約の対象と見て、常に契約を履行しているかどうかを国民が監視するのが政治なのだろう。
 
 一方日本では、神との契約などないし、そもそも人間は神と同等であり、神も人間も自然の一部と考えているのではないか。それが、政治もまあなるようになる式の任せっきり、政治家との契約意識がないから今のような馬鹿な政府が出来てしまうのではないかと私は思っているのだがどうなのだろう。
 
 本来政府とは国民が指示をして国を運営させる機関であり、その指示書が憲法であり法律なのだが、その意識が国民にはあまりに希薄に思える。
 
 日本にある最大の欠点とは、政府が約束を守るかどうかの監視をしない、指示書通りに政治を動かしているかどうかをチェックしない、そもそも政府が国益を守るとの最低限の義務を果たしているかどうかのチェックもしない任せきり体質が日本人にはあることだと思う。
 
 政府を信用するのはよいが、政治家も人間であり、間違いもすれば嘘も付く。その辺をきちんと見極める感覚が日本人は欠けていると思うのだが、私に思いつく日本の欠点とはそれくらいしかない。それが万事に付け、自分で判断しない、扇動されやすい(他国の扇動はものすごいが)などにつながっているのだと思う。
 
 大変な欠点だと私は思うのだが、どうしてそんな欠点がありながら、そして無能きわまりない政府を作りながら、どうして日本は相変わらず世界で一番うまくいっている、言い換えれば問題の少ない国なのか理解できない。
 
 お花畑が扇動されている、日本は原発で破壊の縁に立っているなど、現実の生活を眺めて信じられるだろうか。オイルショックの時は日本経済が破たんすると言われ、円が固定相場から変動相場になったときも日本はこれで終わったと多くの人間が言っていた。
 
 いま福島原発事故で、日本の存在がどうにかなると本当にパニックになっている人々は信じているのだろうか。
 
 あとは、外国から言われる、曖昧だ、決まりが多すぎる、人目を気にしすぎる等々様々有るだろうが、それは日本の歴史が作り上げてきた日本人の価値観に因っている。けっして、欠点ではない。日本人だからそうなのだ、と言うことでしかない。



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以下は参照用の資料ですので、確認をされる以外はあえて読む必要はありません。

韓国の「反面教師」日本

【新刊】イ・ジョンガク著『墜落する日本』(ナナム新書)

 「行き詰まった」「停滞する」などの表現が、この20年間の日本を表してきた。20世紀初めにロシアの艦隊を破った国、第2次世界大戦での敗戦後20年余りで米国を驚かせた「超一流国家」の日本が、なぜこのような状態に陥ってしまったのだろうか。


 この本は「最も日本的なものが日本をダメにしている」と説く。「日本という大型船は『船体の異常』により『ゆっくりと沈没中』だ。問題は、この異常がいつ直るかも分からず、次第に悪化しているということだ」と分析する。


 日本がかたくなに守ってきた官僚体制は、大地震と原発事故の前に「想定外」を繰り返し、崩壊した。無気力な「引きこもり」の若者や、孤独な死を遂げる高齢者たちが急増している現状から「家族の崩壊」を垣間見ることができる。最高の料亭が残り物を再利用し、最高の温泉では水道水を混ぜ、創業300年の老舗和菓子店が製造日を偽るなど「職人意識」が失われた事例が相次いで起こっているのも衝撃的だ。


 「日本の最先端の技術と制度を『まねて』成長した」韓国にとっても「対岸の火事」とはいえない。著者は「日本の現実を正確に把握・分析し、徹底した『反面教師』として受け止めなければ生き残れない」と忠告している。1万5000ウォン(約1080円)。


李泰勲(イ・テフン)記者



日本は「今の」韓国をモデルにすべきでない

2011年09月06日(火)14時04分
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 日本の官僚や産業界の人と話をしていると、彼らの一部に韓国を経済分野における成功モデルにしようとする意識が働いていることに気付く。いわゆる「ルック・コリア」と呼ばれる風潮だ。

 サムスンや現代、LGといった企業の躍進や、世界各国との自由貿易協定(FTA)締結、教育改革などによるグローバル化の推進が、日本にそうした意識をもたらしているのかもしれない。また平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック誘致の成功や、欧米でもブームを起こしつつあるK─POPなどによって、停滞気味の日本の目に韓国が若くて元気で健康な国に映っているのだろう。

 だが現在の韓国は、本当に日本のモデルになり得るのか。隣の芝は青く見えるもの。僕が思うに、少し韓国を買いかぶり過ぎだろう。

 実際のところ「超圧縮成長」を遂げてきた韓国経済は、その裏で国内に大きなひずみを生み出した。超大企業中心主義、超輸出依存体制、土建と土地バブルに象徴される極めて不健全な経済構造......。大企業躍進の陰では、5割を超える人が非正規雇用に転落している。国家と市民が企業と資本に主導権を奪われた、究極の企業社会・格差社会が「サムスン共和国」とも称される今の韓国なのだ。

 さらに深刻なのは、未来を担うべき若者たちが病んでいること。バラク・オバマ米大統領も称賛する韓国の教育システムだが、小学校からの英語教育義務化により、就学前から月100万ウォン(約7万円)もする英語幼稚園に通い、勉強のし過ぎで視力が極端に落ちる幼児や、ストレスで鬱になったり犯罪に手を染めたり自殺する子供も増えている。親にも月100万~200万ウォンもの教育費がのしかかる(韓国の平均月収は約272万ウォン)。

 それでも勝ち組への門はあまりに狭い。ソウル、高麗、延世のいわゆる「SKY大学」に行けなければ、二流三流の人生が待っている。ソウル大学を目指して何度も受験したが失敗し、あえて大学の近くで首をつるという事件も起きるほどだ。

■この長い競争にゴールはない

 厳しい受験戦争を勝ち抜いても、今度は「青年失業」が待っている。09年の大卒者のうち、非正規雇用を含めて就職できたのは約60%。学生は学問に打ち込むどころか、資格試験や留学準備など自身のスペックを高めることに余念がない。

 李明博(イ・ミョンバク)大統領の母校・高麗大学でも、ある学生が「今日、私は大学を辞める。いや、拒否する」と題した文章を掲げ、キャンパスで1人デモを行う出来事があった。その文章には、こう書かれていた。

「私は25年間、競走馬のように長いトラックを疾走してきた。無数の友達を追い抜き、転倒させたことを喜び、前を走る友達に不安と焦りを覚えながら。だが、ようやく気が付いた。私が走っているのはゴールのないトラックだと」「大学には真の学びも問いもなく、友情もロマンも子弟間の信頼も見いだせない」

 先進国に憧れてOECD(経済協力開発機構)に加盟した韓国は、今やOECD加盟国の中で貧困率、産業災害、自殺率、離婚率の高さ、そして出生率の低さの5項目でトップクラスになった。貧しくとも義理人情と仁徳を重んじ、何より生命を尊ぶかつての韓国人の面影はない。カフェや居酒屋で聞こえてくるのも、財テクや子供の教育の話題ばかりだ。

 だが忘れてはならないのは、これはかつて韓国が日本をある面でモデルとし、追い付け追い越せで疾走してきた結果でもあることだ。また国内には、こうした矛盾を克服しようとする機運もある。

 日本はそれでも「韓国に学び」、より速くトラックを駆ける競走馬を調教するのか、それとも日韓の無為なサバイバルレースを改め、人間的な新しい社会システムをつくるために協力するのか。3・11を経験した日本だからこそ、韓国にアドバイスできるのではないか。それが日韓の真の友情にもつながるはずだ。

クォン・ヨンソク
1970年、ソウル生まれ。一橋大学大学院法学研究科准教授(東アジア国際関係史)。日韓のポップカルチャーやサッカーにも詳しく、中島みゆき、井上陽水、浜田省吾を韓国に「伝道」したいと考えている。近著に『「韓流」と「日流」―文化から読み解く日韓新時代』(NHK出版、2010年)がある。


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コメント

日本人の民度の高さについて

 仰るような世界的に稀有ですぐれた国民性は、太古から続く我が国土と祖先の関わり方に由来するのではないかと考えます。縄文の時代から森と岩清水の豊かな環境のなかで穏やかに過ごしてきたわが祖先の、DNAのなせる業といってよいと思います。

 耳学問ですが、縄文遺跡からの出土品は、量が多いにもかかわらずいくら探しても(明確な)武器が存在せず、殺されたことが明確な人骨も存在しないといいます。争いがなかったようです。多少なりともそのようなものが出てくるのは。他地域との交流が盛んになる弥生以降とのこと。

 数千年にわたる縄文期に続けられた暮らしぶり(行動)が、その後のわが祖先に影響しないはずがありません。文字の記録がないというだけの理由で、これを無視できる道理はありません。

はじめまして

約1年ほど前に、調べものをしていて、こちらのサイト様にたどり着きました。
それがきっかけで、日本がおかれている現状を知りました。
その日から毎日、時間があれば、こちらのサイト様で勉強させてもらっています。
ニュースを見たり読んだり、新聞もとるようになり、周囲が驚くほどです。
子供が生まれたこともあり、少しでも素晴らしい日本を取り戻したいと考えるようになりました。
これからも応援してます。

一人でも多く、政治に興味を持つ人が増えるように願いを込めまして。
ポチ☆

日本人の民度の高さについて

>2011-09-12 14:16 | akunin様

> 仰るような世界的に稀有ですぐれた国民性は、太古から続く我が国土と祖先の関わり方に由来するのではないかと考えます。縄文の時代から森と岩清水の豊かな環境のなかで穏やかに過ごしてきたわが祖先の、DNAのなせる業といってよいと思います。

そうですね。それと、周囲を海に囲まれていたために他民族との争いが無く、文化の中に敵愾心や憎しみなどという感情があまり絡まなかったのだろうとおもいます。それと、自然災害が多く、さらに農耕文化が早くから完成していたので、必然的に集団行動を重んずることもまた争いを避けようとする価値観を生んできたと思われます。

> 耳学問ですが、縄文遺跡からの出土品は、量が多いにもかかわらずいくら探しても(明確な)武器が存在せず、殺されたことが明確な人骨も存在しないといいます。争いがなかったようです。多少なりともそのようなものが出てくるのは。他地域との交流が盛んになる弥生以降とのこと。

それは初耳ですが、縄文文化が実は従来考えられていたよりもかなり高い水準であり、文明の発祥という意味では今までのメソポタミアやエジプトが古いなどと一概には言えないようです。アフリカにも西欧人が評価できなかった古代文明が発見されていますしね。つまり、従来の世界史や文化史はあまりに西欧的価値観に偏っていたのだろうと思います。
>
> 数千年にわたる縄文期に続けられた暮らしぶり(行動)が、その後のわが祖先に影響しないはずがありません。文字の記録がないというだけの理由で、これを無視できる道理はありません。

もちろんです。現実に一万年前から同じ場所で他からの影響を最小限に受け容れながら独自に発展してきた文明とは、考えてみれば希有な物かもしれません。他には探してみましたが例が見つかりません。

はじめまして

>2011-09-12 18:39 | MIKA 様

はじめまして。

>約1年ほど前に、調べものをしていて、こちらのサイト様にたどり着きました。

いらっしゃいませ。

>それがきっかけで、日本がおかれている現状を知りました。

>その日から毎日、時間があれば、こちらのサイト様で勉強させてもらっています。

恐れ入ります。

>ニュースを見たり読んだり、新聞もとるようになり、周囲が驚くほどです。
>子供が生まれたこともあり、少しでも素晴らしい日本を取り戻したいと考えるようになりました。

そうですね。お子さんのためにも発展したすばらしい日本を作り上げておくことが絶対に必要です。日本はすばらしい国ですが、すばらしいからこそ、虫が付きやすいのかもしれません。

>これからも応援してます。

ありがとうございます。

>
>一人でも多く、政治に興味を持つ人が増えるように願いを込めまして。
>ポチ☆

重ねてありがとうございます。(^o^)/

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