FC2ブログ

あの戦争を考える 4

最初にクリックしていただけるとありがたいです。

人気ブログランキングへ



開国して間もないアジアの片隅の島国日本が、続けざまに大国清を破りさらに世界最大の軍事国家ロシアを破ったことはアジアにとってもヨーロッパにとってもそれぞれ反対の意味で大きな衝撃を与えたことは言うまでも無い。

日本は非西欧国家として唯一世界五大強国として国際連盟の一員となり、それなりに大きな影響力を持ってはいたが、根強い人種差別はむしろ警戒感と共に強まったと言えるだろう。黄禍論、イェローペリルとは、最初にドイツで日清戦争の調停に加わった当時のヴィルヘルム2世が言い出した物とされる。それまでヨーロッパは度々モンゴルによる侵略に苦しんでおり、黄色人種の脅威を真剣に考えなければならないと改めて提唱したわけだ。それに追い打ちをかけたのが日露戦争の結果だった。

したがって、非西欧の日本が世界の五大強国の一員として存在すること自体が欧米にとっては不安不満だったと言うことだ。実際に人種差別撤回を国際連盟で訴えた日本に対し、最終的に米国の反対で否決されている。

西欧に遅れていた米国は新たに世界で、特にアジアで新しい領土を獲得するつもりでいた時、日本という存在が邪魔だったと言うことで、前後して日本移民に対する厳しい差別法案を作ったりしている。ヨーロッパも似たような物だし、ドイツ、イタリアなどはその最先端で日本差別をしていたのは、ムッソリーニなどの差別意識などでも有名だ。

そのドイツとイタリア連合に日本が加わったのは戦略的な意味があったからだろうが、いずれ仮に日独伊が勝っていてもドイツイタリアに裏切られていたはずだ。

いよいよ第二次大戦が始まり、米国は日本を資源封鎖などで締め付けた。当時日米は戦争状態では無かったが、日本に負け続けていた中華民国の工作も有り結局日本が嫌でも立ち上がらなければならない状況にアメリカが追い込んだわけだ。

これは想像でしか無いが、米国としては日本が自分に逆らうなどあり得ないと信じていたのではないか。日本は当時中国戦線でかなり疲弊していたはずだし、そして経済規模も日米の開きは40倍ほどあった。かつてはロシアに勝ったかも知れないが、米国にまさか逆らうなどあり得ない、日本は嫌でも自らや極東を米国に差し出すだろう。そうすれば、欧州との話し合いでアジアを好きに分割所有できる位には思っていただろう。なにしろ、米国はかつて侵略により国土を広げてきた国だ。

しかし、思惑とは違い、日本は対米戦に踏み切った。当初の戦線で有利になれば、日本は米国とそれなりの立場で再交渉が出来るはずだと思っていたし、その為にはソ連とも不戦条約を結んでいる。ということで、戦争をしながら一方対米和平工作もしていた。が思惑通りにはならなかった。米国の基本に、あくまで人種差別意識があったし、それはかつて戦争で負けたソ連の裏切りもあった。つまり、日本は欧米ソ連の底なしの悪意偏見まで理解していなかったと言うことだ。

負けはしたが、それでも1:40の国力差がありながら4年近くも日本は欧米と戦い、原爆投下によって降伏した。この事実は、米国の意識を変えた可能性はある。日本を滅亡させるよりはソ連に対する盾として使い、その優秀性を米国のために利用した方が、日本の今後永久に続くであろう反米意識と向き合うよりは良いのではないかとの考え方だ。

それは実際に朝鮮戦争で米国が中ソと戦うようになり、日本を盾とする方が日本に敵意を持たせ続けるよりも有利だとの判断につながったと思える。

ー 続く






スポンサーサイト



コメント

No title

たかおじさん今晩は。

我が国は幕末から否応なく開国を迫られ当時のご先祖様たちは大変な苦労をされ日本の独立を危ういところで守ったのだと思います。それがあっての今の日本国であろうと。

日露戦争後の我が国の対応や欧米諸国の警戒感は現代の私には想像を超えるものがあるのでしょうが、今だ欧米諸国特に米国が衰えたりとはいえ覇権を今だ保持している事に間違いはないと考えます。
恐らく中国は卑怯な手段を用いても自身の野望達成を完成させようとするでしょうが果たしてどうなるのか。?我が国の取るべき道は?
先の大戦に至るまでの国際社会や政治を教訓にして学び失政を回避できるかが日本国が未来に生き残れるかどうかの選択の一つになるでしょう。

ただ私達一般庶民も含め特に政治家があの体たらくでは。・・・・

Re: No title

> たかおじさん今晩は。

今晩は。いつもありがとうございます。

>
> 我が国は幕末から否応なく開国を迫られ当時のご先祖様たちは大変な苦労をされ日本の独立を危ういところで守ったのだと思います。それがあっての今の日本国であろうと。

そもそも、日本が鎖国したのは、日本に来たヨーロッパ人がキリスト教を広め、最初はそれをとがめてはいませんでしたが、宣教師達が神の教えを説きながら日本人を奴隷として海外に売っていた事実が明らかになったからです。つまり、キリスト教の真の目的を知って、鎖国をし、禁教をしたのですが、以前から日本は海外の情報を集めていました。そしてアジア諸国が西欧に何をされているかを知ったことも理由になるでしょうね。

開国を迫られた時も、力で逆らえないことを理解したから、とにかく他のアジア諸国と同じようにならない為に、とにかく最初に軍事技術を入れ、国産化し、そして軍事大国を目指しました。そうしなければ開国の結果どうなるか嫌と言うほど分かっていたからです。
>
> 日露戦争後の我が国の対応や欧米諸国の警戒感は現代の私には想像を超えるものがあるのでしょうが、

いずれ日本も植民地にするつもりでいた欧米は、日本が以外に手強いことに無論警戒しただろうし、アジアが日本に従うことも警戒したはずです。

> 恐らく中国は卑怯な手段を用いても自身の野望達成を完成させようとするでしょうが果たしてどうなるのか。?我が国の取るべき道は?

中国を絶対に信用すべきではなく、それは今になって欧米がやっと理解したようです。結局、中国は現実には世界を敵に回しつつあるようですね。ただし、ロシアとは信用していないけれど、西側に対抗するためには協力するでしょうけど、ロシアもいつ手のひらを返すかは自分がそうだから中国も気は抜けないだろうし。

> 先の大戦に至るまでの国際社会や政治を教訓にして学び失政を回避できるかが日本国が未来に生き残れるかどうかの選択の一つになるでしょう。

結局日本がいくら道理を言っても見本を見せても無駄です。やはり力を示す必要があるし、力しか理解できないのが野蛮な連中ですから。中国朝鮮を見てもよく分かるはずです。

力の裏付けの無い交渉など国際社会では意味が無いのです。

>
> ただ私達一般庶民も含め特に政治家があの体たらくでは。・・・・

とはいえ、その政治家を支持しているのが多くを占めるお花畑ですから。お花畑に受けることを言わなければ政治家になれないのが事実です。つまり、結局は国民の責任と言うことになります。悪夢政権だって成立させたのは国民ですからね。

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)