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国際通貨

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通貨とは本来金を担保にした借用書であり、金を銀行に持って行くとそれに値する金をくれた。大昔は、取引は物々交換が普通だった。魚を持っていって米と交換して貰うなどがあったが、時によって、魚を持っていっても魚はもう要らないから米が欲しければ他の物を持ってきてくれと言われる場合、取引が成立しない。

したがって、その後米でも皮でも魚でも交換できるもので、腐ったり変質する物でなく、持ち運びに便利で、しかも米や魚などに見合う価値を持った物が使われるようになった。即ち金(きん gold)であり、金さえあれば、好きな物と交換して貰えるようになった。しかし、その後、貨幣が出来、皆がその貨幣の価値が一定の金と同じ価値があると認めるなら、金よりも軽く持ち運びしやすい貨幣が出来、さらに印刷した紙を用いるようになった。つまり紙幣であり、その紙幣は発行元に持って行けば記載している量の金といつでも交換して貰えることが保証されていたから、別に金と交換する必要がなった。

その後、金との交換は停止されたが金の代わりに国家がその価値を保証してくれるようになったため、その国家の中では金と交換される紙幣でなくとも価値は保つことが出来た。

その交換する地域が世界に広がったのが国際通貨であり、基軸通貨とも言われている。言い換えれば、その基軸通貨を発行している国は、いつでもその通貨に見合う物に変えてくれることを保証しているし、それを信ずることの出来る実績のある国であって、そうでない国の通貨は、国外では通用しない。したがって、その国の人間などが外国で買い物をするには、その国の通貨あるいは国際通貨と自国通貨を交換しなければならないが、自国の信用状態によってはそれも出来なくなる。

もともと金が通貨として使われたのは、金にそれだけの価値があり、極めて貴重で、また変質することもなく、全ての人間がその価値を認めることが出来るからだ。したがって、金と欲しいものが交換できたし、その場合、その欲しいものに対して交換する金は極めて少なくそして同じ島に対しては同じ量の金を渡せば良いことから、物々交換の必要が無く金さえあれば必要な物が入手できたし、また物と金はいつでも交換できたからだ。

しかし、金と同じ価値があるなら別に金でなくとも好きな物と交換できることに気がついたことから、貨幣が現れた。貨幣の後に現れた紙幣も同じだが、その紙幣に記載されている金といつでも交換できることを政府が保証しているなら別に重い金を持って歩く必要はないので、貨幣が金の代わりに使われるようになった。即ち、いつでも金と貨幣を交換してくれる政府が信頼できるから貨幣もその価値を信頼される。言い換えれば、信頼できない者が貨幣の価値を保証しても全くその貨幣は信頼されず、従って貨幣の機能を持たない。近年ジンバブエでは猛烈なインフレが吹き荒れ、あっという間にそれまでの何千倍何万倍もの価値を示した貨幣がなければ物を買えなくなり、基本的には貨幣の機能が消失した。嘗てドイツでも同じ事が起きたし,終戦後の日本でもそれに似たようなことが起きた。つまり国家の信頼がなくなれば、その国家が何を保証しようと発行する貨幣には価値がなくなる。

今、金と貨幣が交換されることはない。むろん、貨幣で金を買うことは出来るが、それは金が貨幣の価値を裏付けしているからではない。今、世界の通貨の基準は米ドルだが、つまり米ドルがかつての金の役割をしていると言って良い。

かつては金の価値が変わることは無かった。金の価値が絶体不変だったから、それと交換できる貨幣の価値が金に対して相対的に価値が変わるようになっていた。今は、金はいくらでも価格が変わるがそれは米ドルに対して金の価値が変わっている。したがって、他国の通貨も米ドルに対して価値が変わり、それに従って金の価値がそれぞれの通貨による価格が変動しているわけだ。

かつては米ドルも金といつでも交換できることが明記されていた。が、今ではその明記はない。なぜなら、米ドルの価値を米国が保証し、米国がドルをどれだけばらまこうが、仮に一千倍のドルを発行してばらまこうが、ドルの価値が一千分の一になることは建前上無い。従って、米国の経常収支、つまり国家財政の黒字か赤字かを示す数字では米国は世界最大の赤字国家だが、無論誰もそれを問題視しない。なにしろ、ドルが基軸通貨と言うことは米国がどれだけ赤字を垂れ流しても、結局他国経済がドルを基軸通貨として認めているから現実には米国経済は拡大し続けている。

基軸通貨だから、米ドルの価値は絶体不変なのだ。赤字でも全く関係が無い。

そこで、国際通貨という物があるが、日本円、ユーロ、英ポンド、スイスフランがそれに当たる。純基軸通貨として扱われ、それらを発行している国の経済状態がそれなりに信頼されているから、本来米ドルで対価が支払われる場合でも、それらの国際通貨が使われることになる。ただし、これらの国際通貨も、基軸通貨ではないので常に米ドルに対しては変動している。

その国の信頼度、経済力が国際通貨としての信頼の裏付けになり、その国の経済状態の信頼性が上がればその国の通貨はドルに対して価値が上がる。ドルの価値が下がるのではなく、絶体不変の米ドルに対する相対価値が上がる。

今武漢肺炎で政府の試算では日本の年率GDPは-4%あまりとされている。実際はどうなるかは分からないが、昨日の発表では、米国のGDPは-32.9%だそうだ。おそらく欧州はそれに匹敵するマイナス成長だろう。今は日本円だけが上昇しているのはその為だ。日本はGDPの倍の赤字を抱えているなどとパヨパヨや超汚染が言うが、それが現実には全く嘘だと言うことが分かる。嘗て、日本円は対米ドルで80円を割ったことがあるのだ。

一方中国はかろうじてプラス成長だとされているが、むろん、全く信頼するにたりない。もし今までの数パーセント、数十パーセントの成長が信頼されているならとうの昔に中国元は国際通貨になっていたはずだ。結局国際通貨として認められ、しかも今のような状況の時に通貨価値が上がるとは、日本円が国際通貨としての地位を高めていること、その裏付けとして日本経済が信頼されていることを示している。ユーロなどが下がっているのは、その逆だからと言って良い。

国際通貨として認められていない中国元は、現実には世界の誰もが中国の言う経済規模など信頼していないが、そうしておけば都合が良い面があるからそのようにしているだけのことなのだ。

今米国が中国を突き放しつつあるのは、米国経済の立て直しを図っているからと考えることも出来そうだ。今、中国はどの様にしても経済戦争で米国に勝てる要素は全くない。


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