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米中の行方

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最近続けざまに中国のことを書いているが、結局今の武漢肺炎の事で、中国の本当の姿が世界に見えてきたことが今後の世界の様相を大きく変えると思うからだ。

中国が覇権国になれないのはわかり切っているしそれどころか中国がその寿命を終える時期に来ていることも書いた。過去に何度も中国は寿命を迎え、新しい存在として再生してきたのだが、確かに過去と現在は世界の状況が大きく変わっている。だから昔は中国が寿命を迎えて壊滅し新しく再生してきたのが今は同じ様な状況になるとは限らないのではないかとの疑問もある。

現在の先進国とされる西欧もかつては中国同様、様々な国家が興亡を繰り返してきた。その当時は、仮に政権が入れ替わっても多少国境が変わっても中国のように全体が形だけ大きな一国になることはなかった。

中国は、そしてロシアもそうだが、本来中華民族とされる集団は本来の中国のごく一部だが、その一部の民族が本来文化も価値観も違う他民族を纏めて一国としてきた。元々はバラバラの民族を力で纏めなければならなかったのだからそこには強大な力が必要であり、到底民主化をする余裕など無かった。

民主化とは、国民がまとまらなければ成り立たないのだ。国民がまとまるとは共通の価値観を持ち共通の文化を国民全体が自分の物として長期にわたって育み変化させて来る必要がある。しかし、中国は強制的に中国文化を他民族に押しつけ、従わなければ力で押さえつけた。それは今も中国は変わらず同じことをしている。少しでも力を抜けば国が内部から分裂する可能性があるからだ。

ロシアもそうだった。本来ロシアはモンゴルの中に出来たごく小さな国であり、その後拡張して多くの民族を取り入れ世界最大の国土面積を持つに至った。ソビエト連邦の時は、現実には多数の国家の連邦だったし、そしてソビエトが崩壊しロシア連邦になった今、かつてのソビエト連邦よりはそれぞれの国の独立性が高まってはいるが、基本ソ連と同じと言って良い。つまり、本来価値観文化の違う他民族を纏めるには、多くの価値観を捨てるように強制しなければならず、とうぜん強大な支配力が必要になる。今ロシアがかつてほど連邦諸国に強健を発揮しないのはその力が無いからだ。

言い換えれば、中国が力を失えばそれだけで国が分裂する。ロシアと違うのはそれぞれ分裂した地域がそれなりの軍事力を持ち互いに覇権を争う形が全く古代の頃と変わらないからだ。

話を戻すと、西欧も本来はそれぞれ文化も価値観も違う国々が互いに争いを続けていたがそれらが統一されなかったのはそのように出来る存在がなかったからなのだろう。あるいは、中国やロシアと違い、精神的にかつての群雄割拠を繰り返していた時代よりは少しだけ進歩した結果だと思う。むしろこの方が大きいのではないか。

結局西欧は世界の他の地域よりも科学技術社会制度の進歩が大きかった。となると、互いにたたき合うより世界の他の地域を従属させ富を得た方が良いと言うことになり、そしてそうした。そうすることで狭い西欧地域で戦争をする必要が無くなったと言うことだし、一国としてまとまる必要も無かった。

もし中国が地域毎に対立を繰り返し戦争を繰り返していたら、西欧と同じ道をたどったかのかも知れない。同時期、確かに中国の科学技術は西欧を凌いでいたし経済力も世界の富の大半を持っていたとされる。これはこれで、他民族を纏め互いに戦争をしなかったためにそのように発展できたとも言える。

その為、中国はその段階で進化を止めてしまった。だから、見かけ上近代国家のようになってもその在り方は古代に進化の止まった状態を繰り返すしかないことになる。進化の袋小路に入ってしまっているのだ。

西欧はその次の段階まで進化できた。が、結局階級社会を作って安定してしまったためにそこで進化が止まってしまった。つまり袋小路に入ってしまったのだ。それが今の西欧の姿であり、もともと分裂している西欧が形だけ連合を作っても上手く行くはずがない。EUは本来中国やソ連のような巨大な国家を作るのが目的だったはずだった。が内部の価値観の違い文化の違いを超えてそれが出来る筈がなかった。

今、英国がEUを離れ、ドイツはフランス英国などと極めて仲が悪いとされている。ドイツはイタリア同様、中国にすり寄って経済を保ってきているが、それがあまりにあからさまになるとフランスや英国との齟齬が拡大しすぎる。それは嘗てドイツ自身がかなり苦い思いをしているので、形ばかりでも中国と対立しなければならないのだろうとは思う。

途上国は元々国が喰って行くためにはどこかにくっついていなければならず、それが金をばらまいていた中国だが、中国が駄目になれば欧米にくっつくだろう。途上国にとって、イデオロギーなどどうでも良いのだ。

つまり中国の旗色が悪くなれば、途上国は一気に中国離れをするし、西欧は米国と正面から争うことは出来ない。となれば、金の切れ目が縁の切れ目で中国離れをする。イデオロギーもヘチマもない、金にならないなら用は無いということだ。

西欧には自力で富を創出する技術力がもう無い。階級社会として袋小路に入ってしまった時点でそうなったのだ。

そこで米国だが、今のところ米国は富の創出の出来る科学技術でまだ圧倒的な力を持っている。また米国自体移民で出来ている国だからそれぞれの出身国とそれなりにつながりを保っている。つまりソ連や中国の袋小路段階は最初から無かったが西欧の階級社会袋小路とも違う。

ただ、階級社会が急速に固定化し、かつての自由の国アメリカとは全く違う。米国が精神的に先進国になったときなど無いし、いまでも武漢肺炎の推移を見るとこれが本来の米国の在り方だとよく分かる。おそらく、米国は米国で西欧とは違う袋小路に入り込んでしまっているのだろう。

ただ、その国家としての寿命が尽きるのはそれでも西欧よりは早いだろうとは思うが。なにより、科学技術レベルで富の創出が出来る点が西欧と違うが、現実にはそれもかなり揺らいできてはいる。蓄積がないのだ。機会があれば書いてみたいと思う。


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