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サルミアッキ


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一寸趣向を変えて、国毎、民族毎に様々な習慣や価値観が異なるのは当たり前だが、それで納得しない民族がいるのも事実。一寸書いてみる。

北欧にはサルミアッキというキャンディがある。日本では観たことがないが、サルミアッキは北欧では当たり前にどこでも売っている飴で、味はちょっと表現が難しい。いずれにせよとんでもなくまずいのだが、彼等は子供の頃からこれを食べているので訊いてみると好きだという人は多い。私は一度食べて二度と手を出す気にはなれないが。

しかし、日本で開かれたあるパーティに出席していた西欧人が、出されていたアメを2,3個ナプキンに包んでバッグに入れたのを見て、気に入ったのか、と訊いたら、とんでもなくまずい飴で、日本人がこんなアメを食べることを友達に教えるのだとか。見たら昆布アメだった。

人の好き好きだろうから、昆布アメがとんでもなくまずい飴だと彼女が思ってもそれは別に構わないし、私も北欧人がサルミアッキを食べることで彼等を軽蔑したりなどしない。

こんな例はいくらでもあるが、思いつくだけでもやはり北欧のニシンの缶詰シュールストレミング(缶の中でも発酵を続け、多くの北欧のホテルでも室内で開けるのを禁止しているほど臭い 私は食べたことがない)、ハギス(スコットランド名物で、羊の胃袋に内臓を詰め込んだ料理 食べたことはない)、米国のルートビア(一寸コークに似ているか、飲んだがやみつきになるほどではない)、カース・マルツゥ(世界一臭いと言われるチーズ 食べたことがある、別に大丈夫だった)、エスカルゴ ご存じカタツムリ、食べたことはあるが食べたいとは思わない。

一方、日本の納豆、塩から、うるか、こんにゃく、なまこ、イカ、タコ、くさや、からすみは未だに他国では受け入れられていないし、こんな物を日本人は何故食べると真顔で訊かれた。

少々例を挙げすぎたが世界にはまだまだ特定民族しか口にしない食べ物が無数にある。日本人が食べる気には到底なれない物がほとんどだと言って良いが、日本の食品にも他国人が口に出来ない物が有るのだから、要するにこれは個人の嗜好ではなく、あくまでその文化に根ざした物なのだろう。だから、その土地に行って口にしてそれが大好物になったという外国人は普通に居る。トンスルを好きになる他国人が居るかどうかは分からないが。

一例として食べ物を挙げたが食べ物は人間の生活の基本要素であり、その基本要素が文化によって大きく変わるのだから結局文化の違いそのものと言って良いのではないか。他文化の人間が受け入れられるなら受け入れれば良いし、嫌なら受け入れなければ良いだけのことだと思う。

しかるに世界には自分たちの文化を受け入れないのは受け入れるだけの能力が無い、つまり野蛮だからと思い込む者が普通に居る。嘗て、日本人が魚を生で食べると欧米で広まり、魚を生で食べるとは日本人は何と野蛮なのかと本当に思われていたそうだ。ある日本女性が米国の家庭にホームステイしたところ、ぶつ切りの生魚が皿に載せられ出てきたそうだ。そしてその家の家族達は固唾を飲んで彼女が生魚を食べるところを見ようとしていた。彼女はむろんそんな物を食べるわけがないし、その家族が自分に対し悪意を以てこんなことをするのかと愕然としたそうだ。

彼女の引きつった表情を見てその家の主婦が何故食べないのか、日本人は生魚を食べると聞いたからわざわざ用意したと言われたのだが、むろんその日本人女性は英語がほとんど会話出来ないレベルであり、長い時間をかけ筆談もしてようやくその家族の意志を理解したそうだ。

此処で問題なのは、日本人を受け入れるとしながら日本の文化を全く理解せず、単に生魚を食べるとだけ聞いてこんなことをしたその米国人家族の無知だ。彼等なりに善意だったのかも知れないが、少なくともホームステイを受け入れるなら日本人の食べる生魚とは本来刺身、寿司のことであり、それらはどれだけの衛生基準で調理されるかも理解すべきだった。それをしようとしなかった事でその家族の知的レベルが知れるという物だ。

私の知人だが、一家でフランスに住んでいたとき幼い子供を現地の保育園に入れた。そうしたら、その保育園から呼び出しがあり、奥さんが何か子供に有ったかと慌てて言ったら、保育園の担当者から子供を虐待するのは許せない、改めないなら警察に言うと酷い言い方で責められたそうだ。彼女にはほとんどフランス語が分からず、後から夫から聞いたのだが、なにしろ相手が軽蔑するような冷たい顔で叱りつけるように何かを言っていた。

何のことか分からず、言葉も通じないので夫に電話をし電話に出て貰って話を聞いたら、その子の尻に青いあざがあった。こんなあざを付けるほど子供を虐待するなど犯罪だとわめかれ、夫がそれは蒙古斑でアジア人の子供には普通に有る、医者に診せたのかと逆に訊いた。医者に診せたと言うのだが、医者でも蒙古斑点を知らないのか、大きな病院に連れて行っても診せろと夫が強く言ったとのこと。

その後、彼等が蒙古斑点のことを調べて自分たちの間違いであることを理解したが謝罪はなかったという。かなり前のことだ。

上記の生魚の件も子供の蒙古斑の事も彼等の無知が原因なのだが、彼等は自分たちが間違っているかも知れない、知らない可能性もある、とは考えずアジア人は野蛮だからとの先入観で判断していたということだ。

基本的には今も変わらない。今では彼等が考えていた日本の生魚料理、寿司は世界中で高級料理として知られ韓国人や中国人が怪しげな物を出している。蒙古斑のことを知らない欧米人は今でも普通に居るようだし、幼児虐待だと問題になることもあるそうだ。自分たちの無知を理解していないから自分たちの過ちを正すことが出来ないのだ。

今回の武漢肺炎でそれがまた出てきている。日本がロックダウンもしないのに(結論は無論まだ分からないが)欧米とは桁違いに死者が少ない事にどうしてなのか分からないが凄いという報道が最近出てきたとは言う。どうしてかは国民意識の違い、公共意識、衛生概念、古くからの環境衛生の違いが理由だが、アジア人が自分たちより優れているかも知れないとの想定が彼等にはない。だから、理由は分からないが日本は凄いと言っているのだ。

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コメント

素晴らしい分析だと思いました。
やっぱり民族や人種が違うと分かり合えない前提で友好を考えとかないと駄目ですよね。話せばわかり合える前提に立っているといざって時に袋小路にはまるだろうし。

食べ物ですが個人的にはハギスは美味しいと思います。
エジンバラに行ったことがあり土産に買って帰り焼いて食べたことがあるんですが美味しかった。
ちょっと変わったミートローフソーセージみたいな感じで臭みとかは全くなかったし。
ビールあれば最高って感じでしたよ。ネット上では下手物的な言われ方されたりしてますがそれこそ中韓人の作る寿司食って寿司が不味いと判断するのと同じかな?と。
ロンドンのスーパーで買えるやつはあんま美味くなかった記憶があるので…やっぱ物によると思います。
シュールストレミングは……^^;

Re: タイトルなし

今日は

> 素晴らしい分析だと思いました。

ありがとうございます。

> やっぱり民族や人種が違うと分かり合えない前提で友好を考えとかないと駄目ですよね。話せばわかり合える前提に立っているといざって時に袋小路にはまるだろうし。

ひとえにそれは相手の知性に依ります。習慣や嗜好が文化によって異なるのであり、双方に損害がないなら別に干渉することではありません。自分の嗜好を他文化の人間に押しつけるのは単に知性が無いからです。

> 食べ物ですが個人的にはハギスは美味しいと思います。

> エジンバラに行ったことがあり土産に買って帰り焼いて食べたことがあるんですが美味しかった。

なるほど、日本でもモツ煮やモツ焼きが有るし、私は別に問題なく食べています。同じじゃないでしょうか。

> シュールストレミングは……^^;

クサヤの百倍とか、近寄ったこともないのですが単に機会が無かっただけかも知れません。クサヤも慣れるまではあれでも大変ですから。今売っているクサヤはそれほど酷い匂いとも思いませんけれどね。私はくさやは好きですが、シュールストレミングは試したいと思ってもいません。

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