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あの戦争を考える 2


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しかし、無論日本に軍事力があっても無駄だと言うことでは無い。一部の国、例えば中ロ朝鮮や米国、中東諸国には実際に使う為の軍事力が必要だろう。その場合は実戦用の兵器を備えるし、むろん威嚇用の物も必要になる。が日本の場合、実際に戦争があるとすれば今のところ朝鮮半島が最も可能性が高く、後は中ロと言ったところか。とすれば、日本が備える軍事力とはこれらの国々を対戦相手と想定して備えることになる。また、実際日本が実践しているのはその方向のようだ。

ただ、その可能性と言えば現時点ではかなり低いと思われるし、それは前回書いたように現代で戦争をする理由がほとんど無くなっており、実際に戦争もほとんど無くなっている。が、戦争の脅威は常にあるのは、見た目においては一触即発のような状態の地域がそれなりにあるからだ。

たとえば、米国は40年前イランがそれまでの王制を倒し、亡命していたホメイニを迎えて厳格なイスラム宗教国家になって、そのさい400日にわたって学生達が米国大使館を占拠し、大使館員を人質にして依頼国交を断絶している。

パーレビオ王政の頃は、豊富な石油資源と米国と関係でそれなりに豊かに発展していたが、ただ王政の独裁と腐敗、さらに石油価格の暴落、余りに急ぎすぎた近代化の付けでイランは大混乱に陥り、結局厳格なイスラム国家として再生したわけだが、米国との断絶や更に弾圧によりイランの財政は極端に悪化し、その不満はイスラム法典によるいわゆる神に背いた罰として弾圧されますますイランは強固な宗教国家となる。

一時は民主化の要求により、多少は米国に歩み寄る姿勢も見せてはいたが、米国はほとんど受け付けず、イランはますますかたくなになって今に至る。今では米国との一触即発状態にまた切り替えたようだ。

イランの例を挙げたが、中国の南シナ海に於ける領有権問題や、北朝鮮の核保有など耐えることの無い戦争前段階のような状況は世界から絶えることは無い。

我々はほとんど、先の世界大戦を直接は知らないし、その後の世界の大半の変化も戦争とは結びつけてみていない。だが、先の戦争の原因を本当に知り現在の世界に於ける潜在的な危機を知れば、今の日本の護憲運動なるものがいかに危険であるかが理解できるはずなのだ。

私がどうしても彼らを理解できないのは、二度と戦争をしたくないから平和憲法の9条を守るべきだという主張だ。日本が戦争をしなければ世界から戦争が無くなるなら無論問題は無いのだが、あの戦争は日本がしたからなのだろうか。真珠湾攻撃で日本が卑怯なだまし討ちをした、と言うことになっているのが主因なのかも知れないが、そこに至るまで日本を追い詰めた側の責任が全く知られていない。戦争とは一カ国では起きない。あくまで対戦国がある。従って、日本が戦争をしないと決めても戦争を仕掛けられる可能性があるという、全く当たり前の事実がこの平和ボケ論者には理解できないらしいのだ。

もし彼らの言うことが正しければ、第二次戦争に日本が加担する事などあり得なかったはずだ。あの戦争はドイツが始めた物だ。ただし、当時日本は中国戦線で中華民国と戦っていたが、それも満州事変の勃発で対応していたと言うことだし、そもそもその満州事変も日本が今の平和ボケ護憲論者の主張通りにしていたら起きなかったのか。そうではない、あくまであれは中華民国から一方的に仕掛けれた戦争であり、あれで日本が対戦しなければ満州にいた多数の日本人が犠牲になっていたはずなのだ。満州事変は一旦収束したが、その後も中華民国は一方的に日本を挑発し、そして第二次世界大戦終了時まで日本は中国と戦い続けることになる。

日ソ不可侵条約を無視してソ連が一方的に参戦し、日本はまともに応戦できずにいる間に対米戦争で敗戦を認めた。ソ連は一週間一方的に日本人を虐殺し多くをシベリアに抑留し奴隷使役した。戦後にシベリア強制収容所に入れられ奴隷労働をさせるのは当時としても国際法違反だが、一方的に負けたと言うことで未だに日本は北方領土を取られたままだ。

この様な歴史を、今の平和ボケ護憲論者は少しでも学んだことがあるのか。むろん、扇動している者達はよく知っているだろう。だから戦争は日本が一方的に起こしたかのような宣伝をし、馬鹿達はそれに欺されている。何故あの戦争が起きたのか、日本には戦争をしない選択肢は採れたのか、二度とあのような事態にはならないと誰が断言できるのかを、この馬鹿達が少しでも考えてみれば、そして理解してみればあの平和憲法の馬鹿さ加減、危険性も理解できるはずなのだが。

戦争は一カ国だけでは出来ない、話し合いで国家間紛争が解決できるから戦争が起きるわけが無い。が、現実にはあの戦争が起きたし、今も戦争は絶えない。

その現実を護憲論者に理解させるのは本当に無理なのかと思うことがある。

ー 続く





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