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ロシアについて

 このところ、ロシアとも関係が最悪になった菅政権、その原因が菅政権の外交無策にあることは多くの人間が、内外ともに認識したろう。なにしろ、党の綱領すら持ち得ない寄り合い所帯、方々の党からこぼれ落ちたもてあまし者たちが、単に数だけを集めて、自分たちが理解も出来ない言葉をちりばめ有権者を騙して盗み取った政権だから、政権与党になったからと言ってきちんとした外交政策があるわけでもない。
 
 単に、赤ん坊長官のきわめて歪んだ歴史観に基づいた対中叩頭外交、対韓土下座外交、対米無知外交、対ロ認識不足外交、対日侮蔑無責任内政がすべてとなっている。なにしろ、数がばらけてしまえばあっという間に権力の座から降りなければならないので、国民からどんなに見放されようが呆れられようが、赤ん坊長官を排除する動きはない。せいぜい、形ばかり逆らってみせるだけだが、今回のロシアの対応については、民主党は本当に寝耳に水だったようだ。つまりまったくロシアという国について認識不足、無知だったのだが、それを如実に表す事実として、ロシア大統領が北方領土を訪問したことを、空き缶総理は新聞記事で知ったという。
 
 民主政権が任命しロシアに置いていた河野大使は、ロシアのこの動きをまったくつかむことが出来なく、ロシア大統領が北方領土を訪問することはないと言っていたのを批判されているとのことだ。実際にロシア大統領が北方領土を訪問したあと、一時帰国した河野大使は、あれは国内向けのパフォーマンスだと、ロシアの言い分をそのまま伝え、あたふたと帰任した。
 
 大使とは接受国の動きを、表に出ない部分までを探って本国に伝える、いわば情報収集の役目があるが、今回河野大使はまったくその働きをしていなかった。むろん、河野大使の資質による物があるだろうが、民主党自体がそのことを理解していなかったからだと言える。
 
 これは民間人である丹羽氏を、民主党にとっては最も重要視しなければならないはずの中国大使に任命したことでも分かる。丹羽氏は、中国に利権を持ち、確かにビジネス上では人脈もあるのだろうが、基本的に中国を利権の対象と考えている人物だ。政治的なセンスはとうてい職業外交官と同様の物を求めるわけには行かないし、事実今回の尖閣問題については、一方的に中国外交部に呼び出されメッセンジャーを仰せつかっただけであり、それ以上の働きは出来なかった。民間人なのだから致し方なく、彼を任命した民主政権に責任がある。今回の中国側の変化も事前に察知することが出来なかったのは、民主党自体が素人だからだ。
 
 民主党が素人集団であり、政策も何も無いことははなから分かっていたが、今になって枝野氏が述懐している。
 
《》内は引用。

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今さら反省? 「政治主導とうかつなこと言った」民主・枝野氏

2010.11.14 17:44

 民主党の枝野幸男幹事長代理は14日午後、さいたま市内の講演で、菅政権の支持率が低迷している状況について、「与党になって、こんなに忙しいとは思わなかった。『政治主導』とうかつなことを言い大変なことになった。今、何よりも欲しいのは、ゆっくり考える時間と相談する時間だ。ゆっくり考え相談して、皆さんの声に応えないといけない」と釈明した。

 枝野氏は「(菅)政権は拍手喝采(かっさい)してもらえる状況ではない。今の状況は、本当におわび申し上げたい」と陳謝。

 その上で、「この政権がどこに向かっているのか分からない。漠然とした不安が不信につながっている。政権が国民意識とずれていると受け止められているのは、かなり深刻だ」と危機感をあらわにした。

 政権浮揚の打開策については「何かをすればよくなるということではない」と指摘した上で、「国民の意識と違う部分は丁寧に説明して、理解してもらうことを地道に積み重ねてるしかない」と述べた。
 
 本当に、何を今更だ。官僚は自ら専門に学んで何年、何十年の経験を積んだ存在であり、その知恵は決してないがしろにすべき物ではない。たしかに、官僚が政治を左右するのは避けなければならないが、素人の政治家が官僚を動かそうとしてもとうぜん無理であり、あくまで官僚の知恵を借りながら、政治家が自らのビジョンに沿って政治家を使うのが本来の形だろう。まして、政策も理念も経験も知恵も矜持も、そして恥の概念もない民主党議員が、単に政治家が政治をやるべきだとの上滑りをして政治主導などと言うからこんな事になるのだ。結果として、今の民主党は官僚に言いようにごまかされ振り回され、しかしそれを正す能力も余裕もないのが現状だ。
 
 さて、いつものように又話がぶれたが本題だ。
 
 ロシアの本音としてつぎのような報道があった。
 
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露、2島返還方針も撤回 「日本と交渉せず」と報道

2010.11.15 20:43

 15日付のロシア紙コメルサントは、13日の日露首脳会談に関する記事で、北方領土問題についてロシアは1956年の日ソ共同宣言に基づき、平和条約締結後の歯舞、色丹の2島引き渡しに応じるつもりだったが、今後は方針を変更し、同宣言に基づいて日本と交渉することはないと報じた。ロシア側の消息筋が明らかにしたという。

 同筋は、まず2島引き渡しを実現し、残る島も最終的に返還させるとの「アニメ的」な幻想を日本側が抱いていると批判した上で「これらの島はロシア領であり、この問題を協議することはないというのが今のわれわれの立場だ」と強調したという。(共同)
 
 やっとのこと実現したと菅総理が自慢した日露首脳会談の結果がこういう事だ。歴史的にみて、戦争が終わってからロシアが北方領土を強奪したのは紛れもない事実だが、むろん、ロシア国内ではそのようなことは報じられていない。先頃までロシアの財政が厳しかったことから、北方領土まで開発資金が回らず、たとえば北方領土で重病人が発生したりすると、札幌などに運んで治療を受け、その金を日本が出すのが当たり前だった。当時は、北方領土の住人でさえ、日本に帰属した方がいいと言う意見がかなりあり、またゴルバチョフ、エリツィン時代は、北方領土に金をかけるよりも恩を売って日本に返還し、膨大な資金を引き出した方がよいという意見も政権内にあったという。
 
 しかし、ロシアの火事場泥棒体質はまったく昔から変わっていない。戦争末期のどさくさで日本が何も出来ないのを見越して、一方的に不可侵条約を破棄し日本に宣戦布告し、440万もの日本人をシベリア開発に送って奴隷使役し、5万人を死なせた。
 
 これは明らかな国際法違反だが、ソ連もロシアも一貫して責任をとらず、単に日本が不アシスト側についていたから正義の闘いをしたとしか言っていない。当時のソ連が、そして今のロシアも、ナチスに劣らずファシストだったのだが。
 
 ロシアに正論は通用しない。あくまで力で対決する以外、交渉の余地がないのは中国と同じなのだ。これはロシアの歴史を観てもよく分かる。そもそもヨーロッパの北方、半年も雪に埋もれるような辺境は、ローマ帝国時代から知られては居たがほとんど文明の光が及ばない野蛮の土地として見返る者が居なかった。ほそぼそと、ノルマン人やゲルマン人達が移住し、あとは現地の人間達が点在する野蛮な土地だったが、いつの間にか今のモスクワの地に、モスクワ大公国という都市国家が出来、折からアジアで大勢力を古いヨーロッパにまで版図を広げていた元の後の分国、キブチャク・ハン国に飲み込まれたのが13世紀。そのころは、モスクワ大公国は積極的にキプチャク・ハン国に従属し、信用を得ていわば同国の番頭のような役目を担うに至った。当時の元は、反抗する相手には容赦のない攻撃を加えたが、恭順する者に対してはきわめて寛大に接し宗教の自由を認め文化を取り入れ、優秀な人材は積極的に国家の中枢に取り立てた。
 
 そうやって、キブチャク・ハン国が平定しまとめ上げた版図を、モスクワ大公国は内部から浸食し、結局元の宗主国の版図をそのまま乗っ取ってしまった。今のロシアは、旧キブチャク・ハン国にそのまま重なる。
 
 そうやって急速に膨大な版図を得たモスクワ大公国が、全土を支配する方法は絶対的な力による支配以外無く、現実に国民の大多数を無知のまま奴隷使役した農奴社会の上に少数の貴族が君臨する絶対封建国家として存在し続けた。
 
 歴代の皇帝の中には、ロシアを近代化させるべく努力した数々の名君も出たが、結局民主化や国民の地位を認めると言う概念を持つに居たらず、あくまでロシアの貴族文化を当時の最先端であるヨーロッパ並みにしたいとの悲願を保っていただけだ。
 
 その間、ヨーロッパは様々な経緯を経て結果として民主主義を開花させ、民主国家、近代国家となったのだが、ロシアはまったくその体質を変えることが出来ずに今に至っている。それはあくまで力による支配であり、少数による大多数の支配であり、火事場泥棒であって、ヨーロッパは心底ロシアを信頼していない。
 
 そのようなロシアに対し、日本はあまりに無防備だったが、なぜ日露戦争が起きたのか、その後どうなったかを少しでも学んでいれば、ロシアに対する対応も変わっていたのだろう。
 
 ヨーロッパにはロシアと、イスラムという異質の文化があり常に対立している。日本には、ロシアと中国という覇権国家が隣在している。ヨーロッパは長年の経験から、ロシアとイスラムに対するきわめて緻密な対応をとっているが、日本はまるで無防備だった。かつて戦争をした仲なのに、仲直りをしたのだからもう敵ではないと勝手に思いこんでいたのが今回の結果を生んでいる。
 
 もっとも、ロシアにしても中国にしても、アメリカという存在があったからうかつに日本に手を出すことが出来なかったが、今アメリカの力が相対的に衰え、そして日本の政権が馬鹿だと見透かしたから、今回のような挙に出た。これは疑うべくもない事実なのだ。
 
 北方領土が日本領だと、ロシア大統領にちゃんと言ったから偉いだろうと空き缶氏が威張ろうと、現実はこんなもんだ。
 
 それにしても、胡錦濤氏との会談で、うつむきながらメモをぼそぼそと読む姿は、国民の目に焼き付いたろう。あれを会談とか外交などと言う民主は、枝野氏ではないが、今更政治主導などと言ったことを後悔してもおっつかない。
 
 ところで、ロシア内部には、日本と喧嘩をするなとの意見もあるとのこと。一応そのような意見があるのは、対日ポーズとも受け取れるが、
 
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中国より日本の方が良いパートナー…露経済紙

 【モスクワ=山口香子】メドベージェフ露大統領の北方領土・国後島訪問を受けて政治的な緊張が高まる日露関係について、露経済紙ベドモスチは15日の社説で、日露平和条約の締結と領土問題解決が急務だとして、これに向けた具体的な「ロードマップ」の策定を提言した。


 具体的には、「第一段階として、歯舞群島と色丹島を日本側に引き渡すか、共同統治する」選択肢もあり得ると説いた。

 ベドモスチは、中国に比べ、「日本の方が、極東での国際バランスを保つために好ましいパートナー」であるとして、露政府に日本との関係強化を促した。

(2010年11月15日20時00分 読売新聞)

 世界的にも最も危険な覇権国家と隣接している日本の政治家に求められる外交力は、生半可なものではないのだが、民主は問題外であり、そして自民もきわめて心許ないのが実情だ。
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