FC2ブログ

資本主義の行く末


日本は資本主義に分類されるが、資本を集中することで産業が育成出来る、故に財政が豊かになる。しかし、目的は社会が豊かになることで、資本が際限無しに個人に集中することではない筈なのだが、多くの国では個人に資産が集中する現象が起きている。資本主義自体にそれを禁止する要素は見当たらないから、それも資本主義だろうが、要するに金があれば何でも出来ると言うことだ。

しかし、仮に社会全体の認識が資産を保つこと自体に重きを置いていないなら、個人に資産が手中しすぎる事は自然に無くなる。もともと、日本では金持ちというのは尊敬の対象では無かった。武士は食わねど高楊枝が基本的に続いてきたと言える。

むろん、昔から伝説になるような金持ちは日本にもいた。が、日本で伝説となるような金持ちも世界で同時代の金持ちを比べると到底金持ちとも言えないレベルだ。豊臣秀吉が全盛期名古屋城を作り、金ぴかにしてそれを自慢したというが、千利休がそれを馬鹿にしたために秀吉に腹を切らされたという話がある。それが実話かかどうかは不明だが、そのような話が伝えられていると言うことは、秀吉の金持ち自慢が軽蔑される文化が日本に続いていると言うことでは無いのか。

それは現代でも同じで、つい先頃現天皇陛下に初めて会った外国要人として米国のトランプ大統領が訪日し四日間を過ごした。そして宮中晩餐会で歓迎を受けたのだが、あれは海外向けのお披露目という意味もありそれなりに豪華だった。が、他国に比べて決して豪華とは言えないレベルだったと言えるのでは無いか。直後にトランプ大統領は英国を訪問し同じく女王主催の晩餐会に招かれその模様が公開されているが、趣味が違うので簡単な比較はともかく、派手な豪華さでは英国の方が目立ったと思う。

さらに、今回注目を浴びたのが新天皇の即位の儀式が極めて質素で簡単なことに諸外国から驚きの声が上がっていたようだ。ほぼ同じ時期だが、タイでも新国王が即位したその儀式の模様が公開されている。四日間儀式が続いたそうだが、それこそ豪華絢爛と言えるものだった。

サウジの王宮の豪華絢爛ぶりは、それが彼らの誇りなのかも知れないが、荘厳さではこれも個人の感想ではあるが、日本の皇室の方がかなり高いと思う。

日本文化では、簡素な中に質の高さを求めるのが普通であり絢爛豪華は俗なものとの認識がある。海外からの国賓と天皇陛下の面会場面など、本当に無駄の一つもないが、極めて気品に溢れていないか。多くの日本人が改めて認識したようだし私もそう思う。粋とは、見せびらかすことではない。アラブの金ぴか文化の価値などは、金持ちが金を使うから庶民に金が回るという仕掛けであり、基本欧米の階級社会もそういうことだ。上級階級が寄付をして貧しい者を助ける。それが彼らの社会の仕組みだ。それでも、金を独り占めにして社会に還元しない途上国や中国よりはましだが。

話を元に戻すが、日本では金を持ってもそれを地位とは直接は結びつけない。社交界があり新聞に社交欄があるような欧米とは全くコンセプトが違う。

日本では相続税が極めて高く、不労所得である所得に対してはかなりの効率で課税されるから、三代続けば貧乏になるとも言われている。つまり不労所得を許さないのだが、それは日本人の感覚に合っているから成立している税法であり、欧米では到底成り立たない。

そうやって、日本の場合は、社会インフラにそれを投資した。故に、日本は理想的な社会主義国家とさえ言われているが、もともと日本人の価値観がそのような物であった。

資本主義とは、資本を集めて事業を経営し社会を豊かにする仕組みだが、その内容も日本と、今格差が急拡大している欧米、さらに形だけ真似した中国とは全く違う。マルクスが資本論で共産主義を持ち出したのはあくまで当時の西欧社会に絶望したからだ。欧米と日本では、資本主義と言っても全くの別物なのだ。そして、欧米には日本の真似は絶対に出来ない。






お願い

コメントに制限がかかって投稿できないとのご指摘がありましたが、設定を少し変えてみました。もしそれでもコメントできない場合、恐れ入りますがgogatsunokyuuri@yahoo.co.jp (但し@前は全て半角)にご一報下さい。また、そちらにコメントをいただければ当方で転載させていただきます。

スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)