改めて富の源泉を守れ

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常日頃私が言っていることを、改めて主張したい。中国バブルがはじけ、中国経済がもう覆いようの無いほど失速している。以前から言われている中国崩壊がいよいよ現実化してきていて、多くの外資がもう奔流のように音を立てて流れ出している。中国の崩壊が、経済崩壊をきっかけに始まる可能性は高いが、むろん、経済が崩壊に瀕しても国家が崩壊するとは限らない。日本もドイツも戦後事実上経済は崩壊しているが、両国とも半世紀も経ずして世界の経済大国へ返り咲いている。そのほか、今でも経済不振にあえいでいる国は多くあるが、ほとんどが国家崩壊にまでいたらず、実際に国家崩壊に至っている国々は大半が独裁体制だ。

結局、中国が崩壊するのもその独裁体制による内部矛盾が原因であり、経済の失速が理由ではない。が、中国では、全ての権利が結局は金に裏付けされているのであり、だからこそ庶民も必死になって金をつかむことを最優先にする。そのためには他者を犠牲にすることも当然であり、だからこそ下水油、プラスチック米などなど、本来人間が口にすべきものではない毒物を平気で市場に流す。それが何度起きてもいっこうに収まらないのは、取り締まる側が金で買われているからだ。

その、金が全ての権利であり、金がなければ生きている資格もないような国では、国家自体に金がなくなる事態は結局は国家の崩壊以外の道はない。

しかし、今回のテーマは国家崩壊ではない。私が常日頃言っていることとは、物作りこそが富の創出の唯一の手段であり、金融などはあくまで物作りによって創出された富の分配、移動の手段であると言うことだ。人間の体が出来るのは消化器で食物を体内に取り込み、それを血液が体中に分配しているからだ。それが物作りと金融の関係であって、物作りこそ全ての基本だと言うことだ。改めてそれを痛感するのが近年の世界経済の様相だ。EUは一時ほどではないが、例のリーマンショックで大打撃を受け、全般的に経済不振が吹き荒れ、アイスランド、アイルランド、スペイン、ポルトガル、イタリア、そしてギリシャなどなど、未だに経済に大きな痛手を受け回復する気配もない。その中、沈滞しているEU経済の牽引役がドイツであり、フランスなのは当然と言えば当然だろう。特にドイツは世界に冠たる技術大国であり、車を始め各種の工業製品で世界を席巻していると言っていい。ひとえにEUが分裂しないのは、喩え自国が経済不振でも、ドイツなどがその強い経済力で支えてくれるからだ。

むろん、それは日本でも同じ事であり、近年世界経済回復がきわめて緩やかであり、一時は盛んに見えた途上国の経済も、先進国の不振から需要が落ち込み、近年は一時ほどの勢いもない。それが最も端的に現れているのは、中国であり韓国等だろうが、日本が安部ノミクスの効果もあってとりあえずは順調に経済回復をしているのとは対照的だ。

尤も、特亜が好んで使う失われた日本の20年は、現実には存在していない。直前のバブル崩壊の故にその後の時期をあたかも不況のどん底に日本が陥ったかのように見えるというのだが、実際その当時の日本もたとえば失業率は世界でも突出して低い方だったと言える。ただし、失業の定義が世界各国で違うので、単にそのような傾向があると言うことに留めて置くが、実際は非常に進んだ円高で輸出が停滞した事実はある。が、本来日本は輸出依存経済ではなく、他国が世界の不況で輸出が伸び悩むのとは事情が違う。そして、日本経済が停滞したと見られる大きな原因が、日本企業の海外脱出があった。大手が国内の馬鹿高いエネルギーコストや人件費を嫌って、人件費、エネルギーコストの安い海外に脱出してしまったことが確かに大きい。しかし、その割に日本経済は決して停滞などしていなかったし、むしろ強大な円を利用して日本企業は海外資産を大幅に積み上げ、国内GDPが停滞している間、海外からの収入が激増しつつある。

今円安になり海外から企業が日本に戻ってきている状況が続いているが、日本企業の海外企業買収はその勢いが止まらない。国内GDPは確かに芳しくはないが、日本企業が海外で挙げる利益を生み出すために動いている海外の経済活動をもし日本のGDPに加えるなら、日本のGDP成長率はめざましいものがある。

さて、本論に立ち戻り、いくつかの例を挙げてみたい。

東芝、256ギガビットの超大容量フラッシュメモリー開発 世界初の3次元48層プロセスで

東芝については最近では粉飾決算など、あまりほめられた状況ではないが、しかし一方この様な成果を着々と上げている。メモリー半導体については、かつては日本企業の独壇場だったが、そのノウハウが東芝からサムスンに流れ、結果としてサムスンが日本の市場をほぼ完全に奪ってしまった。が、近年はその安売り商法が災いして、サムスンの売り上げに比して利益は激減している。稼ぎ頭なのでサムスンも研究開発をしているが、東芝は一気に其の立場を変える可能性を見せたと言っていい。むろん、それ以前に、サムスンが半導体を製造できるのも、その製造設備が日本製であり、材料も日本製であり、製造過程で使われる資材も日本製というのが実際だ。たとえば、製造過程で使われる希ガス類、即ちネオン・クリプトン・キセノンおよび混合ガスの供給が日本から止まれば、サムスンはたちまち半導体製造が出来なくなるし、代替供給地もないとのこと。

それに類する話は、たとえば

中国スマホメーカーが悲鳴 「ソニー製部品がなければ作れない!」他の精密部品も日本製に依存

などがある。今までサムスンは本家アップルをしのぐ勢いでスマートフォンを売りまくっていたが、日本があまりのサムスンのパクリに辟易して、イメージセンサーやモニタ機材などをサムスンに売らなくなった。そして、大量販売が見込める中国に売ったところ、中国でのスマホ生産が爆発的に増加して、あっという間にサムスン製品を駆逐してしまい、サムスンはそれまでスマホ一辺倒だったために危機に陥っている。

さて、その中国メーカーが、日本からの部品供給がなければそのスマホ製造が出来ないと言うのだから面白い。まあ、彼らにしてみれば面白くはないだろうが。

ソニーと言えば、かつての技術のソニーという評価が消えて、低迷著しいが、そのきっかけがどうもソフトコンテンツに手を出してからなのではないか。創業者である盛田昭夫、井深大両氏はとにかく技術で会社を大きくしてきた。思えば、トランジスタ、小型ラジオ、テープレコーダー、ウォークマン、ビデオレコーダーなどなど、ソニーが作り出した世界初の製品は数限りなくある。それらの基本技術は多くは米国生まれだった。トランジスタなどもそうだが、ただ、その米国でトランジスタはきわめて不安定であり実用化は無理とされていたのを、ソニーが実用化させた。つまり、実用化されなければ全く意味がなかったものがソニーの技術でその後の電子製品を全く別物にしてしまった。今我々が使っているパソコンもスマホもなにもかもソニーがトランジスタを実用化しなければ存在しなかった。まあ、ソニーが実用化しなくても他の会社がやったかも知れないが、絶対に中国や韓国の会社ではないだろう。

そのソニーが、物作りから離れてコンテンツに色気を出したことがつまづきの始まりであり、それまでの技術系のトップが、営業畑の人間の手に渡ったことが更に拍車をかけたと言える。しかし、腐っても鯛、やはり他国の製造業の成果を左右する技術を持っていたと言うことだろう。同じ事はシャープにも言え、シャープが今中国企業に身売りするかも知れないとの観測から、シャープが国内企業から村八分にされているとの情報もある。真偽は解らないが、さもありなんとは思う。

さらにもう一つ例を挙げるなら、

【コラム】低下する韓国の製造業競争力、どうするべきか

一時は韓国が日本を完全に押さえた、ほるほると言っていたのが嘘のようだ。韓国では例によって韓国製品が売れないのは日本が意図的に韓国を退けるために円安を誘導しているからだなどと馬鹿なことを言うメディアがある。が、日本が円高で韓国製品に市場を奪われていたときも、実は日本製のコア部品は韓国製品に多く使われ、それがどんなに円高で高くなっても韓国は買わざるを得ず、日本製品に組み込んでいれば高すぎた部品が、とりあえず途上国市場では売れるそこそこの製品に日本製部品が組み込まれて大量に売れていたと言う事情がある。これは先進国である米国などでも同じで、アップル製品は売れ行きが増大しているがその中身には日本製部品が大量に使われている。また米国は世界に冠たる航空機製造国だが、新型の航空機には日本の新素材、カーボンファイバーが欠かせず、そのため東レなどではそのための米国向け航空機資材製造のための工場を造ったりしている。

つまり、韓国製品が売れなくなったのは、単に円安のせいではなく基本技術がないからだと言える。それは中国でも同じ事であり、結局日本製のコア部品は、どんなに円高で高くなっても買わざるを得ないのだ。

たとえ話だが、仮に石油が水よりも安くなっても(実際そのような状況は絶対にないわけではない)水は絶対に要る。喩え石油を買わなくても、その金でより高い水を買う。絶対に必要なものは、金額など関係がないのだ。

日本がこれだけ資源もないのに世界第二位の経済規模を保っていられるのは(中国が日本を抜いたというのは全くの嘘だと私は思っているので)偏に日本の技術が富を作り出しているからだ。日本よりも広く、人口も多く、資源にも恵まれている国は世界にいくつもある。が、なぜ経済的に旨く行かないのかは明らかだ。技術がないために富を作り出すことが出来ないからだ。後は産油国のように資源を切り売りしなければ経済が成り立たない。その資源が金になるのも、先進国が技術で地下から汲み上げ精製する技術を持っていたからだ。やがて資源が枯渇すれば、産油国は元の状態に戻るだろう。金融などで生き残ることを考えているようだが、それが旨く行く見通しは位と言わざるを得ない。

日本にも、物作りより金融で経済を活性化させるべきだという自称経済専門家は多い。が、冒頭に挙げたように、金融は富の移動に関わるだけで、日本が富を生み出さない限り、他国のふんどしで相撲を取るようなものだ。それが、アイスランドなどの状況を生みだしている。日本が富を創出し、その富を動かす金融を確立するのなら良いだろう。が、他国のふんどしを当てにしていては、結局は他国頼みと言うことでしかない。前述の、資源枯渇後の産油国が金融で経済を動かすと言うもくろみが旨く行かないだろうと思うのはそのためだ。

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コメント

No title

たかおじさん今晩は。

仰る通りと私も思っています。しかしながら最近の子供達はスマホやTVゲーム等、スイッチをいれればすぐに遊べるようなものに関心が高いようですので例えば模型工作などに関心が向かないようではこの子達が大人になったとき果たして物作りに関心を寄せてその道を進むのかなどちょっと心配なところを私は感じています。

現に伝統工芸の世界などでは後継者不足による廃業や弟子が外国の若者だったり
と考えさせられる事例が出ていますし。

もっとプラモ作りとか飛行できる模型飛行機作りとかラジオ工作キットの活用とか教育に生かせないものかと。・・・
それがゆくゆくは物作りに関心を持ち世界に通用する新なメイドインジャパンの
創出を促す事に繋ぐことができればと思うのですが。

No title

> 2015-08-09 19:46 | 一有権者様

>たかおじさん今晩は。

今晩は、早速のご来訪、ありがとうございます。

>果たして物作りに関心を寄せてその道を進むのかなどちょっと心配なところを私は感じています。

それは私も常日頃思っており、今回の記事を書いた一つの理由でもあります。私たちが子供の頃は、まだまだ自分でいろいろ作ることが普通であり、割り箸でゴムでっぽうを作ったり、パチンコを作ってみたり杉玉鉄砲や、独楽、竹馬などなどいろいろ工夫して作りましたね。だからあのころの子供達は、ナイフなんかを普通に使いこなす事が良くありましたよ。
>
>と考えさせられる事例が出ていますし。

一方、大学を出て職人に弟子入りする若者も一時期より増えているとか、昔は滅多に見られなかった女性の工事現場監督などがいます。むろん、土木建設などでも機械化が進み、力仕事が減ってきた為もあるでしょうから、一概に物作りが不人気だとも言えないのかとも思っています。ただ、精緻な工芸品などの需要が無くなったことも事実ですね。桶づくりの名人がプラスチック容器の出現で仕事が無くなるのも時代の趨勢でしょうし。
>
>もっとプラモ作りとか飛行できる模型飛行機作りとかラジオ工作キットの活用とか教育に生かせないものかと。・・・

それは今の学校教育がどうなっているのか、よく分からない面があります。学校帰りの子供達が時々工作物を抱えているのなどを見ると、工作はやっているのでしょうけれどね。ただ、私たちが学校の工作時間に作っていたものとは大きく違いますね。もちろん、材料が違うのは当たり前で、昔はペットボトルなんかありませんでしたし。

>それがゆくゆくは物作りに関心を持ち世界に通用する新なメイドインジャパンの
>創出を促す事に繋ぐことができればと思うのですが。

正直言って今の子供達が本当に自分で工夫してものを作る喜びを教育されているのかどうかが疑問です。なんか、子供の内から金融だ、経済だとそちらに重点を置いて教育しているような気もしますし。

ネットなど見ても、日本人の工作、物作りのレベルは、欧米諸国に及んでいないと思いますよ。欧米の日曜大工なら、家を自分で建てるなど良くやってますが、そんな記事が日本語ではあまり見かけられませんしね。

祝 原発再稼働

暑い毎日が続いていますね。雨の降り方もここ数年で際立って異常さが目立って来ていて、最早温暖化は不可逆的レベルに達してしまったとの見解もあります。
豪雨でも猛暑でも死者が続出していても、全く気にせぬ世論とは何なのでしょう。

温暖化に至った全てを停止原発代替火力にお仕着せるものではありませんし、又森羅万象の因果が斯様に単純なものではない事は心得てもいます。
しかしながら、顕かに要因の一角を為す事柄の内、可能なものから排除していかねば事態の好転は望めません。
斯様な観点から今日の川内原発再稼働を祝うものです。

国立競技場の件で揉めています。百億円単位の見積りの転変や億円単位の既払に鬼の首でも取ったかの如き騒ぎです。
他方で原発停止に由る兆円単位の損失には一顧だにせぬ世論に「馬鹿ぢゃなかろか」と思わず口を突いて出て来ます。
消費税率に準えれば2%に匹敵するのに、3%増での消費押し下げ効果は声高に叫ぶ異様さはまだ耳に残っています。
消費税ならまだ国内での還流の話ながら、原発停止による損失は国外へのダダ漏れ、純然たる国富の喪失であり、こちらへの対応が優先されて然るべきが、何とも鷹揚なものです。

それと云うのも我が国は付加価値の創造能力が備わっているからなのでしょう。
しかし、温暖化推進派の連中は、その主張により損なわれる国富の補填、即ち付加価値の創造力の維持や強化に就いては未だかって唱えた例しはありません。
そこには、義務を蔑ろにして権利ばかりを主張する寄生根性と軌を一にした思考回路を垣間見る事が出来ます。
従って、連中の主張は傾聴に値するものではないと断言出来ます。
従って、メディアに依る単発形式の質問による世論調査など全く意味を為すものではない事も自明です。
暢気にそんな事をやって居られるのも、付加価値の創造が為せるが故であり、技術開発は云うに及ばず、伝承者途絶に瀕した町工場や稀少職人の技能への国家的保護支援を強く望まずには居られません。

祝 原発再稼働

> 2015-08-11 20:37 | あづまもぐら様

本当に暑い日が続いています。ご自愛ください。

さて、

>豪雨でも猛暑でも死者が続出していても、全く気にせぬ世論とは何なのでしょう。

物事の因果関係を全く理解できないお花畑が多すぎます。安保法案一つとっても、戦争法案だ、徴兵制になる、日本は戦争をする国になるなど、全く因果関係を無視したプロパガンダに簡単に乗せられるのは、自分に思考力がないことすら理解していないからでしょう。再生可能エネルギーは無限にある、只だなどと言われ、それを無条件に信じ込んでしまう思考力は、9条が日本を護ってきた等との言葉をそのまま受け入れてしまう思考力と同じです。要するに、思考力ゼロと言うことです。

>しかしながら、顕かに要因の一角を為す事柄の内、可能なものから排除していかねば事態の好転は望めません。
>斯様な観点から今日の川内原発再稼働を祝うものです。

全く同感です。

>国立競技場の件で揉めています。・・・声高に叫ぶ異様さはまだ耳に残っています。

結局、今の反政府勢力には、理論で戦う余地がないと言うことでしょう。むろん、政権側にもいろいろな問題があるでしょうが、それよりも国民の目を惹きやすい些細なことを騒ぎ立て、それに乗せられるお花畑が投票権を持っていることが正しいのかと言いたくなります。が、むろん、彼らから投票権を取り上げることは出来ません。

>何とも鷹揚なものです。

ほんらい、政府はそのように説明したいでしょうけれど、それが理解できる能力が相手(お花畑)にはないと見極めているかのようです。なにしろ、自民内部にも獅子身中の虫がいて、お花畑に迎合している始末ですから。


>従って、連中の主張は傾聴に値するものではないと断言出来ます。

だからこそ、彼らは感情論を持ち出すのでしょう。原発は原爆と同じだと、先頃も湯川某という音楽家が言っています。理論を理解できない馬鹿は説得できないのです。しかし、政府としては馬鹿だから放っておけとはいかず、せめて反日左翼達に引きずり込まれないように敢えて同じレベルで反論しなければならないのでしょう。

>技術開発は云うに及ばず、伝承者途絶に瀕した町工場や稀少職人の技能への国家的保護支援を強く望まずには居られません。

それだけが我が国にとって富を生み出す基本です。今回のエントリーはまさにそれが危うくなっているのではないかとの危機感からです。

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