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科学技術

科学技術のみが富を創出するとは、私の基本概念だが、別に私が最初に言い出したわけでは無い。ただ、これを前提として国家の力や資力などを論じた記事などを読んだことが無い。常識だから書くまでもないと言うならそれでも良いが、それにしてはそれを無視した記事が普通のような気がしてならないのは、私がひねくれているからだろう。

さて、”日本の科学技術力”でwikiを見ると、日本が世界でもトップクラスのハイテク国家である事が分かる。何でもかんでもwikiが正しいわけでは無いだろうが、ただ様々な資料を当たってみるとこの記述は正しいだろう。なにより、日本が資源も広い国土も無く災害に見舞われる島国でありながら、世界第二位の経済規模を有する事実がこれを示しているとしか言えないのではないか。因みに中国が世界第二位の経済規模というのはフェイクだと言える事実も、何度も過去に書いているので繰り返さない。

世界第一の経済規模を持つ米国がまた世界第一の科学技術力を持つことも事実であり、米国の経済力が元々は広い国土、豊富な資源によるものであることは間違いないが、、農業鉱業資源、労働力、国内消費力等など元々備わった資源などは、中国やインドなどにも言える。米国の場合はそれに圧倒的な軍事力があるが、それについては中国が後を追っているしロシアもそうと言えるが経済力は全く追いついていない。

すると、米国が中国ロシアインドなどと違うのは、その軍事力を生み出し支えている軍事科学技術力と言える。つまり科学技術力が米国の経済規模を支えているのだが、ただ、軍事科学と言うところに問題がある。

日本も科学技術力が高いことで経済規模を発展させてきたのだが、それは主として民生技術、基本技術なのだ。民生品、IT製品、ロボット、通信等などで日本がほぼ独占していると言って良い分野が無数にある。

今でこそ日本の人口は一億二千万を超えるが、終戦直後は八千五百万だった。それも多くの労働力となる男性が居なかった。しかし、瞬く間に経済復興を遂げた。遡れば、日本が開国したのは今から丁度百五十年前の1869年だが、その二十五年後アジアの当時の大国清との戦争に勝っている。更にその十年後、世界の軍事大国ロシアとの戦争に勝っており、それはアジアの小国日本が世界に大きな衝撃を与えた事件だった。開国時前後から西欧ではジャポニズム旋風が吹き荒れ、彼らの現代芸術や思想に大きな影響を与えているが、現代ではそれがジャポニズム由来だと言うことさえ知られていない。それだけ彼らの文化に溶け込んでいると言うことだが、むろん西欧文化も当時から日本に入り込んできていて今ではそれと意識されないほど日本の生活に溶け込んでいる。つまり、日本は決して孤立していたわけではなく、科学技術を欧米並みのする基本を江戸時代から備えていた。それを支える教育レベルがあり、それは当時(今でもだが)世界レベルを大きく引き離すものだった。ただ、西欧の思い込みからそれが理解されていなかっただけなのだが。

閑話休題。日本が今の地位を築く下地は江戸時代の初期の頃あるいはその遙か前からあったと言うことだ。

事実として疑いの無い例としては航空産業技術がある。発明をしたのはライト兄弟でありそれを日本が先にダというつもりは無いが、もしかしたら二宮忠八が世界初の飛行機を作っていたかも知れないことは知られている。それほど保守的な日本が一度決心を変えた結果、第二次世界大戦の折には世界初の実働型空母艦隊を作り、米国を震撼させる戦闘機を数々作った。

資源と電力があれば日本が当時米国に先駆けて原爆開発が出来ていた(かもしれない)とは十分に考えられる。欧米から遥か後れて宇宙開発を始め、世界で4番目に自力で人工衛星を打ち上げた。因みにウリ国ではロケットもまともに飛んでいない。余計な一言であった。

初めて知ったのだが、液体燃料ロケットのエンジンを入れたり切ったり出来るのは、世界でも日米だけだとのことだ。

何度も書いているが、スパコン競争では西欧は参加せず、宇宙開発は数カ国がまとまってやっている。

つまり科学技術では西欧は日米に相当後れを取っている。米国日本がその分野で世界の一,二位にあるが、実は日本は米国の数分の一の規模で米国とならんでいるのはとんでもないことなのだ。それと、かつては軍事技術が民政技術に転用されるのが常だった。なぜなら、開発は失敗する可能性も多々あり、出来上がって普及しなければコストが全て無駄になる。すなわち、無駄を承知でかけなければならず、それは軍事力強化の際、コストにかかわらず強力な武器を開発する軍事技術開発が、その成功例を民間にもたらすのが当たり前だった。

しかるに、日本は最初から民間技術開発でトップの地位に非常に短期間で駆け上がり、その民間で成熟した技術を軍事技術に転用している。日本の学術会議が、軍事技術開発には関与しないなどと馬鹿な宣言をしたのにはそのような背景がある。米国でこんなことを宣言すれば民間は何も開発出来ない。

リスクを最小限にして最小限のコストで世界最高レベルの成果を上げ続けている日本の実力がいかなるものか理解出来ようというものだ。西欧は未だに世界レベルでは高い技術を持っている。が、日米とはすでに次元が違う、と言ったら言い過ぎだろうか。

だが、近年財力で日米に劣る西欧が内部のきしみが激しくなり、中国にすり寄り形振り構わず媚びていたのにはこのような事情があるが、米中経済戦争が激化すれば中国経済は崩壊しかねない。その結果は目に見えている。西欧が次にすり寄るのは日本の可能性が極めて大きいとは考えられないだろうか。ウリ国ニダという声が聞こえてきたような気がするが、いずれにせよ、西欧がかつての地位を取り戻す要素は皆無と言って良い。米国も似たような事情はあるが、ただ国土、資源、軍事力が当分は支えるだろう。が、次第にきしみが大きくなってきたのは事実だ。


- 続く


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コメント

科学技術のみが富を創出する

国富の"創出"となれば正にその通りと私も思って来ました。
地下資源を有する国は、埋蔵されている物を換金しているだけであり、しかも産出し商品化するにはやはり科学技術が必要で、技術保有国に富の一部は分けねばなりません。
あと本文中で触れられていない物としては、金融や投資による利鞘を以て富を得る方法があり、英国等はその代表格と云え、一例を挙げれば未だに保険の全てはLloyd'sに行き着く訳ですが、現在話題の渦中にあるドイツ銀行の危機は、そのやり損ねや過剰な拡大し過ぎにありますね。博打的要素が多分にありますから、やはりそれなりにノウハウは求められるものです。

トランプ大統領の来日に続き訪英が伝えられていますが、彼の地にあっては我が国と異なり抵抗派のデモもあるやに伝えられています。
彼の政策には賛否もあるでしょうが、私は対中政策のみで他の政策の善し悪しを凌ぐだけの評価が出来、支持するものです。
何が最も重要か、傍若無人さが日に日に増長する中共を叩く事こそがアジアにあっては喫緊の課題であり、何れは(一部は既に)欧州等へ波及する訳ですから。
一つでも気に食わねば抗議行動に出る近視眼的な輩は世の常とは云え、声が大きければ正しい保障はありません。
米国が中共を叩けるのも、正にバランスの取れた国力と開拓者精神故であって、その音頭があってこそ諸国の同調も可能です。
番犬には餌を与えて、野犬を追い払わせるのもまた人類が太古から行って来た方法です。
外国では猛獣の調教師と評されている安倍総理ではありますが、タイミングのよい両首脳のマッチングに天の配剤を感じるものです。

Re: 科学技術のみが富を創出する

いつもコメントありがとうございます。

> 地下資源を有する国は、埋蔵されている物を換金しているだけであり、しかも産出し商品化するにはやはり科学技術が必要で、技術保有国に富の一部は分けねばなりません。

そうですね。例えばサウジなどはかつては砂漠の遊牧民国家でしたが、石油が発見され、それを欧米の技術で掘り出し輸出することで金満国家になりました。しかし、技術が全くなく、今後石油が省エネ、原子力等に置き換えられるなど先行き不安で、金融国家として生き延びようとしているようです。

> あと本文中で触れられていない物としては、金融や投資による利鞘を以て富を得る方法があり、英国等はその代表格と云え、

結局サウジが今後生き残るために金融を選んでいますが上手く行っていないようです.英国はおっしゃるとおり金融で資産を得ているのが現状であり、かつて世界に冠たる科学技術を持っていたのが、今は見る影もないと言って良いでしょう。金融で資産を得ることを今は手段としていますし、確かにおっしゃるとおり金融もまた富を創出しているかのようです。しかし、私は金融が生み出す富とはあくまで富が動くからであり、その富はやはり技術のみが生み出していると考えています。

富は一カ所に留まっているだけでは本来の機能を発揮しません。箪笥に金を貯め込んでも意味がないと言うことで、その金をいかに動かすか、それによって利益が上がるから金を動かすことが意味を持ちます。その金の大元は科学技術であり金の裏付けになっています。その裏付けが無くなれば、金の価値も失われます。

>
> トランプ大統領の来日に続き訪英が伝えられていますが、彼の地にあっては我が国と異なり抵抗派のデモもあるやに伝えられています。

日本でもトランプ訪日デモはあったようです。ほとんど無視されていますから規模はそんな物なのでしょう。

> 彼の政策には賛否もあるでしょうが、私は対中政策のみで他の政策の善し悪しを凌ぐだけの評価が出来、支持するものです。

私もそう思います。先のチキンオバマのひどさが今のトランプの反面教師になっているかのように見えます。

> 何が最も重要か、傍若無人さが日に日に増長する中共を叩く事こそがアジアにあっては喫緊の課題であり、何れは(一部は既に)欧州等へ波及する訳ですから。

かつてキッシンジャーは中国を取り込み米国に従わせるつもりだったのでしょうが、彼らには中国の本質が理解出来ていたはずがありません。また当時の中国は猫をかぶっていましたしね。

> 米国が中共を叩けるのも、正にバランスの取れた国力と開拓者精神故であって、その音頭があってこそ諸国の同調も可能です。

米国にも問題はあるとしても、西欧は揃って中国に媚を売っていましたからね。今では米国の方を向いているようですが、所詮西欧とはそのような存在ですよ。原資を生み出す能力が無いからでしょうし、世界で金が動かなくなれば西欧が一番痛手を受けるようです。

その点日米などは金が動かなくなってもそれほど応えませんね。もともと、金融で喰っているわけではありませんから。

> 番犬には餌を与えて、野犬を追い払わせるのもまた人類が太古から行って来た方法です。
> 外国では猛獣の調教師と評されている安倍総理ではありますが、タイミングのよい両首脳のマッチングに天の配剤を感じるものです。

安倍氏にも問題はあるようだし、かつての自民党の悪癖がまた顔を出してきているような気もします。しかし、やはりおっしゃるように天の配剤でしょうね。安倍氏は今急に出てきたわけではありませんが、今のように能力を発揮しているのを観るとそうとしか思えません。

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