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インフォメーションとインテリジェンス

日本語では、インフォメーションもインテリジェンスも情報と訳してしまうようだし、むしろインテリジェンスは知性という意味の方が日本では良く知られているようだ。

インフォメーションとは発信者が発するデータそのものを言い、その質は関係がない。どんなに嘘を垂れ流してもインフォメーションだ。一方、多くのインフォメーションの中から、自分で資料を集め検証し、整合的に組み立てた結果をインテリジェンスという。インテリジェンスが知性と言われる所以はそんなことだろう。

アメリカの中央情報局はCentral Intelligence Agencyであって、Central Information Agencyではない。ところで、マスメディアの質が最近とみに落ちているとはネット社会に於いて改めて言われることだ。もちろん、ネット上の情報がどれだけ信憑性が高いかは問題にならない。おそらく垂れ流されている90%以上は嘘だろう。しかし、ネット上の情報が勝れているのは双方向であり、たとえば私のブログでもいい加減な根拠のないことを書き散らせば当然批判が集まるはずだし、(いまはまだそこまで知名度がないが)それに対してまともに答えられなければ、ブログの記事を訂正するしかない。少なくとも、自分が書くことはそれなりに調べ根拠を以て検証しているが、そこは神ならぬ身、それでも間違いや思いこみはあるだろう。だから、正当な批判や反論は大歓迎だし、例え意見が違ってもそのようにコメントをくれる人たちには感謝する。

しかし、他のブログによっては、一切コメントを受け付けない、あるいは管理人の承認制になっていても、意に染まないコメントは排除する場所がある。そのような場所で、ブログ主がどのように高尚な記事を書いていても、おそらくどこからか引き写しただけなのだろうと解釈する。

その意味でレガシーメディア、つまりネットに対して従来のメディアである、新聞テレビ雑誌などは、双方向ではなく、一方的に記事を垂れ流しているだけであり、反論を受け付けない。

ネット上の記事の大半はでたらめであろうが、双方向であり、また自分で検証した上で質問反論が出来ることが大きく違う。その意味で、レガシーメディアがかなり偏っていることを知る次第だ。

たとえば、かつて選挙前、メディアはそろって麻生総理を罵倒した。いわく漢字を読めない、カップ麺の値段を知らない、ホテルのバーで呑む云々。中川氏のもうろう会見も執拗に攻撃した。

しかし、そのころ、鳩山氏は日本人の平均年所得が1000万だとと思っていて、それでもかなり低いと考えていた。菅氏は、55歳で50万の月給になる仕事がないことを知った、と言っている。が、それはマスコミは全く触れない。

いま、民主教徒達はマスコミが民主や鳩山氏や小沢氏を攻撃していると言うが、かつての自民に比べて何が攻撃なのだろうか。鳩山氏の脱税修正申告、故人献金、小沢氏の西松建設がらみはマスコミのでっち上げというのだろうか。

マスコミは事実を最小限伝えているが、その伝え方にどのような意図があるか、冷静に考えてみればよいのだ。

一つの例だが、NHKがジャパンレビューという番組の中で、台湾の人たちの発言を全く脚色して放送し、台湾の人たちから抗議をうけ、集団訴訟に発展している。

毎日新聞はその外信版で日本の女性をさんざんに侮辱しその記事を10年近く垂れ流し、ネットの上でそれが明らかになってからやっと謝罪らしいものをしたが、現実には責任者が社長になっている。

たしかに、中国のメディアと違い日本は報道が自由だ。と言うことは伝えない自由もある。おもしろおかしく売れればなんぼの記事を書きそれについての省略や誇大表現は好きなままにしている。

歴史ドラマなどで史実とは違う描写をしても、それは作り物のドラマだからで済まない場合がある。現実に、報道が厳しく管制されている中国では検証が出来ないために、一方的な政府の発表を鵜呑みにしている面があるし、またそのように教育されている。韓国にも同じ事が言えるが、検証出来る環境にいない人間、または知性を欠いた人間は、インフォメーションをインテリジェンスにする能力がない。そこに強烈な思いこみが生ずる結果になる。

歴史ドラマの例で言えば、今NHKでやっている、坂の上の雲は司馬遼太郎の原作にない日本兵の略奪の場面が出てきて批判されている。確かに、ドラマだから脚色しました、と言えば済むかも知れないが、それを事実として感じてしまう、判断するのではなく、信じてしまう人間が確かにいるのだ。

タレントの遙洋子氏はかつてテレビで南京虐殺は真実かという討論の場面で、証拠がたくさんあるから真実だと思うと発言していて、見ていた私は絶句した。証拠は検証されない限り意味はない。インフォメーションも検証しない限り意味はない。そして、中国は、韓国もだし、戦争中の日本も、そして世界中の国々がかつては証拠やインフォメーションをでっち上げていた。遥氏には検証をする能力も知性もないのだが、それでも評論家を自認しているようだ。

しかし、彼女だけではない。情報が全て正しい、そして、自分が信じたいと思う情報が正しいとする人は本当に沢山居る。

改めて、インフォメーションとインテリジェンスの区別をする必要があるが、それらを区別する日本語がない。普通インテリジェンスは知力とか理解力としか辞書には出ていない。

日本では従来両者を区別する意識がなかったのだろうか。

ところで、当然ながらインフォメーションをインテリジェンスにするためには基本的な読解力、つまり元記事を読んでそれを正しく理解する能力が必要不可欠であるが、この能力が失われて来つつあるのではないかと懸念される。文章を読み解く力が近年弱まってきているとは各所で指摘されているのだ。原因としてあげられるのは、熟年層が第一に本を読まなくなった、活字離れをしている事だ。どこかで読んだのだが、今の高校生は殆どが、月に一冊の本も読まないとか。数字はともかく若年層の本離れは確かに進んでいる。

ただし、ネットや形態で文字に接している機会は増えているから、一概に活字離れが進んでいるとは言いきれないのだろうが、メールやブログ、ツィッターの細切れ文章ばかりに接していれば、長文の読みこなし、理解力にはかなり支障を生じているだろう。

ブログにも私が良く参照している場所や新聞配信や、各種論文などはかなり長文であり、それらを読んでいれば長文読解力も衰えないとは思うが、ただ、気になるのは一つのコメントに対し、かなり多くのレスが感情的、決めつけ、思いこみ、理解をする気がないのに罵倒、といったものが多いのは仕方がないだろう。少数だが、まともに論争の出来そうな人もいる。

ただし、論争とは単に言い負かすことが目的ではないし、建設的な批判反論も当然あるわけで、下手な提灯同調コメントよりはよほど有益だ。反論批判が有ればそれだけ当方の論旨に意味があると言うことだ。最初から論ずるに足りない論旨で有れば、無視されるだけのことだから。

ここではたまたま民主党支持者があつまるサイトを取り上げたが、ここでも例外ではなく、大半のレスは感情的、決めつけ、結論有りき、罵倒だ。しかし、もちろん建設的な批判も反論も、そして同意もある。なにより最初から反民主である私の投稿も受け付けてくれる管理会社の編集部にも敬意を表する。というより、最初から反論は斥けるアグネス・チャン氏等のサイトが異常なのであり、広く意見を集め自由に討論させてこそ、サイトは発展する。アグネス氏のサイトがたんなるミーハークラブで終わっているのは無理もないことなのだ。熱狂的な”おっかのうえ、ひなげしんのはぁなが~”ファンだけが集まればよろしい。
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コメント

No title

> 自分が信じたいと思う情報が正しいとする人は本当に沢山居る。

おっしゃる通りと思います。
そして、これは難しい問題でもあります。

わたし自身、自信はありません。
だから、物事各様の立場の意見をまず色眼鏡なしで見てみたいと
常々思います。
でも、難しいです。

たかおじさんご自身がそうでないと、どうして言い切れるでしょう。
そういう要素は、なかなか排除しづらいのだと思います。
私から見ると、「決めつけ」が多いように感じられます。
同じ事実を元にしても、正反対の結論を導き出す事が可能です。
その辺のご配慮も必要かと愚考した次第です。

小沢報道については、わたしは以前は鵜呑みにしていました。
でも西松の件以降から「おかしい」と思い始めました。
小沢極悪人説に懐疑的になったのは、それ以降です。

No title

>たかおじさんご自身がそうでないと、どうして言い切れるでしょう。
そういう要素は、なかなか排除しづらいのだと思います。

もちろんです。だから、私の記事への反論や異論は大歓迎だと言っているのです。

決めつけが多いように思われるのでしたら、私が根拠無しに決めつけている部分を示していただければ幸いです。

No title

『朝鮮進駐軍』について知って下さい

今日本で起っている大変なことの意味がすべて分かります

http://www.youtube.com/watch?v=uyMLaVq4ez0 

http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-748.html

そしてできたらどうか拡散して下さい

No title

わたしの愚考ですので、軽く流していただいて構いませんが、
お言葉に甘えて少々書いてみます。


> ネット上の情報~(中略)~おそらく垂れ流されている90%以上は嘘だろう。

憶測としては、そう感じられるのかも知れません。
わたし自身は70%くらいかなと勝手に思いますが、
それを検証する手段を持ちません。
そして、こういう情報をネット上で流しているのは
「クレテ人のパラドックス」なので
またややこしくなってしまいます。


> 他のブログによっては、一切コメントを受け付けない、あるいは(以下略)
> どのように高尚な記事を書いていても、おそらくどこからか引き写した
> だけなのだろうと解釈する。

ブログを始められて日が浅いので仕方ないかも知れませんが、
誹謗中傷を目的としたコメントは不可避です。広告等も然り。だから
「受け付けない」という姿勢もわたしには理解できます。
「どこからか引き写しただけ」と勝手に解釈して良いとは思えません。
もちろん、あらゆるコメントを堂々と受け付ける姿勢も立派だと思います。
が、だからと言ってそういう人の発信が正確である証左にはなり得ません。


> 選挙前、メディアはそろって麻生総理を罵倒した。いわく漢字を読めない……

そういうどうでもよいことで騒ぎたて、たとえば郵政資産の密室譲渡や
児ポ法問題など、本質的にヤバイ部分から関心を逸らさせた、という
見方をする方もいます。
現在の報道についても「民主寄りだ」と非難する方がいる一方で、
「自民寄りだ」と主張する方もいます。
民主党を支持するか否かによって、受け取り方が違うように思います。


こういう部分が、わたしの気になった部分です。
たかおじさんが、とても自信に満ちた書き方をされているので、
なんか気になった次第です。

No title

> ネット上の情報~(中略)~おそらく垂れ流されている90%以上は嘘だろう。
>
>わたし自身は70%くらいかなと勝手に思いますが、
>それを検証する手段を持ちません。

大多数は嘘だと言うことですよ。


>ブログを始められて日が浅いので仕方ないかも知れませんが、


あはは、ブログは数年というより、普通のサイトも入れて10年以上やってます。このブログは最近ですが、記事は元のブログに書いた物をかなり移していますよ。元のブログはもうじき閉じます。さもなくちゃ、こんな短期間にこれだけの量の記事は書けないでしょう。

>誹謗中傷を目的としたコメントは不可避です。広告等も然り。だから
>「受け付けない」という姿勢もわたしには理解できます。

むろん、きりがないですから。でも自分なりに理論武装をして、自分の意見を書く以上、誰からの反論も批判もきちんと受け止める責任があると私は思っています。むろん、ただの冷やかしや罵倒も来ますが、無視するし、邪魔であれば削除します。しかし、内容が自分の意見と違うからと言う理由で無視したり削除はしません。貴重な意見として大切に扱い、誠意を持ってレスします。

>「どこからか引き写しただけ」と勝手に解釈して良いとは思えません。

反論を封じていると言うことはそれに対する理論の裏付けを持っていないと解釈されて当然です。だから、勝手に引き写した、と言うのにはそれだけの理由があるわけです。

>もちろん、あらゆるコメントを堂々と受け付ける姿勢も立派だと思います。
>が、だからと言ってそういう人の発信が正確である証左にはなり得ません。

もちろん。だから、人の反論や意見で、自分の考えをまとめ上げてゆくのではありませんか。絶対正確無比な事を言える人がこの世にいるとは思えません。


>そういうどうでもよいことで騒ぎたて、たとえば郵政資産の密室譲渡や
>児ポ法問題など、本質的にヤバイ部分から関心を逸らさせた、という
>見方をする方もいます。

解釈は色々、見方も色々です。我々が知っているのは、麻生総理を執拗に罵倒していたという事実であり、私はそれについてのみしか言っていません。

>現在の報道についても「民主寄りだ」と非難する方がいる一方で、
>「自民寄りだ」と主張する方もいます。
>民主党を支持するか否かによって、受け取り方が違うように思います。

そうですね。だから、私は反論の中にマスコミにだまされているという決まり文句を吐く相手にしか、麻生総理を罵倒してという切り返しはしていません。


>たかおじさんが、とても自信に満ちた書き方をされているので、
>なんか気になった次第です。

自信とは理論の裏付けをしたという自信でしょう。だから、相手が正論だと思えば自分の主張も変えますよ。別に言い負かす事が目的ではありませんから。ただ、The JOURNAL 関連ではまだありませんけれど。

自分の考えていることが絶対に正しいとの自信を持っている人が居たら、誇大妄想ですね。近づくのは止めた方が良いです。

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