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もう一つの脅威

 日本で文化的侵略とか、民族関連の脅威といえば、特亜がまず思い浮かぶが、宗教的対立となると、一般の日本人にはあまりぴんと来ない。日本人には強烈な宗教意識がないからだろうが、分類上は日本は仏教国とされ、それも国民の90パーセント以上が仏教徒と認識されている一大仏教国なのだ。
 
 とはいえ、定期的にお寺に行って仏前に手を合わせたり僧侶の説法を聞く日本人はそれほど多くないと思われる。が、それでも日本は間違いなく仏教国、それもおそらく世界一仏教が生活に根付いている国の一つではないだろうか。国民がそれを自覚することもなくなっているほど浸透しているという意味だ。
 
 日本では仏教関連の一般向けの本が結構頻繁に出版され、それが一応にかなり売れているし、般若心経の数行でも暗唱できる人も多いし、写経も根強い人気がある。日本が無宗教国家といえば、絶対にそうではないと思うし、漠然と地獄極楽や死ねば仏(まあ正しいとは思えないが)などふつうに受け止められているし、仏像展があれば大勢の人が詰めかける。
 
 一方、神道も日本人の精神形成にきわめて大きな影響を与えていて、主として自然との関わりや穢れ、罪に対する認識など日本人特有のものがあるが、当然日本にいては気が付かない。だが、外に出てみると、日本人のものの考え方が非常に穏やかで優しいものであることに気が付くが、もちろん、長い間に培ってきた文化によるのだろう。そして、その文化の形成に神道が非常に大きな役割を担ってきたと思うわけだ。
 
 したがって、日本は仏教国であると同時に、日本独自の宗教である神道国家であるといえよう。二つの宗教がきわめて密接に結びついて、仏教とは言いながら他国の仏教とは非常に異なった仏教であろうと思われる。なにしろ、八幡大菩薩とか七福神とか、もう仏教とも神道とも(ついでに道教など)ミックスした信仰対象があるし、寺の中に神社があったり、同じ家に神棚と仏壇があり、正月には人々は寺と神社をはしごする。
 
 ただし、その日本人が宗教をきわめて自由におおらかにとらえているのは事実で、だからこそ宗教を意識していないほど生活に染みついていると思うわけだ。なにしろ、クリスマスで大騒ぎをし、バレンタインデー(こうなると聖バレンタインなどもう無関係だろうが)、近年ではハロウィンなどもやるようになった。タレントも、そしてそれをまねした一般人もチャペルで結婚式を挙げ、ホテルでは全く形ばかりのチャペルを造って目さえ青ければ俄牧師になれる外国人の良いアルバイト先になっている。こうなると、キリスト教への冒涜ではないかと思うが、そんなことは誰も気にしない。
 
 あるタレントが結婚は神式ですか教会ですかと聞かれ、どっちが良いかまだ迷っているけれど、彼がハワイの教会でっていうのよねぇ・・と答えていた。彼がお寺で、といったらどこかのお寺で結婚式をやるのだろう。ノー天気といえばそうだが、おそらくこれが不思議に思われないのは世界でも日本くらいではないかと思う。
 
 それでも、日本は仏教国であり、日本中どこに行っても必ず寺院があり、そしてそれよりは少ないが神社がある。教会は探さなければ見つからない。
 
 私が住んでいる地域は別に日本でも特殊な地域ではないが、徒歩の散歩コースに10軒以上の寺院がある。・・・今チェックしてみたら、半径1キロ内に12軒あるようだ。ただし、一つ大きな寺院がありその周辺に同じ宗派の寺院が固まっているので、それを入れると20軒は優に超す。
 
 日本の地域によっては寺町と言われる地域があり、とにかく寺院が数十軒軒を並べている。かつて仕事で来日した外国人とそんな場所に行き、日本がこんな仏教国だとは思っていなかったと驚いていた。たしかに、私が訪れた海外で、教会やモスクがこれほど密集している国はないようだ。あるかもしれないが、私は見たことがない。
 
 また、海外に行くとき入国時のカードに宗教を記入する欄があり、ブッディズムと書いていたが、NILなどと書くと、テロリスト扱いされると脅かされたからだ。NILと書いたことがないのでテロリスト扱いされたことはないが、あながち嘘ではないようだ。
 
 やはり外国で、宗教を信じていないというのはちょっと勇気が要る。それでも、欧米では若者のキリスト教離れが著しいとは言われているが。
 
 いつもの癖で長々と前振りを書いたが日本は宗教的にほぼ一色であり、しかも仏教も神道もきわめて穏当な宗教であるがために国内で宗教対立がない。また他国とも宗教対立がないので、日本人は宗教による戦争を認識したことがない。
 
 だが、世界ではこの宗教対立はきわめて深刻であり、特にキリスト教とイスラム教の対立は実際に何度も戦争に発展しているし、また同じキリスト教、イスラム教内でもセクトの違いで血を流し合っている。日本で、日蓮宗と禅宗が武器を取って戦争をするなど想像もできない日本人にとっては、所詮宗教戦争など人ごとだと感じている。
 
 確かに今まではそうだった。しかし、いつまでもそう感じていられるのかは菅が手見る必要があるのではないか。
 
 今、私たちが宗教がらみで国際紛争を考えるとき、イスラム圏とキリスト教圏の軋轢を考えるし、イスラム原理主義者によるテロリズムも宗教がらみだと考えているから、イスラム教と敵対していない日本はそのらち外にいられると言うことだ。だが、仮にそうだとして、イスラム原理主義者が海外で戦争を起こせば、嫌でも日本も影響を受ける。中東戦争で原油が高騰し、日本が打撃を受けたのもその例と言えるだろう。今後、このようなケースが広い地域で起きてくるだろう。
 
 なにしろ、イスラム教徒は世界中で増え続けているのだ。むろん、イスラム教徒が増えること自体が問題なのではない。かつて多くのイスラム教徒と知り合ったが、過激な人物は出会ったことはないし、またイスラム教も相互補助を重んじた宗教でありまたイメージとは違いきわめて寛容な宗教といえる。
 
 私自身はイスラム教徒ではないが、イスラム教自体に悪感情は持っていない。しかし、そのイスラム教の拡大につれ、原理主義者達の活動範囲も広がっているの事実であり、また、イスラム教がその相互補助の精神故に途上国の、特に貧困層を中心に広がっていることが、また原理主義者達の付け入る条件に当てはまっているのではないか。
 
 残念なことに、途上国の貧困層は教育でも置き去りにされており、また政府の独裁の一番の犠牲者になり勝ちであって、そこに原理主義が付け入っているのだ。
 
 それと、イスラム教が広がってゆくもう一つの理由は、イスラム教徒は異教徒との婚姻が禁じられているので、たとえば日本でもイスラム教徒と結婚した人は必ずイスラム教に改宗するか入信している。つまり、イスラム教の教義を理解しないままイスラム教徒になる人が多いと言うことだ。さらに、イスラム教の家庭では、当然ながら生まれながら子供にイスラム教育を施すし、他宗教への改宗や棄教など認めない。彼らには信教の自由などという概念はない。
 
 アフガニスタンからソ連が撤退した後全土を支配したタリバンは、最初の内こそ世界でも好意的に見られていたし、またタリバンも特に世界に対して敵意を持っていたわけではない。しかし、あまりに教条的な支配から人権抑圧が非難され、結局アメリカの攻撃に合ってから、完全なテロリスト集団になってしまった。
 
 アルカイダも、イスラム教の教義より、むしろ人々の不満に取り入りそれら自分たちを圧する存在に対して暴力で立ち向かう、いわば共産主義の暴力性と同じ手法で広がっているのだ。共産主義自体は暴力とは関係がないが、その実現のためには暴力は正当化されるとしたのが実際の共産主義者達であり、レーニン、毛沢東、ポルポトなどがその実例といえる。
 
 イスラム原理主義者も、本来のイスラム教を暴力による支配の手段として用いているから問題なのであり、そして実際に差別され不満を鬱積させている人々に受け入れられるから、問題なのではないのか。
 
 もともと、教育レベルが低く、抑圧されたイスラム教社会には確かに問題が多い。一番の問題は、本来神の意志を伝えるべき聖職者達が、それを権力維持のために使う傾向が大きく、さらにそれが教育のない人々には批判無く受け入れられる。
 
 最近、このような記事があった。
 
《》は引用

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いとこにレイプされた14歳少女、公開むち打ち刑で死亡

2011年02月06日15時45分

バングラデシュで、40歳の既婚のいとこにレイプされた14歳の少女がむち打ち刑に処され、その後死亡した。

 報道によると、少女は前月30日にいとこの男からレイプされた。しかし、少女は逆にこの男と不倫関係にあったとして男の家族から殴りつけられた上、イスラム法(シャリア)に則り、村の調停役からむち打ち刑100回を言い渡された。

 少女の刑は公開で実施された。むち打ちが80回を数えたとき少女は意識を失い、病院に搬送されたが、その後死亡した。

 少女の父親は英BBCに対し、「いったいどんな正義なのだ?正義の名のもとに娘は打たれて死んだ。きちんとした裁判所なら娘は今も生きているはずだ」と怒りと悲しみをあらわにした。

 BBCによると、事件に関連し、イスラム教の聖職者1人を含む4人が逮捕された。地元警察は事件に関与したとして、さらに14人の行方を追っている。

 同国の高等裁判所は前年、イスラム法による処罰を違法としたが、処罰は後を絶たず、死者も出ている。前年12月には40歳の女性が義理の息子と性的関係を持ったとしてむち打ちの刑に処され、死亡している。(c)News Desk/GlobalPost.com/AFPBB News
 
 このような例は非常に多い。
 
 このようなこともあった
 
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51才の男性にレイプされた16才の少女が死刑

 イスラムの法律である「シャリーア」によると、死刑に相当する罪は大きく3種類。殺人、麻薬密輸入、そして婚外交渉、だそうで。少女が死刑にされた理由は「姦通」の罪と言うことですが、もちろん結婚なんてしていないわけで。このことは出生証明書と死亡証明書の双方が揃っていることから証明されており、これがきっかけで調査が行われたそうです。

彼女は13才の頃にパーティに出席した際、自動車の中で少年と2人きりでいたという理由で「道徳警察」によって「純潔に関する犯罪」で逮捕され、刑務所で短期間ではあるが放り込まれ、むち打ち100回の刑を受けたそうです。

また、刑務所からの釈放後、彼女の年の3倍と同じくらいの年齢の男性から暴行を受けていたそうで。それが、Ali Darabiという既婚で子どもがいる51才の男性。この男から数回にわたってレイプされていた、とのこと。

彼女はこの事実を警察や家族にも言わず、結果として再び道徳警察によって逮捕されたそうです。

さらに追い打ちをかけるようにしてとんでもないことに、彼女が不道徳の原因であり、地域の同年代の少女に対して悪影響を与えている、という申し立ても地元民によって行われたそうです。

逮捕されてから3日後、彼女は裁判にかけられ、この段階にいたってついにレイプされた事実を告白したのですが、年齢を考えると、レイプされたことが証明できなければ彼女の罪となり、そしてレイプされた事実を証明することがイランの法廷では極めて難しく、さらに男性の証言の方が女性の証言よりも重視されるため、絶望的状況となりました。

彼女は自分の主張が全く受け入れらないため、裁判官に叫んで訴え、挙げ句の果てにベールを脱ぎ捨てたそうです。その行為が致命的な打撃となり、彼女には死刑が宣告されました。翌朝の午前6時、絞首刑となりました。

彼女の死刑は家族には通知されず、裁判所の記録によると彼女の年齢は「22才」ということで処理されたそうです。一応イランもいろいろな国際法に批准しており、18才以下の場合にはイスラム法を適用しないとなっているのですが、それを無視するために「22才だ」ということにしたようです。22才という年齢は裁判官が彼女の体を見て決めたそうです。

ちなみにレイプした男性の方は95回のむち打ち刑で済みました。

 もともと、イスラム教において女性差別は、他から見れば容認しがたいものがある。たしかに一夫多妻は、戦争未亡人の生活を保障するための制度という面があるが、もともと、女性が社会的に自立することを認めていないことも大きな理由だろう。またよく知られているが、良きイスラム教徒は死後天国で東西の英雄とともに晩餐の席に侍り毎夜処女が相手をしてくれるのだそうだ。そうなると、良きイスラム教徒の女性の死後はどうなるのか考えてみたくなる。そして、イスラム原理主義国家では確かに女性の職業や教育は大きく制限されている。そのような土壌では、上のような事件も起きるだろうと想像できる。

 むろんこのような例には、世界中のイスラム教徒からも非難の声が挙がっているし、またすべてのイスラム国家がこうであるわけではない。トルコは世俗主義を取り、イスラム教と政治を完全に分けているが、近年トルコ内部の様々な不安定要素からイスラム原理派が勢力を伸ばしている。インドネシアは世界で一番多くのイスラム教とのいる国だが、今のところやはり世俗主義を採っている。しかし、やはり国内では原理主義の危険性が常にある。
 
 アメリカにも近年イスラム原理主義者が増えてきており、最近のテロ未遂事件ではアメリカ人のイスラム教徒が犯人として検挙されているし、またモスクワ郊外の飛行場で起きた自爆テロは、ロシア軍に夫を殺されたイスラム教徒女性が犯人だとされている。
 
 ロシアが軍事的圧力を加えている国々にはイスラム教国家が多く、そのため原理主義者達がロシアに対する抵抗の手段としてイスラム教を使っているのが大きな問題になっているのと、世界のイスラム教国家ら正式にそのテロリズムに対する非難がないのだ。今後、ロシアはイスラム原理主義との戦いに相当手を取られ、これはアメリカもイスラム教原理主義者の敵になってしまっているので同じような問題に今後ますます悩まされてゆくだろう。
 
 そして、もう一つ私たちと無縁ではないと思われるのが、中国のイスラム教徒の問題だ。中国でチベット同様弾圧されているウィグルはイスラム教の地域であり、中国は宗教を認めない共産党であるから、ますますイスラム原理主義の敵意を受けやすいと思われる。
 
 実際、この問題は中国にとっても致命的になりかねなく、非常に神経質になっているようだが、公表されないイスラム原理主義者によるテロリズムが頻発しているのではないかとも噂されている。ただし、お国柄、すべて秘密裏に処理されているだろうし、イスラム教徒ではなく、単なる暴動で片づけられているのかもしれないが、様々な状況、すなわち資産でも教育でも差別され弾圧されている中国のイスラム教徒に原理主義者が目をつけないはずがない。これが、中国内部からの破綻の原因の一つになる可能性は考えておく必要があるのではないか。
 
 今のところ、日本国内のイスラム教徒は0.3%だそうだが、ほとんどが外国人と、外国人と結婚した日本人とのことだ。それに、日本ではイスラム教徒が弾圧されている事実もないので、日本における彼らの暴動はないだろうが、ただ、中国の破綻は我々に採って無関係ではないし、それに日本にその余波でイスラム教徒が急増するのも問題ではないかと思える。




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