FC2ブログ

和食文化


最初にクリックしていただけるとありがたいです。

人気ブログランキングへ


留瀬「今日はごちそうしていただけると言うことで、本当にありがとうございます。女房も喜んでます」
高雄爺「ああ、今うちの家内と一緒に台所で何か作っているよ」
留「いつも、こちらの奥さんに料理を習って少しでも上手く作れるようになりたいって言ってます」
高「確かに家内は料理は上手いからね。あたしもそれで一緒になった」
留「それだけじゃないでしょうけど、今日はあたしの女房がつくって食べて貰いたいって張り切ってました」
高「おやおや、それは嬉しいな。あたし等もここでしゃべってないで手伝いに行こうか」
留「奥さんにさっきそう言ったら、今日はびっくりさせたいから待っててくれって」
高「ふーん、なんだろう、待ち遠しいね」
留「女房の料理には時々本当にびっくりしますからね。こないだも、餃子のクリーム煮とか、マグロのグラタン味噌あんかけとか・・」
高「うゎ、こっそり外に食べに行こうか」
留「旨かったですよ。今日も楽しみです」
高「あたしゃどうすれば良いんだ」
留「何か?」
高「独り言だよ。しかしねぇ、おまいさんの女房だけじゃないんだ、それが」
留「ええと、どういうことです?」
高「最近は日本食が海外に広まっているって聞いたことがあるだろう?」
留「あ、よく聞きますね。良いことじゃないですか」
高「まあ、良いことなんだけどね、腹立たしいこともあるんだ。和食が海外に広まるのは良いけれど、時には到底和食とは思えないような代物が和食として提供されて、本当の和食を食べたことのない外国人が欺されているんだよ」
留「あ、それね。前に高雄爺さん言ってませんでしたっけ」
高「言ったかも知れないね。昔、ヨーロッパなんかで時折無性に和食が食べたくなってね、和食レストランを探して行ったんだ。むろん、本当の和食を食べられる店はあったけれど、中にはなんだこれと言うのが結構あったよ。思い出すなぁ。シャンゼリゼ通りに面した定食屋があった。メニューも日本の定食屋とほとんど同じで、値段もそれほど高くなかったからよく行っていたんだけれどね、一度日本に帰って、次の年に行ったときその店に一年ぶりで行った。店構えが同じだったので何の疑問も持たないで入ったら焼き肉屋になっていた。経営者が韓国人になっていて、店構えを変えないでそのまま焼き肉屋になっていたんだ。値段もかなり高かったと思うよ。しょうがないから食べたけれど、まあ旨くはなかったな」
留「そんな話よく聞きますね。和食レストランだと思って入ったら中は朝鮮料理や中華料理屋だったって。看板まで日本語で書いてあって、中の装飾も日本なんだか朝鮮なんだか分からない店が出来ているそうです」
高「うん、和食が評判になって海外でも和風のレストランが急に増えてきたんだけれど多くは中国人だって言うんだ。まあ、最近は行ってないからどのくらいそうなっているかは知らないけれど、ずいぶん聞く話だね。あたしが行っていた頃も日本人がやっていない和風レストランはあったし、やたらに高い割に旨くはなかった。当時から和食は高級料理というイメージがあったから日本人の振りをしてめちゃくちゃな和食を出して高い金を取っていたんだ。欧米人には区別なんかつかないからね。今は少しは変わったと思うけれど、それでもものすごく偽和食レストランが増えている。全く和食の修行なんかしていない中国人なんかがやってるんだ」
留「日本の料理組合だったか、本当の和食レストランに認定書を発行するって話が有ったけれど、それは現地の政府なんかがやめろって言ったと言う話がありましたね。和食を作るのは自由だ、と言う理由だそうです」
高「うん、それも一理あるんだ。中国人のやる和食レストランが全部インチキという事じゃなく、和食をきちんと学んで本当に和食をやりたくて店を開いた中国人も居るだろうし、実際中国人のレストランは本当に世界の隅々まであると思う。そういう人がやるなら良いことだと思うしね」
留「そうでしょうね。日本人だって本当に修行して本格的なフレンチレストランや中華レストランやってるじゃないですか。そういう人たちがフレンチや中華をやっちゃいけないなんて誰も言わないし、旨い物を食べさせてくれるんだからありがたいですよ」
高「うん、最近だけれど、パリでフレンチレストランをやっている日本人シェフがミシュランの三つ星を獲得したと言うね。

仏ミシュラン、日本人シェフの店が初の3つ星

この人は本当にフランス料理に憧れて、きちんと修行をしたんだろうね。そういう人だからフランス人もきちんと認めているわけだ。和食をきちんとやってくれるなら中国人でも韓国人でも火星人でも構わないんだ。それにね」
留「それに何です?」
高「いくら正式な和食でも、外国で受け入れられるとは限らない。つまり味覚が違うんだ。それなら、現地の人の味覚に合う様に和食でも味を変えなくちゃならない。寿司なんかアメリカじゃ元の影も形もないよ。カリフォルニアロールなんてあれはもう寿司とは言えないよ。アメリカ人はあれが寿司だと思っている。でも旨いんだ。アボカド巻なんか、今じゃ日本でも食べられるんじゃないかな。

リトル東京の寿司屋だったかな、カウンターにシュガーポットがあるんで何だろうと最初は思ってたけど、隣に座ったおばさんが緑茶にこれでもかと言うほど砂糖を入れていたのを驚いて見つめてしまった。そしたら彼女、シュガーポットをあたしに回してくれたんだ。しょうがないからあたしも緑茶に砂糖を入れた」
留「おやおや。まあ、アメリカ人はめちゃくちゃに甘い物好きですからね」
高「まあ日本でも海外から入ってきてもう完全に日本の食べ物になっているものは沢山有るからね。天麩羅、すき焼き、ラーメン、カレーライス、スパゲティナポリタン、カステラ、金平糖、思いつくだけでもこれだけある。これらが元々は外国から来た物だって知らない人も多いんじゃないか」
留「だから、日本の食べ物もそのままで海外に広がる事は無いし、それが当たり前と言うことですね」
高「確かに本場で食べるフレンチもイタリアンも日本で食べられるほど旨くはないよ。いや、日本人の舌が受け付けないということで、日本のフレンチやイタリアンは本場物とは全く別物だね。でんでん虫なんか、日本人は食べないだろう」
留「エスカルゴね、それはまた別でしょ」
高「ただ、和食のあっさり加減、見た目重視、肉を余り使わない料理なんかはそのまま海外の料理にも影響を与えているとは言う。なにしろ、連中の肥満度は凄いし、なにしろ見ていて気持ちが悪くなるほど連中は食べるしね。あたしも何か注文するときはとにかく少なめにと言うのが癖になっていた。あ、食品サンプルがないのも注意しなくちゃ」
留「というのは?」
高「ラムヘッドというのをあれはメキシコだったかな、何だろうと思って好奇心から頼んだ。そしたら羊の頭がまるごと油で揚げられたのが大きな皿に乗って出てきて、その羊の頭があたしを皿の上からにらんだんだ。あれはトラウマになったな」
留「そういうのは日本には入ってこないでしょ。あ、マグロの頭を焼いたのがそのまま出てきて、日本人は野蛮だって騒がれたことがありましたね。エビの活き作りも残酷だ、鯨を食うのはけしからんとか」
高「そういうことを言うやつが本当に視野の狭いやつなんだ」
留「まあ、食品は民族毎の習慣というか文化ですからね。あ、女房からメールだ。台所にいるんだから来れば良いのに ええと、ご飯が出来たそうです。写真まで送ってきましたよ。

へぇ・・・豆腐のあんかけに、小豆餡がかかってる。ええと、ぶり大根のアクセントにマヨネーズとトマトケチャップ。ケチャップ?」
高「やっぱり抜け出して、どこかに食べに行こう」






スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)