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日本語の特殊性



当然ながら私は言語学の専門家などではないので、あくまでこの記事は私なりに考えたということに過ぎない。ただ、言語というのは文化と非常に関わりが強く、あるいは文化とは言語によって成立していると言っても良いと考えられる。なにしろ、人間は物を考える時頭の中で文章を組み立てて行っている。むろん、イメージなど画像も使うだろうが、基本的な思考は言語で行われる。

子供が次第に言葉を覚えて行くにつれ、むろん脳自体の機能の成長もあるがその語彙の増加に従って嗜好する内容も複雑になってくるのは当然のことだ。したがって、語彙を増やすことで思考力を高めることが出来るのは成人になってからも当然であって、これも例えば話の上手な人は考えをきちんとまとめていることも実感出来る。また良く本を読む人は、むろんそれで知識を増やしているのと同時に、言葉を理解する能力を高めて結果として思考を組み立てる能力を高めていることになる。また言葉を整理して話す、つまり話し上手な人は自分の考えをきちんと整理していることを示す。

これは文章を書く時でも言えることで、文章を書くことが思考を整理する手段として極めて有効だというわけだ。

だから、識字能力の無い人間の思考は極めて稚拙であるとも言える。ところで、識字率だが、文字を読めるだけなら意味が無い。文字を読み、その内容を理解して初めて文字の意味があるのだが、世界で識字率の調査をする時単に読めることだけを見ているケースが多いようだ。文字は読めるが理解していないということで、つまり読解力を調査した結果では、隣の半島は唖然とするような低い成績だった。因みに、日本は読解力及び数的思考力で世界一だった。
識字率だけで見るなら、韓国も世界で最高の部類に入っているのにだ。

読解力・数的思考力 国別ランキング - OECD 国際成人力調査(PIAAC)2013年

日本語は他のどんな言語からも隔絶しており、世界で唯一の言語であって、しかも話者は日本人限られている極めて特殊な言語である。

つまり韓国人は文字は読めるが理解出来ないと言うことだが、それはさておき、文章で物を考えるなら、結局読解力が高ければ思考力も高いといって間違いは無いと言えるだろう。

さらに、面白いのは、日常生活で使う語彙数の比較であくまで参考値だが、ネットに各国語を90%以上理解するのに必要な語彙数は

フランス語・・・2000語
英   語・・・3000語
ドイツ語・・・・5000語
日本語・・・・・10000語

とあった。これは以前も書いているが、日本語はフランス語の五倍、英語の三倍以上、ドイツ語の倍。私は母国語の日本語でどのくらいの語彙数を持っているかは分からないが、実感として英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語などの日常会話の語彙数が極めて少ないだろうと感じている。母国語と外国語を比較は出来ないのであくまでそう感ずると言うだけだが、このように数字として出ているのを見ると、やはりそうだと思わざるを得ない。すなわち、日本人は極めて複雑な言語体系を持っており、それを駆使して極めて複雑な思考をしていると言うことだ。

因みに、日本人のこの能力はかなり古くからあったようで、江戸時代から庶民の、一説に依れば、男女共に全国で七十五%の識字率があり、貸本屋が繁盛していたというのだから、つまりは昔から日本人は複雑な思考をしていたと言うことになる。それは当時日本に来た外国人が驚いて色々記録に残している。

次に、日本語は極めて特殊な言語で、他のどの言語とも関係が無いとされている。むろん、国際交流が進むにつれ外来語として単語が入ってきたり出ていったりはしているが、言語構造が全く独自で、同類と分類される言語が無い。世界でも言語は大きな言語グループに分かれ、あとは孤立した多くの言語がある。日本語や朝鮮語も孤立した言語なのだが、それぞれある程度の文化を持ち話者が多いのに孤立している言語は日本語朝鮮語以外ほとんど無い。

ただ、言語能力のひとつ、つまり読解力で言えば朝鮮語は問題外。朝鮮人に読解力が無いのだろうが、また複雑な内容を組み立てる能力が朝鮮語にはないと言うことだ。実際、途上国にもそれぞれ独自の言語があるが、多くの場合英語やフランス語などかつての宗主国の言語を公用語としている。つまり自分たちの固有の言語では複雑な内容を組み立てられないからだ。

先進国で孤立した言語を使っているのは日本だけと言って良いし、西欧の言語を取り入れる必要の無いほど完成した言語だと言えるだろう。日本人が英語下手だというのは当然であり、使う必要が無いからだ。途上国では英語を理解することが高い教育を受け高い収入をえらエレ宇野だから当然必死になって英語を学ぶ。

ところで、

人類がアフリカを出て世界に散り始めた頃、すでに人類は言語を持っていたはずだ。それでなければ集団で移動し先々で農業や狩りをし定住するなど不可能だったろうから。そしてアフリカから出た人類は十数万年をかけて世界の隅々まで拡散したのだが、日本はヨーロッパからアジア大陸を通って最終的に人類が行き当たった最終地の一つの筈だ。そして、島国であるため数万年くらい日本人の祖先達は孤立して文明を築いてきた。当然それに伴い言語も発展させてきた。ただ、他との節食がほとんど無かったから、他の言語の影響を受けることも無かった、ということは人類がアフリカから持ってきた言語を最も原型に近いまま保ち続けているのではないかと思えるわけだ。他の地域では、様々な言語が入り交じり分化し多様な言語になったわけで、フランス語と英語など、地球規模で言えばほんの方言くらいの違いしか無い。スペイン語とポルトガル語などは日本語から見ればほとんど同一言語と言えるほど近い。イタリア語などもそうだろう。

他の国は文法を複雑にして語彙を増やさない方法を採った。日本人は、文法を変えず、語彙を増やして表現力を高めてきた、と考えるとなにやら楽しい。

つまり、日本人の思考形式は他国の物と全く違うということだ。




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コメント

ダブルボキャブラリー

語彙の多さは、大和言葉と漢語の混用が大きいと感じています。例えば"経緯"と書いて"いきさつ"とも"ケイイ"とも読み、使用頻度に差もありません。
又、表意文字たる漢字の組合せにより更に裾野は拡がって行きますね。同じ読みでも"意思と意志"や"連合と聯合"等、似て非なる意味合いがあります。
一方で擬音語たる漢字表記出来ぬオノマトペもまた豊富で、特徴的なのは初めて聞く擬音語であっても、日本語話者はそれを理解出来る点です。(例示は貴ブログの品格を落としめますので割愛します)
こういった感性はもとより、様々な尊敬丁寧謙譲等の言い回しと共に幼時より日本語即ち日本文化に浸る事により育まれます。
ある米国人タレントが、英語では大統領を呼ぶのも犬を呼ぶのもcome hereだと言っていました。
更に男女で言葉が異なるとか文語と口語の差が大きいのも特徴かと思います。日韓混血で韓国育ちの知己が初めて日本へ来た時、勉強してきた日本語では日常会話がよく分からなかったとも聞きました。
単純なのは数の数え方で、それがまた日本人の計算能力の一助ともなっています。但し数える時の数詞は逆に世界一の複雑さです。
他にも主語が省略される(例:トンネルを抜けると雪国であった)とか自動詞の受動態(例:32歳の時に父に死なれた)があるとか、外国語話者にしてみればケシカランとしか思えぬでしょう。
もし宇宙人が地球の言語を研究したら、間違いなく日本語話者とのテレパシーは困難となるかも知れません。

Re: ダブルボキャブラリー

>おはようございます。

おっしゃるとおりで、日本語の語彙の豊富さは様々ご指摘のような理由によるものでしょう。現在、日常会話で使われる言葉は本来の日本語、即ち大和言葉がほとんど使われておりません。大半が、新造語、外来語です。しかし、それでも根幹たる日本語はほとんど変わっておりません。どの言語でも、大なり小なりそれは同じで、ただ近代生活を支える事の出来る言語は世界でも少数派です。インドヨーロッパ語、中国語、そして日本語くらいでしょう。日本語が中国語の単語を多く受け入れていたのは事実ですが、現代中国語の70%が日本語由来であることも事実。かつては日本文化に大きく中国語が影響を与え、現代では日本語が中国語を変えています。

結局言語の力の差とでも言えるでしょうか。したがって、英語の力もまた極めて大きいと言うことでしょうが。

それはさておき、私のつたない英語でも、大体は意思疎通が出来ます。が、かなり流ちょうな日本語を話す外国人も、複雑な会話はそのニュアンスを理解出来ないとよく聞きます。外国人同士がある言語で話す場合、母国語側は相手に分かるように言葉を選びますが、一般の会話は途端に聞き取りが難しくなります。英語などでもそうですが、日本語は全くお手上げだそうです。

それだけ日本語の語彙数が膨大だとよく聞きますが、語彙数が多いとはそれだけ細やかに感情も含めて表現出来るということ、すなわち細やかに思考出来ると言うことです。

十七文字で森羅万象を表現し、しかも言葉の裏の余韻も表現するなど、おそらく日本語を母国語として育った人間以外不可能なレベルと私は思います。なにしろ、日本語と同等レベルでは全く他言語を理解出来ませんから比較は出来ません。

日本語は構造的には世界でもまれなほど簡単であり、だからこそ語彙数でそれを補っているのかと考えています。近代文化を支えることの出来ない民族の言語は、構造が簡単でも語彙数でそれを補うことさえ出来ず、結局教育文化の為に英語などインドヨーロッパ語を使わざるを得ないのでしょう。

語彙数が多くて学びにくい、しかし語彙数が多いことは極めて有利でもあると思います。更に膨大な漢字、平かな、カタカナさらにアルファベットを混用する表記方法も学びにくいけれど表現を豊かにしています。それを学ぶのは幼い時期でしか不可能ですが、その時期を英語教育に費やさせようとする教育方針は愚の骨頂と思う次第です。英語が上手くなっても日本語の基本が出来なくなります。

> もし宇宙人が地球の言語を研究したら、間違いなく日本語話者とのテレパシーは困難となるかも知れません。

まったくです。「はしをもってはしのはしをわたる」など、テレパシーでは手も足も出ないと思います。

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