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代替エネルギー

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 本題の前にちょっと脱線。福島原発の状況は想定をかなり超えたひどい物であって、いわば今の状態も首の皮一枚でつながっている状態だったらしい。これが故意に隠蔽されていたのか、最近になって判明したかは分からないが、東電にしろ政府にしろ信用ゼロの状態では、何が隠されているのか分かったものではない。
 
 いずれにせよ、地震の第一撃で津波とは無関係に炉の内部の圧力容器が破損し、中の水が格納容器内に漏れだし、燃料棒が完全に露出して、崩壊熱で溶け、かろうじて圧力容器のそこに残った水の中に崩れ落ち、その状態で冷却されているとのこと。今の所、かろうじて冷却が続いているので、これ以上の加熱は起きないから、圧力容器の底を溶解して燃料が格納容器の底に落ちたり、さらにそこから外部に落ちる状況は無いと思われる。また、再臨界はこの状況では起きる可能性はほとんど無い。しかし、いずれにせよ、想定していたよりはかなりひどい破損が、最初の地震で起きたのは確かだ。
 
福島第1原発1号機復旧の目標と現状


画像 福島第1原発1号機復旧の目標と現状

 この状況を東電はメルトダウンと考えて良いと言っているし、政府はメルトダウンだと言っているが、このような状況でも、燃料は炉本体の内部にとどまっていることを私は重視したい。

東電や政府の責任を擁護するつもりはさらさら無いが、当初の想定よりは厳しい物の、原発の安全性は保たれていたことに注目すべきではないか。いや、安全性というのはおこがましいと言うかもしれないが、燃料爆発や高濃度汚染物質の大量飛散は起きていないし、直接的な死者も健康被害を受けた人間も出ていないと言うことだ。

原発の安全性が一つ証明されたと思っている。ただし、今後の原発がさらなる安全性を確保すべきだというのには異論はない。

《》は引用

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福島1号機「圧力・格納容器に損傷」 注水、大半漏出か

「冠水」による処理困難に

2011/5/12 21:01

 東京電力は12日、福島第1原子力発電所1号機で、燃料棒が原子炉圧力容器の底に溶け落ちたとみられると発表した。圧力容器だけでなく外側の格納容器も損傷し、注水しても大部分は漏れ出ているという。格納容器に水を満たして冷やす「冠水」は難しく、水位が低くても冷却効果を上げられる方法を検討する。

 1号機圧力容器内の冷却水の水位は燃料棒が完全に露出するほど低い。東電は燃料棒は既に溶けて崩れ落ち「圧力容器の底にとどまって水に覆われている」とみている。

 東電はこれまで格納容器の密閉性は比較的保たれていると予想。圧力容器に入れた水が漏れ出ても格納容器にたまり、水位が全体として上がって「冠水」が可能とみていたが見通しが狂った。

 国の原子力安全委員会の班目春樹委員長は12日の記者会見で「早い時点から燃料が溶融していると考えていたので驚きはない」と述べた。溶けた燃料がすべて水に浸っているかどうかは「分からない」としている。

 東電は水位低下は「圧力容器と格納容器が損傷し注いだ水の相当量が抜けているため」と説明。注水量は計約1万トンで、圧力容器の容量360トンと格納容器7400トンの合計を大きく上回る。圧力容器と制御棒を入れる案内管との溶接部に隙間ができ、水が漏れているもよう。全体で数センチメートルの穴が開いたのに相当する漏水があるという。

 圧力容器の温度はセ氏100~120度でそれほど高くないため、崩れた燃料の外側はある程度冷えているとみられるが、内部が熱いままだと冷却に時間がかかる。

 一方、格納容器の損傷理由や水位は不明。圧力容器の損傷部から燃料の一部が格納容器に達し、底部を傷めたとの見方もある。格納容器の水漏れが多いと「冠水」は難しくなる。

 東電は当面、注水を続けて格納容器の水位を可能な限り上げる。注水量を毎時8トンから10トンに上げることを検討中だ。漏れる量を上回れば水位を上げられる」とみる。

 当初予定よりは低くても、水位が圧力容器の真ん中程度の水準まで上げられれば配管を通して温まった水を外に出せる。この水を外付けの熱交換器で冷やして圧力容器上部から炉心に戻す。ただ当初予定していたよりも冷温停止に時間がかかる可能性がある。

 とはいえ、浜岡原発は完全停止し、美浜原発も一基停止した。今後多数の原発が停止し、下手をすれば再稼働が難しくなるかもしれない。今の所、東電は被災した火力発電所の復旧、休止中の火力発電所の再稼働、ガスタービン発電設備の新設などで、今日現在5620万キロワットの電力が確保でき、今年の夏のピーク時に見込まれる5600万キロワットを満たすことが出来るとしている。一応は計画停電などはしなくても済むとのことだが、そのための燃料コストの上昇や環境汚染の問題は増大するということで、根本問題が解決したわけではない。
 
 さて、本題。
 
 根本問題が解決するわけではないが、燃料確保という面では、いよいよメタンハイドレートの採掘が視野に入ってきたようだ。少し古い記事だが:
 
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「近海の宝」掘り出せ メタンハイドレート 世界最大の試験装置導入

2011.1.11 02:00

一部抜粋

  メタンハイドレートは日本近海のほか、南シナ海やロシアの永久凍土地帯などに存在している。油田のように掘り当ててもメタンガスが噴出することはないため、採取技術をめぐり日本や米国、韓国、中国などが国家プロジェクトとして研究を進めている。

 今回、世界最大の室内試験装置を設置して実証実験を行うのは、経済産業省が所管する独立行政法人産業技術総合研究所。これまでの採取実験で、130気圧の状態で存在するメタンハイドレート層を30気圧に減圧すれば、最も効果的にメタンガスを取り出せる仕組みを突き止めており、これを応用することにした。

メタンハイドレートは、日本近海の東部南海トラフだけで日本の天然ガス年間消費量の13・5年分に相当する約1兆1400億立方メートルの存在が確認されており、現在のガス田の埋蔵量ランキングにあてはめると世界20位程度に位置する。

 注:おおかたの記録では、日本近海に100年分以上の埋蔵量があるとされている。また、天然ガスも140年分以上が存在するとされている

 経産省・資源エネルギー庁は30年度に商業生産技術を確立する計画で、実験費用などとして23年度予算案に89億円を計上。「減圧法による海洋や漁業への影響も、ほとんど問題のないことが分かっている」としており、実用化を急ぐ考えだ。

 メタンハイドレートや天然ガスが日本近海にはかなり豊富に存在し、それが利用できれば日本はエネルギー資源を海外に頼らなくても済むとされているので、これを主として管理しやすい火力発電に用い、発生するCO2やNOXを外部に放出させずに回収し、安全に地下や海底に破棄できるならCO2排出を避けることが出来る。当然、化石燃料を使用している各種工場などもそのような対策を強化すべきだろう。現在、大気中のCO2排出やNOXのもう一つの発生源は車なので、車は電池車にすれば良いのだが、もちろん、大容量で低コストの電池の開発が不可欠であり、今後の課題になるだろう。
 
 とにかく、メタンハイドレートや天然ガスが低コストで、しかも環境汚染もなく使用できるなら、原発の当座の代わりにはなるのだろうが、実際にはまだまだ道は遠い。たとえば、メタンハイドレートの実用的な採掘が早くて今から8年後、普及するにはさらに10年はかかるのではないか。何しろ、そのためのインフラが大量にいるのだ。そして、低コスト化、環境負荷の低減など課題は山積みだ。
 
 したがって、原発はまだまだ捨てられない。当然安全策を向上させる必要はあるが、冒頭の記事のように、原発は安全なのだ。それはとらえ方の問題だとの反論が有ろうが、原発は技術的にかなりのレベルまで確立されており、今回の事故はほとんどが人災であったことが分かった以上、原発は安全であり、さらに安全策を講ずる技術的な問題は無いと言えるのではないか。法的な問題と、人間の意識の問題だろう。
 
 自然再生エネルギーメインエネルギー源としての実用化は、おそらくメタンハイドレートや天然ガスの安全且つ低コスト、環境負荷低下技術の確立よりも難しい、というより今はまだ見通しも立たない。
 
 とすれば、今の選択肢はやはり原発しかないし、それを選択しないならあとは環境汚染、国債状況の不安定、高騰する原油コストの上昇による経済の悪化などなどに耐えながら、火力発電をふやしてゆくしかないことになる。
 
 原発に対する恐怖のイメージにつけ込んで保身を図るのではなく、まともに考える人間が政権につかなければどうしてもじり貧になるばかりだと思えるのだが。
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