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あの戦争を考える 9


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確かに表面的には人種差別意識は無くなったかに見える。があくまでそれは理性と学識を持った格差社会である欧米の一部の人間達だけのことと考えて置いた方が良い。むろん、それ以外の人間達がむき出しの人種差別意識を持っているかと言えば、無論違う。が、既に精神の奥底にしみこんでしまっている差別意識は、ふとした時、表に出てくる。

前にも書いたが、アンジェリーナ・ジョリーの「アンブロークン」という映画で、極悪非道の日本軍人を描き、ずいぶん彼女は叩かれた。無論、自分では日本人に対する差別意識などあるなどとは考えていなく、ごく普通にあの悪逆非道な日本人を描いただけのことだ。念のために書いておくが、彼女自身は常日頃人種差別に対して批判的で被差別者達のために活動をしている。その彼女が意図的な日本人差別をするはずが無い。心底の差別意識に自分で気がついていなかったのだ。

映画「猿の惑星」や「戦場にかける橋」などなど無数にあると言われているが、それらが全て差別によると憤慨しても仕方があるまい。ただ、西欧人を差別した映画というのは存在したことがないとは思う。アジアの映画などに出てくる西欧人俳優も大抵は英雄や正義の実践者として描かれているのではないか。この違いは、掘り下げてみると納得できる。つまり、無意識レベルの人種差別は決して無くなっていないし、今後も無くならないだろうということだ。

差別意識とはいわば本能のような物で、無論日本人にもある。人間だけではなく、猿や鹿などでもそうだし、そもそも蟻や蜂など集団生活をする虫も、他の群れの同じ蟻や蜂を攻撃する。結局同種同士でまとまった方が協力になれるし、餌や縄張りでも同じ群れで他の群れに対抗する方がよりよく採れると言うことだろう。むろん、餌や縄張りが無限にあるならそれぞれの取り分が減ることは無いが、それらが限られているなら、ある群れが独り占めにした方が全体で分け合うよりも結局は優れた能力を維持できる。人間はそのようにして群れ同士が争ってきたし、国家という集団を作ればその単位で争ってきた。そうしなければ食料も必要な資源も得られなかったからだ。

同じ種類で群れ、他の群れと争うのは生物の本能だ。人間がいかに理性を高めようとその本当が無くなるわけではない。あくまで理性、つまりは損得勘定で意識していないだけだ。つまり、現代は争わなくともとりあえず得られるし、多く持つ国が少なくしか持てない国に幾分か分けることで争いによる損失よりも少ない損失で済むからそうしているまでだ。

差別は悪い、というのは元々は問題にならなかった。差別により多くが得られるなら差別意識をとがめる理由など無いからであり、まさにかつての西欧はそうだったし、世界中がそうだった。

差別される側も、更に自分たちの中で差別している。中国人の周辺への差別意識は中華思想という形で未だに続いているし、朝鮮などの東南アジアに対する差別はひどい物だ。ベトナムやタイから女性を金で買って性奴隷にしているなど未だに頻繁にある。

自分たちがこびへつらう西欧人の反対意識を他のアジアアフリカ人に対して露骨に示しているだけのことだ。

なお、日本は他国と違い長年日本人だけで国家を作り、独特の価値観を共有する集団として存在していたから、差別意識が有るにしろそれが表面化することは他国ほどは無かったようだ。近年朝鮮人や中国人に対する差別意識がもし出てきたのだとしたらそれは中朝に対する嫌悪感がそうさせているのだろう。が、中韓人としてもあくまで個人で判断すべきであり、差別意識で判断するのであればそれはまずいと思う。

今、世界はそれなりに豊かになったし差別の必要が無いから差別が表面化することは無くなり、だから戦争もその意味でも減少したとは言えるのだろう。が、その世界経済がかなり怪しくなってきている。西欧はつい最近まで中国がどうせ自分たちを越える筈が無いと思ったかどうかは知らないが、自分たちの経済の衰退を、人権意識も無視してにじり寄りAIIBに参加したり中国市場を目指して大量進出した。米国もかつて中国の人権問題など意に介さなかったキッシンジャーの主導で米中国交が結ばれた。中国が経済発展すれば膨大な市場になると言う理由だ。日本も慌てて追随した。

今米国が表向き中国の人権問題を非難し、経済制裁を加えているが、中国の人権無視を助長させ世界の新たな脅威を育てたのは米国だ。そして、本来白人国家である米国にかつての中国人が隷属したように、中国の経済が向上しようがかつての関係は崩れないと思っていたのだとしたら(あくまで私の邪推でしかないが)やはり米国というのは負けた経験が無いために現在の状況を予想も出来なかったし念頭にも無かったろう。そこを中国に操られかつては対日戦に踏み込んだのも中国に乗せられたからと言うのが大きな理由、そして米国の明確な人種差別意識の故だ。中国は白人国家に逆らうはずが無いが、日本は生意気に自分たちの言うことを聞かない、と言うわけだ。これはかつてそうだったという話で、今の米国人をそれで責める意味も理由も無い。

が、上記のことが今後繰り返されないとの保証など全くない。彼らは米国人なのだ。人間の、いや生物の本能が常に理性で抑えられるはずが無いのだ。現に今の米国の状況を見ると最悪の状況に突き進む他の選択肢はないかのようだ。米国の基本的な知的レベルが空恐ろしいほど低いのは実際に米国に行ってみればよく分かる。なお、西欧でも似たような物だが、それが今表面化してきている。

ー 続く






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