中国の科学技術

 十数年以上前だが、ジョセフ・ニーダムの「中国の科学技術」という本を読んで感心した記憶がある。ニーダムは、ほぼ第二次世界大戦以降、科学技術はすべて欧米の物と信じていた西欧人に対し、人類の科学技術の基は非欧米から発生し、欧米は唯それを継承しているに過ぎないとの見方を始めて示した西欧人と言われているそうだ。
 
 当時よりも歴史がある程度公平に解釈されるようになり、ヨーロッパ、およびアメリカが科学技術先進地域となったのは、精々この2,300年のことであり、すべてギリシャローマから引継、またアジアの先進技術を、アラビア人を介して吸収した物が基になっていることが分かってきている。なにしろ、人類史の大半、ヨーロッパ人は辺境の野蛮人だったことは、すでにはっきりしており、エジプトに遠征したナポレオンは、ヨーロッパ人が全くの野蛮人として記録されている事実に打ちのめされたと言われている。
 
 とにかく、確かにそれまで西欧中心の文化史、技術史が変わったことは事実だが、それはあくまで西欧人の見方が変わったと言うことでしかない。日本はもう千数百年にわたって中国との交流があったので、中国の科学技術力は素直に認めていた。ただし、そのころは西欧の科学技術などほとんど存在せず、有るとすればペルシャやローマなどの技術なのだろうが、それもほとんど日本では知られていなかったから、信長あたりからオランダ人やポルトガル、エスパニア、エゲレス、メリケン辺りの技術力が、中国よりも優れているとの認識が知られてきたといえるだろう。もっとも、そのころはすでに中国の技術力は衰退し始めていたと言うことなのだろうが、それが日本にとって完全に確信に変わったのは、日清戦争を経てではなかったろうか。
 
 当時、衰退していたとは言え、清はなおアジアでは強大であり、いくら日本が軍事力増強に力を入れていたとは言え、清との戦争は、日本にとってはまさに存亡をかけた物だったはずだ。清は当時、アジア最大最強の軍艦「定遠」「鎮遠」をドイツから購入し、日本とはかけ離れた海軍力を誇っていたのだ。ところが、戦争をしてみると、意外と思えるほど、日本は簡単に勝ってしまった。むろん、楽勝というのではなく、勝てるかどうか分からない、むしろ負けるかも知れないとの状況からすると簡単に勝ったという意味だ。
 
 当時の中国は、とりあえず西欧と互するには自国の軍事力では不可能だと悟り、兵器だけは最新の西欧の物を買ったが、それを活かすだけの技術力さえなかった。なにしろ、当時の大砲一つとっても、清が使っていた大砲とヨーロッパから買った大砲とは天地ほどの性能の差があったが、それを技術力で埋めようとは思わず、必要な物は西欧から買えばよいと考えていたということだ。その点、日本では彼我の技術力の差を痛感すると、積極的に西欧の技術を学び技術力を高め、10年後の日露戦争では、世界最強のバルチック艦隊をうち破るだけの艦船を作り出している。この折に日本が使用した下瀬火薬は、当時世界最高の性能を有しており、これがアジア最強のロシアの軍艦を沈めたと言われている。
 
 さて、前置きが長くなったが、古代に於いては確かに世界でも突出した科学技術医国家であった中国が、現代までも到底世界の最先端には及ばない科学技術二流、三流国になってしまったその事実をまず認識しておく必要がある。
 
 冷静に考えてみて、近代生活を支えるような技術革新を中国が為した例が、この二,三百年有ったろうか。この数十年だけを観ても有ったろうか。何もない。いま、中国が曲がりなりにも科学技術だと言っている分野は、すべて欧米や日本からもたらされた物であり、またその多くは単に技術を盗んだ物に過ぎない。
 
 軍事技術や宇宙工学のすべてはソ連(ロシア)から受け取ったか盗んだ物だ。とうてい、中国人がノーベル賞を受けるレベルではないことは世界でも知られている。すべて盗んだ技術なのだ。
 
 こんな記事があった。
 
《》内は引用。
 
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日本の新幹線ソックリ 中国「滬杭高速鉄道」開通

2010.10.27 06:58

 【上海=河崎真澄】中国で上海と浙江省杭州の全長202キロを45分で結ぶ「滬杭(ここう)高速鉄道」が26日、開通した。高速車両のCRH380A型は時速416・6キロの記録をもつが、営業時は最高時速350キロで走る。

 この列車は「国産」と銘打っているが、実際にはデザインも技術も日本の新幹線の“模倣”。巨額の公共投資で景気の底上げも狙ったが、中国では格差の拡大に歯止めがかからない。
 
 こんな記事は目新しくもない。現在、世界のあちらこちらで高速鉄道の建設が予定され、多くの国が受注に奔走している。高速鉄道と言えば日本の新幹線が先駆けであり、実績、技術とも他の追随を許さないが、その後追いでフランスやイギリスなどのヨーロッパ、カナダなどが高速鉄道を開発し、隣の半島などはドイツやフランスから丸写しの、しかしまともに運営出来ない高速鉄道まで売り込もうとしている。そして、中国までが、日本やヨーロッパなどからかき集めた技術ででっち上げた高速鉄道を、自力開発だと売り込み、ヨーロッパから猛反発を受けている。しかし、中国にとってはそんなことはカエルの面にショ○ベンで、嘘と分かっていても自力開発だと主張するし、むろん、国内向けにはそれで押し通している。
 
 したがって、上記の記事に対しても、日本がうそを言っているとか、喩えパクリでも日本製よりも優れているとの主張がネットにあふれているとか。パクリでも結果オーライなら文句有るかというのが彼らのメンタリティであるなら、とうてい、科学技術で中国が世界の先頭に立てるわけがない。
 
 
 中国が宇宙大国だと主張している有人宇宙飛行も、ネット上では嘘だ、水中撮影だとの噂が絶えないが、中国ならさもありなんと思えるところがおもしろい。つまり、まったく信用されていない。仮に、有人宇宙飛行が事実だったとしても、すべてソ連のソユーズのパクリであり、たまたま成功したように見えたから(あるいはそのようにごまかせたから)発表したまでで、今まで何人の人間が死んだかわからないし、それに人命が消耗品である中国では、人間をロケットに乗せて打ち上げることくらい別にどうと言うことはないだろう。そのような実験が自由に出来るなら、たしかにその分野の進歩も早いだろう。同じ意味で、高速鉄道が世界最高速の営業速度を出したとして、安全基準が欧米や日本とは違うのだから別に技術力が高い理由にはならない。仮に、日本の新幹線が時速五〇〇キロ出せたとしても営業運転は三〇〇キロ台に押さえる。それが普通の国の感覚であり、だからこそ、新幹線事故では営業以来一人の人命も損なわれていない。一方、日本の後発であるフランスやドイツでは、大規模事故で多数の人命が失われている。
 
 どうして、中国ではまともな科学技術が発展しないのか。そのヒントとなる記事が有ったので紹介したい。
 
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日本・ソ連留学組が中国にもたらしたものとは?

 2010年10月22日、中国のコラムニスト・教育専門家、信力建(シン・リージエン)氏がブログに「現在の中国の乱れは日本留学組とソ連留学組が混ざったことが原因だ」と題した記事を掲載した。以下はその内容。

1890年から1930年にかけ、日本に留学した中国人は10万人を超える。うち10%が帰国し、清末立憲運動、辛亥革命、五四運動、マルクス主義の普及に大きな役割を果たした。留日学生には大作家の魯迅を始め、さまざまな分野の人材があり、後の中国を支える基盤となった。

一方、ソ連成立後、モスクワに東方勤労者共産大学が開校され、中国を始めとするアジアの革命青年たちを受け入れた。トウ小平や劉少奇など後に共産党を支える政治家を輩出している。しかし、ソ連に留学した学生たちは単に権力争いの手法しか学ばなかった。

「ロシア・十月革命の銃声は中国にマルクス主義を送り込んだ」と言われるが、ならば日本は静かに「立憲民主主義」を教えてくれていたと言えるだろう。

しかし私たち中国人は隣国日本の教えを受け止める機会を逃し、過激な暴力革命へと進んでいく。そして、民主主義も伝統も失った奇形社会を作り上げてしまった。(翻訳・編集/KT)

 まず「日本に留学した中国人は10万人を超える。うち10%が帰国し」と言うのに驚かされる。つまり、90%はそのまま帰らなかったのだ。もっとも、今でも中国人は海外に脱出するばかりで、中国に帰って母国の発展に努めるとの意識が希薄だ。だから、優秀な人材は可能な限り中国を捨てる。また、役人なども、不正手段で金をつかみ、海外に送り、妻子を先に送り出して、自分は最後にボストンバッグ一つで逃げ出す傾向にますます拍車がかかっている。表向き汚職、横領は死刑になる可能性があるが、それでも逃げ出す人間が多いと言うことは、中国の腐敗が絶望的なレベルに達しているからだが、そんな状況は科学技術にも言える。まともな研究をしても中国では活かすことが出来ないから、その自分の技術や成果を海外で金に換えた方がよほどましと考えるわけだ。かくて、中国には、盗んだ技術しかない。
 
 また、日本とロシアに留学し、日本の発展の原動力を学ばず、ロシアの暴力性を中国に持ち込んだのは、当然ながら日本のような資質が中国にはなかったからだ。ロシアの様な野蛮性を持ち合わせていた中国に、日本方式は持ち込みようにも持ち込める物ではなく、結果として一番肌にあったロシア方式を持ち込んだに過ぎない。このことを、筆者は理解していないし、多くの中国人も理解していない。だから、今の中国があるのだ。
 
 中国人は科学者に限らないが、自国の未来をまったく信じて居らず、だからこそ、盗める技術は盗んでその場をしのげればよいと言うわけだろう。
 
 近年の話題では、やはり中国が宇宙大国の面目をかけた「嫦娥」計画がある。言わずと知れた月探査計画であり、嫦娥一号は、たまたま同時期に打ち上げられた日本の「かぐや」との比較が話題になった。知っての通り、日本はこのような計画は、発足当時から終了まで余すところ無くリアルタイムで公表しているから、数々の失敗の上にこの「かぐや」計画が成功したことを世界中の誰もが知っている。あの美しい地球の出の映像を始め、月面のほとんどを至近距離から撮影した画像や分析結果を蓄積した、まさに「かぐや姫」のような輝かしい成果を、我々は誇らしく思った。そして、最近のはやぶさの帰還にも胸を篤くした。
 
 一方、嫦娥一号は、一、二度不鮮明な月面写真を後から苦し紛れのように出し、その写真はかぐやの写真をフォトショップで加工したのではないのかと言われるほど唐突で、中国が高らかに歌い上げるほどの物ではなかった。そして、いつの間にか忘れられていった。
 
 今、中国の発表が事実なら、嫦娥二号が月の周りを回っているはずで、しかももしかしたら地球に帰還させるかも知れないと言われている。・・・のだが、その嫦娥二号からの写真はおろか、いま実際にどうなっているのかがまったく公表されていない。
 
 これで、ある日いきなり嫦娥が帰ってきたと中国が発表しても、ほんとかいな、と誰もが思うのではないのか。とにかく、何から何まで中国は平然と嘘をつく。これは事実として世界に知れ渡ってしまっているので(どこぞの政府以外は)中国の発表など眉唾でしか受け取らない。だから、10%台の経済成長も、実はあれは大嘘だと言われている始末だ。各種の数字が合わない、エネルギー消費量やインフレ率などから、到底つじつまが合わないと言われているのだ。
 
 どうも話がふらついて申し訳ないが、科学技術のような、とにかく事実のみが物を言う分野で、中国は何一つ実績を上げていないという事実を指摘したいのだ。このようなすべてが嘘で固まっているような中国で、まともな科学技術が発達する理由がない。如何に外国から技術を盗み、真似をするかだけに腐心しているような国だ。これだけでも、中国に未来がないことは明らかだ。



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