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資源大国日本?

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 前回のエントリーで書いたように、日本近海には大量のメタンハイドレートや天然ガスが存在することが確認されており、問題はそれを安全に低コストで採掘する技術が確立されていないことだが、いずれそれも可能になるだろう。
 
 日本は国土面積は世界60位で(世界200カ国の中ではむしろ大きい方だが)それでも国土は狭く地下資源には恵まれていない。ただし、鉱物標本国家といわれるほど多種多様な鉱物が存在するある面特殊な国だ。大陸棚のせめぎ合う火山地帯にあることがその原因らしい。なにしろ、石油も存在するし、ウランも有るし、近年では、さすがに日本にはないだろうと言われていたダイヤモンドまで四国で発見されている。
 
 ただ、残念ながらどの資源もきわめて少量で採掘コストが海外産に合わないので、ほとんどの天然地下資源は輸入に頼っている。日本で自給できる鉱物資源は、硫黄、石灰岩、そしてヨード(これは世界1,2の産出量で輸出している)くらいだが、石炭もかなり豊富にある。ただし、採掘コストが高すぎるので今はすべての炭坑が閉じられている。意外なところでは、金もかなり豊富に存在するが、それでも世界のトップクラスの産出国からすれば比較にならないほど少ない。
 
 あとは、チタン、アルミニウム、シリコンなどは地殻に豊富にあり、日本にも無尽蔵にあるが、取り出しやすい形では無いので、やはり輸入に頼っている。もし、技術的な問題が解決すれば、これらを輸入する必要はない。なにしろ、チタンなどは炭素や硫黄どころか窒素などより豊富に存在し、銅などの4,50倍も豊富にあるのだ。アルミやシリコンは無尽蔵にあると言っていい。チタンなどが製錬技術が優れているので、原鉱石を輸入し製品を輸出している。というより、ほとんどの金属、製油などがこのような形を採っているので、その意味で日本はすでに資源輸出大国だと言えないこともない。
 
 しかし、下記のような報道を見ると、やはり基本は技術で富を生み出すしかないと再認識する。
 
 《》は引用
 
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鹿児島湾でレアメタル発見 国内販売量の180年分

2011年5月15日19時41分

 9割以上を中国からの輸入に頼る希少金属(レアメタル)の一種「アンチモン」の鉱床を、岡山大や東京大などのグループが鹿児島湾の海底で発見した。埋蔵量は、国内の年間販売量の180年分と推定される。ただし、強い毒性によって採掘の際に海洋汚染が生じる恐れがあるため、実際に採掘するには新たな技術の開発が必要という。

 研究の成果は、22日から千葉市で開かれる日本地球惑星科学連合大会で発表される。アンチモンは、繊維を燃えにくくする難燃剤や半導体などに広く使われ、日本は95%以上を中国から輸入している。

 鉱床が見つかったのは、2003年に気象庁が「活火山」に指定した若尊(わかみこ)カルデラの一部。桜島の北東約5キロの鹿児島湾内にあり、約2万5千年前に大噴火した姶良(あいら)カルデラの主要火口という。07年に約200度の熱水噴出孔を発見した山中寿朗・岡山大准教授(地球化学)らが、付近の鉱物を調べていた。

 鉱床は、水深約200メートルの海底に、厚さ5メートルで直径1.5キロの円状に広がっていた。エックス線の調査で平均約6%含まれていることがわかり、全量は約90万トンになると推定した。昨年の国内販売量は約5千トンで、180年分がまかなえる計算になる。中国では含有量約0.5%の岩石から抽出しているといい、鹿児島湾の鉱床の方が効率よく取り出せるという。

 ところが、アンチモンにはヒ素と同じ毒性があるため、海砂利と同じような方法で採掘すると海中に拡散する恐れがある。体内に蓄積した魚介類を通し人体にも害を及ぼしかねない。

 山中准教授は「海洋汚染を防ぎながら海底から取り出す技術を開発できれば、自給が可能になる」と話している。(長崎緑子)
 
 レアメタルというと稀少金属と訳されるが、実際は決して稀少な種類ばかりではない。多くの種類は、一般的に使われている銅や錫、亜鉛などよりも豊富にある。ただし、分離精錬が難しいためにそのコストが高いのだが、中国はその精錬で欠かせない環境汚染対策などで手抜きをし、また実際に露天掘りの出来る鉱山があることでコストが低いから世界のシェアの大半を採ってしまっただけで、レアメタルと称する金属資源は比較的豊富に、世界中で普遍的に存在する。だから、製錬技術のコストさえ下がれば、かなりその供給は豊かになる。製錬技術のコストが高いのは、多くの場合放射性物質やヒ素などの毒の分離が難しいことと、さらに新しく使われ始めたレアメタルは、使い道がきわめて限られ近年需要が急増したために製錬技術が無かったからだ。
 
 しかし、近年になってレアメタルの需要が増してくると製錬技術も飛躍的に進歩する。その面でやはり日本はトップクラスの技術を有しており、今後ますます有利になると思われる。
 
 折しも、鹿児島湾内という至近距離でアンチモン資源が発見されるなど、日本近海の海底資源に多くのレアメタル資源が確認されている。熱水鉱床や、マンガン団塊、コバルト・リッチ・クラストなどの海底資源は、火山国である日本近海に特に豊富であることが確認されている。あとは、安全に低コストで採掘する技術さえ有れば、あとは精錬であり、これについてはすでにトップクラスの技術を保有している。
 
 鉱物資源は陸上にあると考えられていたのは過去のことであり、今では原油の多くが海底油田で採掘されているように、ほとんどの鉱物資源も海底から採掘する時代になるのではないか。そうなると、世界第6位の排他的経済水域を有する日本は、資源大国になりうるだろう。なにしろ、天然ガス、ハイドロメタンなどの化石燃料、各種レアメタル、貴金属が豊富にあると見込まれている。さらに、海水自体にはありとあらゆる金属資源がとけ込んでおり、それらを回収する技術も開発中であり、もしかしたら実用化するかもしれない。
 
 
 これで分かるのは、地下資源といえども、それを発見し、採掘し精錬する技術があって始めて資源としての価値が出るのであって、誰にも発見されない金鉱石は唯の岩でしかない。よくそれが理解できるのは、現在世界の鉱物資源産出国はほとんどが自前の採掘技術、製錬技術を持たないために、先進国から単にねらわれ、それが仇になって国の開発が遅れているケースが非常に多い。むろん、先進国でたまたま資源大国であるようなアメリカのようなケースもあるが、その場合は国内資源採掘が人件費の高さや環境保全の必要から結局外に資源を求める傾向が多い。つまり、国内に鉱物資源を持っているだけでは資源大国ではなく、それを利用する技術を持っている国が資源大国だと、やはり思うわけだ。日本がすでに資源大国であるという表現は間違いではない。実際に、チタン鉱石は日本は100%輸入しているが、おそらく世界最大の金属チタン輸出国だ。これは高機能鋼板という形で日本の鋼板が世界に供給されている等にも言えることだろう。

 それに、日本の都市鉱山は、世界最大産出量を誇る鉱山以上の埋蔵量に匹敵すると言われているのだ。海底資源が採掘精錬するまでには、この都市鉱山ももっと本格的に開発されているに違いない。ただし、これがコストに合わなければ意味はないが。
 
 もちろん、それまでには相当に時間がかかるだろうが、早い物なら十年以内に物になるのではないか。資源獲得競争が激しくなっている今、これくらいは楽しみにしても良いと思う。

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コメント

外国のテレビで

まな板さえも鉈の様に削ってしまうアメリカ製の万能包丁の通販を見た事があります。
そこで謳われていた事は、inspired in Japan でした。
刃の原材料である鋼は日本産であるとわざわざアピールしているのです。
近代製鉄でも不可能な高純度製鉄技術は、日本古来のたたら製鉄でしか為し得ない事が、騎士の鎧でさえも突き抜く日本刀を以って海外でも知られている訳です。
古来よりの技術の伝承と受容性の高い文化的背景、更に本質に一歩でも迫ろうとする「道を極める」姿勢、これらを失わない限り、技術的課題の克服には明るいものがあります。
日本と近似するマイスター文化を有するドイツ、圧倒的な研究投資を行う米国に互して対する為には、やはり研究予算を割いて側面からの支援体制を整えねばなりません。

残念ながら、現政権にはその思想が見て取れません。
富を生産する思想については以前テーマとされましたが、本来、国として為すべき事とは、将来を見据えた施策であり、目先の人気取りやまして首相個人の延命に終始するに至っては国家の体を為していません。口蹄疫にしても今回の原発禍にしても、種牛の保護さえも出来ないのですから。

外国のテレビで

>あづまもぐら様

>まな板さえも鉈の様に削ってしまうアメリカ製の万能包丁の通販を見た事があります。
>そこで謳われていた事は、inspired in Japan でした。
>刃の原材料である鋼は日本産であるとわざわざアピールしているのです。

たしかにそのような例、すなわち日本製だから安心、高性能だとの認識は世界共通になっており、だから中国などがmade in Japanと偽物につけるのでしょう。

>近代製鉄でも不可能な高純度製鉄技術は、日本古来のたたら製鉄でしか為し得ない事が、騎士の鎧でさえも突き抜く日本刀を以って海外でも知られている訳です。

他にも、和紙は未だに大量に輸出され、長期間保存する文書などに用いられていたり、漆の堅固さは結局いかなる塗料よりも信頼性が高いとされています。

>日本と近似するマイスター文化を有するドイツ、圧倒的な研究投資を行う米国に互して対する為には、やはり研究予算を割いて側面からの支援体制を整えねばなりません。

そうですね。欧米も結局は技術のみが富を生み出すという価値観を持っていることは日本と共通でしょう。そこが、パクれば簡単と考えている特亜との大きく違う点です。

>残念ながら、現政権にはその思想が見て取れません。

有りませんねぇ。というより、日本を護るという意識はまるでないようです。

>富を生産する思想については以前テーマとされましたが、本来、国として為すべき事とは、将来を見据えた施策であり、目先の人気取りやまして首相個人の延命に終始するに至っては国家の体を為していません。口蹄疫にしても今回の原発禍にしても、種牛の保護さえも出来ないのですから。

しかし、それを一般の国民がどれだけ認識しているのかはなはだ心許ないです。それでも、日本の民間企業は優秀です。やはり根っからの職人の誇りがそれを支えているのでしょう。その一例が、日本の宇宙開発で、予算はアメリカの10分の一以下(アメリカでは軍事予算に入れられていますので)でもコストパフォーマンスで言えば決してひけを取らないものがあると思っています。叩かれることも多いJAXAですが、職人魂がこんな所にも生きていると思っています。原発技術もそれが言えるんですが、それを仕切る政府や電力会社の意識が低いんでしょうかねぇ。

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