またもロシアが軍事力行使か

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中国でのテロに続き、ウクライナもきな臭くなっている。国が完全に親EUと親ロシアに分裂した状態であり、成立した親EU新政権も実際は機能不全に陥っている。ロシアはウクライナを自国に取り込む為に軍事介入をいつでも実施出来るように議会が承認した。

ロシアが旧ソ連邦の国々に対し自国へ引き入れようと軍事介入をするのは珍しくはない。かつて、チェチェン、グルジアなどにも軍事介入してきたし、ウクライナにしてもガスラインを停めたりなど散々嫌がらせをしてきた。

それに対し、アメリカは従来も口先介入のみで軍事行動に出ることはなかった。つまり、ロシアとの直接対決を避けてきたのであり、ロシアはその足下を十分に見透かしている。

赤文字は引用

ロシア軍対応を正当化、国連安保理で露大使 「既に軍展開」とウクライナ


ウクライナのセルゲイエフ国連大使は会合で、「クリミアには既にロシア軍が展開し、時間を追うごとに増強されている」と指摘。武力行使や威嚇の自粛をうたった国連憲章にロシアが違反していると厳しく非難した。また「ロシアの侵攻を阻止するため、できる限りの対応を取るよう安保理に求める」と述べた。

ロシアの行動は他国の内政問題に対し軍事介入を禁止した国際法に明確に違反しているのだが、いつもの言い訳はウクライナ在住のロシア人を保護するためと言っている。かつてソ連邦であり、それらの国々には必ず多くのロシア人が居るから、ロシア人保護を名目にするなら常にこの理屈が成り立つことになる。

ロシアはソ連が崩壊してから民主制を採り一般選挙も実施しているが、実際には民主国家などではない。かつてのようなごり押しを普段はしないように見えるが、例えば日本に対し北方領土を巡って領空侵犯を繰り返したり軍事的恫喝を繰り返している。これは基本的に中国と同じメンタリティだと言って良い。このロシアと今日本は接近していると言われているが、ロシアにとっても中国は警戒すべき国であり、敵の敵は味方という論理でしかない。ロシアを日本が信用するなどはとうてい出来ず、ただ、利害が一致する部分だけ中国に対して荷担するなと要っているだけのことだ。くれぐれもロシアを信用してはならないが、それはアメリカも最終的には信用出来ないのと同じ事であり、ただ、中国よりはましだと言う程度でしかない。さて、そのアメリカだが、オバマ氏がプーチン氏と電話会談をし強く軍事介入を牽制したとのことだ。

が、けっしてアメリカが軍事介入をすることはないと思われる。

米国務長官「露、信じ難い侵略」 経済制裁を検討

 ロイター通信によると、ケリー米国務長官は2日、ウクライナに軍事介入の構えを見せるロシアを「信じ難い侵略行為」と強く非難し、経済制裁を科す用意を表明した。CBSテレビとのインタビューで語った。

NATOがもしかしたら軍事介入をする可能性がある。NATOは本来アメリカが中心となってEUと作り上げた共同軍事機構であり、NATOが軍事介入するとはアメリカが中心となって軍事介入することを本来は意味するのだが、ボスニアヘルツェゴビナ、アフガン、リビア内戦などロシアが直接介入してこない場合に限ってアメリカを中心とした戦争に介入してきた。が、ロシアが直接軍事行動を採っている内戦や戦争にたいしアメリカが軍事介入をしたことはない。

その辺りはロシアも良く理解している。だから気楽に旧連邦国家の内戦に軍事介入し、また北方領土を巡っては日本に対し軍事恫喝をして居る。アメリカはこの対日軍事恫喝に対し異議を唱えたことすらない。領土問題に干渉しないというのではなく、軍事的恫喝に対しても日頃のヒューマニストの看板は下ろしている。

アメリカの真意がどの辺にあるかも、例えば今回のウクライナ問題が一つ明らかにするのではないか。つまりロシアとの直接対決など今までしなかったように、今回もしない。日中戦争勃発でアメリカがどのような態度に出るかも十分予想が付くのではないかと思う。

もう一つ、ロシアに対してはアメリカも危機感を持っているのかも知れないが、中国に対しては単に無知と言うだけではなく、中国がアメリカに逆らうはずがないとの思いこみ、はっきり言うなら中国は所詮アメリカの言うことを聞くとの思いこみが有るのだったら、救いがたいが。

以下 補筆

ところで、このエントリーでは、ウクライナが正しいかロシアが正しいかを私は論じているわけではない。実際のところ、ウクライナにも相当な政治的問題があり、結構ロシアが被害に遭っている。ウクライナと言えばチェルノブイリのある場所であり、中国のブリキ細工空母「遼寧」の元になったワリヤーグを売った国だなどいろいろ知られている。私の知人にウクライナに行ったことのある人が居て、とにかく何もないと言うのが印象だったそうだ。独立後もヤヌコービッチ大統領の独裁や不正、それ以前の、美人の誉れ高いティモシェンコの逮捕など様々な報道が世界をにぎわした。まあ、美人のティモシェンコ氏は悲劇のヒロインとして西欧では扱われていたようだが、 仲仲どうしてしたたかでずる賢い政商だったとも言われており、国家自体が未だ近代国家とは言い難い状態だ。ただし、域内では地下資源に恵まれ、農業大国であり、そして重工業の発達している国なのだが、その割に経済的には未だ発展しているとは言い難い。様々な歴史の結果、ロシア系住民が多く、文化的にもロシアに近いと言えそうだ。

その上で、ウクライナ国民が決めるべき事にロシアが軍事介入し、それにEUが反発しているのが現在起きていることであり、アメリカがロシアと正面対決するかどうかと言うことだ。結論からすればそれはない。ロシアがウクライナに踏み込んでもアメリカは口先介入をするだけだ。

これが第三次世界大戦のきっかけになるかも知れないとの危惧もあるようだが、それは無い。ロシアもアメリカを十分に理解してるし、アメリカはロシアを中国ほど侮ってもいないからだ。
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コメント

多層建て国家

私も一概にウクライナとロシアのどちらが善でどちらが悪とは簡単に言えないと思います。
日本人にはピンと来ませんが、国の構造が多層建てになっているのも決して珍しくありません。
その最たるものが英連邦で、その一つの大英帝国の中でも先日スコットランドが独立するならポンドを使わせないとかやっていました。
ロシアにしても連邦で、構成国の一つは欧州唯一の仏教国まであって、一方でイスラム色の強い国まである始末です。
クリミア自治共和国もウクライナの構成国の一つですが、どうも自治権限が不完全で、純粋に国家とは言えないとも。
誰が訳したかアメリカ合衆国とは云うもののUnited States of Americaであり、大英帝国のUnited Kingdomと同じunitedです。
一方ロシアはRussian Federationで、どうもこの辺りの微妙なニュアンスの違いは私の不勉強もあって今一つスッキリしません。

今回のウクライナの騒動ですが、戦火を交える事なく解決を図るなら、クリミア自治共和国の自治権拡大を認める辺りに鍵があるのではと、素人なりに考える次第ですが、この如何にも曖昧な玉虫色を受け入れられるか否かもまた文化的背景が絡むのかも知れません。
そんなしがらみの上に織りなされたものが世界の歴史なのでしょうか。

多層建て国家

>2014-03-04 01:35 | あづまもぐら様

おはようございます。

>私も一概にウクライナとロシアのどちらが善でどちらが悪とは簡単に言えないと思います。

結局、これは当人達にしか分からないでしょうし、それもそれぞれの立場で主張することですから、結局客観的にどちらがよい悪いは言えないでしょうね。これは、他国から見て日本と特亜のどちらが正しいかは分からない、結局声の大きい方が、あるいは被害者面をする方が正しいとの思いこみを生むのかも知れません。

>日本人にはピンと来ませんが、国の構造が多層建てになっているのも決して珍しくありません。

世界の国の大半がそうだと言えるでしょう。本来国家とは自然発生的に民族単位で成立するべきなのでしょうが、大国が小国を吸収したり、西欧がが勝手に民族とは無関係にアフリカなどで国家を成立させたり、大量の移民が入り込んだりなどで多層国家が出来ます。その意味で日本は極めて希有な国家といえますが、ただ、かつて極めて異質で劣悪な朝鮮を併合した時期は多層国家といえたでしょうね。その結果、今の問題を引き起こしているわけですが。

>その最たるものが英連邦で、

>どうもこの辺りの微妙なニュアンスの違いは私の不勉強もあって今一つスッキリしません。

国家内に対立が存在するという意味では北朝鮮、中国なども政府と人民、支配者と被支配者という二重構造になっています。結局、多層国家を明確に区別する言葉はないのでしょうが、少なくとも英連邦は独立国の連邦、アメリカは準独立国の連邦、ソ連邦は支配国と被支配国の連邦などの違いでしょうか。

国家の名称など都合でどうにでも付けられるもので、朝鮮人民民主主義共和国など最たる物でしょう。卑小な”大”韓民国なども名は体を表していない国名です。

閑話休題
>
>今回のウクライナの騒動ですが、戦火を交える事なく解決を図るなら、クリミア自治共和国の自治権拡大を認める辺りに鍵があるのではと、素人なりに考える次第ですが、この如何にも曖昧な玉虫色を受け入れられるか否かもまた文化的背景が絡むのかも知れません。

結局はボスニアヘルツェゴビナのようなひどい内戦を経て、落ち着くのでしょうね。すんなりと話し合いで決着が付くとは思えず、その過程でロシアが散々手を突っ込むことになると思います。

>そんなしがらみの上に織りなされたものが世界の歴史なのでしょうか。

そうですね。話し合いで最も当事者が望む形で落ち着くなど世界史上有りません。かならず力関係で決まっています。日本も例外ではありません。どちらが正しいではなく、日本が望む形で決着するなら力を持たなくてはならないと思う次第です。

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