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たまには空想第二弾

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前回の「たまには空想も」では、もしあの戦争で日本が勝っていたらどうなっていたかを書いてみた。しかし、別の妄想もある。つまり、もし日本があの戦争をしなかったら、どうなっていたかだ。

やはり結論を言うと、日本が戦争で負けていたよりももっと悲惨なことになっていた、と私は思う。そもそも、何故あの戦争が起きたかを考えてみると、米国では日本がパールハーバーを奇襲攻撃したからだ、と未だに言っている。また、そう言わなければ正当化できないのであって、事実がどうかはどうでも良いのだ。現在では、米国が日本のパールハーバー攻撃を仕掛けさせ、対日戦争に批判的な米国国論を対日戦へ動かすために細工をしたことが色々明らかになっている。たとえば日本の宣戦布告を受け取れないように細工をして、日本がだまし討ちをしたことにしているなど。

むろん、世界中の戦争は勝った方が例えどの様にだまし討ちをしようが自分勝手であろうが、相手が悪く自分たちはやむを得ず戦ったと言うに決まっている。あの戦争でだまし討ち、裏切りをしたソ連も結局は日本が悪く自分たちが正しいと言っている。

本当に世界中の今までの戦争、そしてこれからの戦争も勝った方の言い分が正しいことになる。したがって、彼の戦争でも日本が負けドイツが負けたから米英仏そして中ロまでが正しかったことになっている。

仮にドイツが勝っていたら当然ドイツが正しく、ヒトラーナチスが正しく、ユダヤ人迫害が正しいことに今でもなっているだろう。実際、当時はユダヤ人迫害は西欧では当たり前のことであり、ローマカトリック教会もその立場を執っていた。

南北戦争で南軍が勝っていたら黒人奴隷はその後も正当化されていただろうし、リンカーンは黒人解放を単に南部に難癖を付けるための理由としたまででリンカーン自身が人種平等主義者だったわけではない。

ただ、先の戦争では日本もドイツも負けたが戦後両国とも戦勝国を凌ぐほどの発展をし、経済的にも技術的にもそれなりの実力を示したからかつての戦勝国がおとなしくなっているだけのことだ。

話を戻して、日本が戦争に踏み切った、それも勝てる見込みがないことを知りながら踏み切った理由はある面ヒトラーと同じだったと言える。当時のドイツは第一次世界大戦で負け、国富のほとんどを奪われ、国民は極貧の極にあった。インフレが加速し、前代未聞の猛烈なインフレに見舞われ事実上貨幣経済が破綻していた。ドイツにしてみれば、戦って奪い取る以外の方法がなく、ヒトラーを当時のドイツ人が熱狂的に支持したからナチスが政権を執り、戦争に踏み切ったのだ。あのとき、ヒトラーではなくとも遅かれ早かれ戦争を引き起こしていただろう。そうしなければ結果として今のドイツがなかったはずだ。今では、ユダヤ人迫害もヒトラーに責任を押しつけているが、実際ヒトラーをあの地位に就け熱狂的に支持したのは他ならぬドイツ国民だったのだ。

やむにやまれず戦争に踏み切ったのは日本も同じだった。当時の日本は主として米国から締め付けられ資源輸入の道を断たれそして最終的にハルノートを突きつけられた。ハルノートは事実上米国に従わなければ日本を潰すという内容であり、それまで我慢に我慢を重ねてきた日本が意を決して戦争に踏み切ったとされる。むろん、様々な憶測もあり全てがこの通りなのかどうかは分からないが、ただ結論というか当時の状況を見てみると、急速に世界の五大国に上り詰めた唯一の非白人国家である日本が、人種差別を撤廃すべきと訴えたところ、米国がそれに反対して潰したという事実がある。

詳細に言うなら、第一次世界大戦後のパリ講和会議の国際連盟委員会において、日本は人種的差別撤廃提案を主張した。「国際連盟規約」中に人種差別の撤廃を明記するべきという提案をしたのだが、この提案に当時のアメリカ合衆国大統領だったウッドロウ・ウィルソンは事が重要なだけに全員一致で無ければ可決されないと言って否決した。国際会議において人種差別撤廃を明確に主張した国は日本が世界で最初である。つまり、他の非西欧諸国は最初から諦めていたのだ。

つまり当時の米国は日本及び非西欧諸国をいずれ自分たちの物にする明確な意図を持っていたと言わざるを得まい。当時、彼らの人種差別意識はごく当たり前であり、奴隷制度こそ廃止されていたが現実には黒人差別は明確にあったし法的にもそれがあった。人種差別が法的に撤廃されたのは64年のことだが現実には今でも続いている。

戦争中、日系人だけが収容所に送られ財産を全て奪われたことはそれを裏付けている。同じ適性国民だったドイツ系、イタリア系米国人にはそのようなことはなかったのだ。米国だけではなく、当時の連合国側では広く行われていた。米国はとりあえず謝罪しているが、他国はしていない。

したがって、日本が事実上の米国による絶対服従命令を拒否するためには戦うしかなかった。したがって、もし戦わなかったらどうなるかは明かではないのか。未だに人種差別は続き、更に強化されているだろう。日本は米国の植民地になり農業国家、漁業国家として生存を許され、むろん他の非西欧諸国も同じだ。米国が勝てば、彼らが人種差別を改める理由がないのだ。

近代で西欧と戦った非西欧国家は日本以外にない。日本は負けはしたが、その姿を見てそれまで自分たちが絶体欧米に勝てないと思い込んでいた非西欧諸国を奮い立たせ植民地支配から独立させたのはこれも事実だ。したがって、日本が戦わなければ、これも起きる理由がなかった。

日本が戦わなければ、欧米は非西欧諸国に対する締め付けを更に強めていただろう。むろん人権も制限され、教育も制限されれば非西欧が欧米に反抗する手段はなくなるし、欧米はそうしていたはずだ。

結局、日本があのとき負けることも覚悟しながら開戦を決意したことが今の世界を、すなわちまだまだ本物ではないが形だけは人種差別のない世界が出来ていると言える。人間の意識は二,三世代では簡単に変わらないから、形だけの人種平等はしばらく続くだろうが。

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