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改めて日本とは

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私はこのブログで何度も、日本は理想のユートピアではないにしろ、世界では次元の違う高度な国だと書いている。結局、世界は日本のようになることを目指している、とも書いているが、それは日本の価値観に同調することが正しいと言うのではない。

おおよそ、まともな国では、国民の安全、健康の質向上を目指して様々な政策を採っているはずだ。そこには言論思想の自由や行動の自由、民主主義の完成などの具体的な目標があるはずだ。

しかし、それに至る道はどの国でも困難を極める。いくら政府がそれを目指しても肝心の国民にその資質がなければ実現できないからだ。民主主義の完成には前提として情報が自由に発信できること、膨大な情報を国民が制限無く受け取れること、相反する情報を国民一人一人がきちんと理解し、判断できることが必要になる。つまり、国民の教育レベルが一定量の水準に達していなければならない。

この一定量の水準とは、決して平均レベルではなく、国民が等しく一定レベルに達していることを意味する。その点、民主主義の先進地域である欧米はけっして国民が等しく一定レベルを有しているわけではない。彼らは身分社会であり、むろん法律で今それが決まっているわけではないが中世からの仕組みがそのまま残っている。エリート階級はきわめて知的レベルが高いが、庶民レベルは文字の読み書きもままならないレベルが多数いる。かろうじて自分の名前を書けると識字に分類されるだけで、文章の意味を理解できない人間は珍しくない。

中世では、エリートに教育を集中することで優れた人材を育て、国の運営を任せることで政治の効率化を図ってきた。庶民は黙ってエリートの決めることを守っていればそれで国はまとまっていた。いわばエリートによる独裁であり、その最も典型的な例が今中国で実施されている。

が西欧においては民主化が進み、今では、政治は多くの国民が支持しなければ何も決められなくなった。が彼の地では相変わらず知的階級が存続したままで、おそらくそれを変えるつもりはないらしい。問題は、独裁国家の多くがそうであるように上流階級独裁国家では被支配層がそれを受け入れている、すなわち自らの知的レベルを上げる意識がそれほど無いと言うことだ。中国などと違い、身分を法律で決めているようなことはないが、国民が自ら自分を高めようとしない、あるいは今のままで十分自分の権利は保障されていると信じている状態ではなかなか改善は難しい。だから、当人達に聞けば自分たちの国に階級社会など無いと反論するだろうし、なにより自分は政治に参加する事になんの支障もないと言うだろう。

が、現実に政治家が支持を得るのは大多数の庶民からであり、その庶民が政策を十分に理解できなければ理解できる政策だけ、あるいは理解できなくても受け入れられる政策を優先することになる。それがポピュリズムだが、国民の知的レベルが平均して高くない地域ではそのポピュリズムが政治を動かす。

欧米の政治家を見ると驚くほどレベルの低い人物が多いことに驚くことがある。イタリアのベルルスコーニ前首相は、着任当時からマフィアとの癒着が噂されていたがそれが問題で辞任に追い込まれたのではなく、児童売春が表沙汰になって辞任した。しかし、今また復権している。そのスローガンは、危機に瀕したイタリア経済を立て直すために緊縮財政を唱える現政権にたいし、緊縮財政反対を主張して国民の支持を得たからだ。

原発にしても賛否を問う国民投票の直前、ローマ法王が露骨な介入をして脱原発を訴えたことで、国内世論が雪崩を打って脱原発に動いた。

イタリアはかつては文化の巨人を多く排出したヨーロッパの先進国だったが、今ではその面影もない。考えてみれば、昔の先進国の時代も、それを実現していたのは貴族や貴族に庇護されていたエリート達であり、庶民はいっさいそれに関与していなかった。大なり小なりヨーロッパは今もそうだと言っていい。そうでなければサルコジ氏のような人物がフランス大統領になったりしない。彼は経済のためにはなりふり構わず人権などお構いなしに中国にすり寄った人間だし、今のメルケルドイツ政権も似たような物だ。

考えてみれば、近代のヨーロッパの政治の歴史はこのようなポピュリズムによる失敗の連続のような気がする。例えば、リーマンショックによる経済破綻から未だにヨーロッパは抜け出せないが、それは物作りの伝統を捨て、金融を経済の柱にしたからではないのか。アメリカも同じで、物作りよりも金融で手っ取り早く稼ぎ国民に豊かな生活を与えた。それが未だにヨーロッパ経済の立ち直れない理由、そしてドイツがそのヨーロッパ経済の牽引薬になっているのは物作りが残り、さらに安くなったユーロで競争力を得て輸出が好調だからだ。

余談だが、日本が開国した当時、政府は岩倉具視を団長とする使節団を派遣し、彼らはドイツの宰相、ビスマルクから、庶民には政治のことは知らせるな、関わらせるなとの言葉を受け、それを当時の政治に取り入れたとされている。

ただ、当時すでに日本の庶民の知識レベルは平均で西欧を大きく凌駕しており、その後の日本は急速に民主化を進め今に至っている。日本の民主主義は、ひとえに日本人の平均的知的レベルの高さ、知識レベルの平均差が形作った物だ。

冒頭で、世界は日本に近づくことを目指していると書いた。それは日本を示す客観的な各種のデータが結局は各国が目指す社会に最も近い物だからだ。

私たちは日本という国を知らない。それは誰も自分の顔を直接見たことがないように、日本の内側から日本人の価値観で見ている限り、外から日本がどう見えるかを理解するのは難しい。そして、日本人は謙遜するのが美徳と考え自らを未熟だといつも言う。それが隣の何かと言えば自画自賛に明け暮れる例の国とは真反対であり、それぞれの言っていることを第三者が予備知識為しに聞けば、隣の妄想国家は日本の遙か上に位置する理想国家であり、日本は何もかも不満足なつまらない国のように思える。なにしろ、世界では謙遜は美徳ではなく、自己主張、自己宣伝こそが当然であって、聞く方はそこから何割か差し引いて判断する。ところが、日本人は自己主張をしないので、何も知らなければよほど日本はつまらない国なのだと思われても仕方がない。その外国人の反応を見て、日本人はなおさら日本はまだまだ未熟な国なのだと本当に思うのではないか。自己主張、自己宣伝の伝統がないとこういう事になる。

だが、普通に考えてみて、日本がなぜ世界でもトップクラスの生活クォリティを得ることが出来たのだろう。日本は未熟だと思っている日本人でも、現実に日本が世界第2位の経済大国であり(中国が世界第2位というのは嘘だが、その理由は何度も書いているので繰り返さない)、日本文化は世界に広まり妄想国家のように国家を上げて売り込んでもせいぜいアジアでそのコンテンツ売り上げの99%を売り、特に日本でその半分近くを売り上げるような偽文化とは違う。日本のことが知られるに連れて、日本文化は着実に世界に広がり、料理などもすでに定着しつつある。日本レストランが儲かるとなると、日本人と区別の付かない人々の国で中国人や韓国人がでたらめの日本食レストランを始めるくらい、日本食は普及していると言っていい。

さらに考えてみて、日本は決して大きな国ではない。面積で世界60位だから小さい方ではないが、大きい国とは言えないだろう。天然資源はない。土地は山岳地帯が主であり、耕作に適さない。自然災害は地震、津波、噴火、台風ときわめて多い。それに比べ、広大な土地、豊富な資源、自然災害の少ない国は無数にあるが、その中で日本がこれほど成功したのはなぜかを考えてみる必要がある。

成功は経済面や技術力だけではない。とにかく日本人は教育レベルが高い。日本にいると実感できないのだろうが、日本人が普通に読む新聞や本などは先進国でも限られた上流階級しか読まないと考えて良い。世界にはきわめてレベルの高い大学が多くあるが、大学進学率は日本の方が断然高い。欧米基準で欧米の大学のレベルがいつも高いランク付けされているが、教育の普及という面では日本の方がよほど進んでいる。

とにかく治安がよい。先進国はおしなべて犯罪発生率が低いが、日本はその中でも桁違いに少なく、性犯罪や凶悪犯などは、世界では発生しないと言いたいくらい少ない。国民皆保険制度のためもあるだろうが、とにかく日本人は長生きする。そして健康寿命、すなわち元気な高齢者が多い。一目で分かるが、日本には肥満した人が本当に少ない。日本で肥満とされるのはBMI、つまり肥満率が25以上の場合を言うが、アメリカなどは30以上を肥満としている。日本人の肥満率は世界最低であり、大都会で人混みの中を歩いても、目を惹くような肥満の人に会うことは本当に少ない。が、アメリカなどでは向こうから来る人来る人全てが肥満に見えるし、200キロくらいありそうな人も珍しくはない。太りすぎて自分で歩けない人が電動スクーターに乗っている姿もよく見る。実際、日本人の平均寿命そして健康寿命は世界のトップクラスであり、これは自画自賛しなくとも客観的な数字で現れている。そのほか、毎年実施される国際アンケートでは、世界に好影響を与える国として常にトップにランクインしているし、ホテル業界などは日本人客が一番好ましいとアンケートの結果を出している。自画自賛しなくとも、客観的な指標なのだから隣の妄想国家がいくら悔しがっても動かし様がない。

日本ほど言論思想が自由な社会も珍しい。日本には何処の国のために働いているのかと思えるような政治家、マスコミ、専門家などが大勢いるがべつにそれで生命財産の危険を感ずることはない。特亜では親日発言は命取りだし、西欧でも例えば宗教批判などをすればつまはじきにされる国は多い。

世界はいずれ日本に近づくことを目標としていると書いたが、日本でなくとも日本のような社会はまともな国が目指す姿であり、結局今の日本に近づくのは当然だろうと言うことだ。

国土も狭く耕作面積ももっと少なく、天然資源もなく様々な自然災害に襲われる、これほど条件の悪い日本がなぜ世界でトップクラス、というより私はあらゆる客観的な指標から間違いなく突出した完成度を有する国だと思っている。経済規模ならアメリカが上だろうが、資産格差がきわめて大きく、犯罪発生率が病的に大きく、戦争ばかりしている国が世界で理想とされる社会を築いているとは到底言い難い。理想ではないとしても世界が目指している社会に一番近いのが日本だと私は断言するが、どうして条件の悪い日本がそうなれたのかを考えてみる必要がある。

無論日本ならではの幸運もあった。島国であるため、歴史の殆どを外的に攻められることなく過ごすことが出来た。四季に恵まれ、豊かな自然にはぐくまれ、四方を海に囲まれていたため海の恵みを受けることが出来、豊かな食料が得られた。外部からの干渉が少なかったため、純粋な文化を築き上げることが出来たなどなどがあるが、これは言い換えれば外部からの刺激が少なく、他文化との交流が少なかったため戦争によって発展すべき技術が遅れた。またそのために外敵と戦う外交能力に劣る、狭い国土で物不足に悩まされ続けた等々のマイナス面とどれだけ釣り合うかは分からない。

結局、日本が様々な不利条件を負いながらそれでも現在の、世界で最も理想に近い(とはいえまだまだ遠いし、理想の社会などは実は存在しないが)国を作り上げることが出来たのかは、全て日本人自身の資質による、という結論に至る。

日本にいれば分からない、日本にいればそれが当たり前と言うことで、外国人から指摘されてそうなのか、と改めて気がつくことはたくさんある。私自身多くの外国人から聞いたことだし、そのつもりで見ると確かにすごいことだと思うのだが、日本には自動販売機が無数にあり、それも人のいないところにたくさんある。海外では有っても必ずそれを管理する人間の目の届く場所にあり、夜などは店内に移動させるか、自販機の前にシャッターが降りたりして使えなくなるケースが多い。そうしないと、自販機荒らしにやられ、時には自販機を担いで盗んでいくやつがいる。

日本では昔、そして田舎では今でも戸口に鍵をかけない家が多いし、夜も窓から中が丸見えの家もかなりある。子供が一人で通学するが、これも世界では珍しい。大抵親が送り迎えするか、まとめてスクールバスで通うのが普通だが、もちろん子供を犯罪から守るためだ。

東京でも真夜中に女性が一人歩きしている。確かにこれで犯罪に逢うこともあるが、海外では女性はむろん、屈強な男でも真夜中に一人歩きできる都会はほとんど無い。これは30年ほど前、外国から来た客を飲みに連れて行ってその帰りに近道の真っ暗な公園を歩いた時に言われた。彼らは暗い公園を歩くことにかなり恐怖を覚えていたようだったが、その公園で若い女性が一人で歩いているのを見て心底驚いたと言っていた。それまで、それが不思議なことだと気がついていなかった。

何より記憶に新しいのは、2年前の東日本大震災の折り、あれだけの大災害の中日本人が落ち着き譲り合い助け合い苦痛に耐えていた姿に世界が驚嘆した報道に接したことだ。あのような時だからみんなで助け合い譲り合ってとにかく力を合わせて一日も早く復興するのは当たり前だろうと考えるが、世界の多くではこのような場合暴動や略奪がおき、強い物が弱い者に与えることなどしないというのだ。無論世界でも助け合いはあるが、それでもこのような災害時の日本人の行動は、世界では信じがたい物だったわけだ。

阪神淡路大震災の時もそうだったし、日本は日ごろからこのような災害が多いがそのたびに日本全国から支援の手が寄せられている。当たり前だと思っていたが、世界では当たり前ではなかったのだ。

日本人自身が気のつかないこのようなことは無数にあり、それも無論外国人から伝えられる。広島だったと思うがあるサッカー試合に6万人の観衆が集まり、試合終了後その観客が引き揚げた後、スタンドにはゴミ一つ落ちていなかったその光景を外国テレビが紹介して、恐ろしい民族だ、との声が世界中から寄せられたとか。また大震災で財産を失い、自分を証明する書類なども失った被災者達に銀行が10万円ずつを貸し出したが、1年後には殆どが返済されたという。

日本に様々な不利有利な条件が有ろうと、絶対的に有利な条件としては日本人そのものが有ると言って良いのではないか。

世界では犯罪発生率の低下、教育レベルの改善、自由、責任、安全、健康、平等などなど様々解決しようとしながら成果が上がらずに苦労している国が殆どだ。むろん、日本も苦労しているが、目標の高さが桁違いに高い。つまり、日本はもっとも高いレベルに達しており、それも近年そうなったわけではない。これも以前からブログに何度も書いているが、日本は開国以前、すでに300年ほども前の江戸時代あるいはそれ以前から世界でも突出した先進国だった。

それについては桃山時代から宣教師などが日本に来て、本国に報告しているが、日本がきわめて秩序のある高い文化を誇る国だと書き送っている。

江戸時代の中期以降には、世界で最も初等教育が普及しており、全国におよそ2万を超す寺子屋があって庶民の子弟に読み書きそろばんを教えていた。人口を考えると、今の小学校の数と遜色がない。したがって、幕末に日本に来た外国人は、日本の庶民が普通に読み書きできることに驚愕している。当時、日本の識字率は男女ともに75%程度だったが、先進国であったはずの西欧でも貴族を中心にもっとも高くて25%程度だった。特亜では文字の読み書きどころか教養とは全て一部の特権階級の物であり、庶民は教育とは無縁だった。

日本では出版業が盛んで、庶民は貸本屋で借りた本を楽しんでいたし、幕府からの通達なども辻辻の高札や町役人などを通して文書で庶民に徹底していた。文字で庶民が意志の疎通を図るなど当時日本以外では必要だとさえ考えられていなかった。

日本が開国して40年程度で世界の強国になり、当時アジアでは並ぶ物がないと言われた清との戦争を制し、10年後には世界で並ぶ物がないと言われたロシア軍との戦争に勝っている。開国後半世紀で日本は世界有数の強国になり、そして先の大戦では世界の主要国を相手にほぼ四年戦い抜き、敗戦の廃墟からまたも半世紀も経たないうちに世界第2位の経済技術大国によみがえった。

なぜこのようなことが出来たのかは、改めて考えてみると、日本人自身の資質が高かったからだと言う結論に達する。世界では日本のことを知らず、東洋の片隅の小さな国と思っていたろうが、実は開国する前から産業技術以外のあらゆる点ですでに日本は世界最先端の国であったし、今では産業技術でも最先端と言っていい。自画自賛をしなくても、宣伝をしなくてもそのことはいやでも世界に知られつつある。それが先の大震災の折りなどで明確に理解されてきたわけだ。

日本では、全てに信用を第一とし、信用を失うことは命を失うことと同義であった。だからこそ、信用で成り立つ為替制度が世界で最も早く実用化され、商品の先物取引が行われ、信用が商売の元手となっていたので、世界でも異例の長寿企業がひしめいている。100年200年の菓子屋、商店など何処の町に出もあるし、300年400年の企業となると世界の殆どが日本にある。私もある地方都市の会社に商談に行き、もらった名刺に創業鎌倉時代というのがあって驚いたことがある。その会社でも正確な創業年月日は分からないが、記録によれば鎌倉時代にすでに有ったとのことだ。

これほど長寿企業が日本に多いのはむろん、戦乱で国土が荒廃したり住民が殺されたりしたことが無く、先祖代々続けてこられたと言うこと。それも信用第一だったからだ。もう一つ、日本人は働くことに責任を持ち、働くことで社会の役に立つことを喜びとしてきた。だから職人でも武士に次ぐ高い地位を与えられるほど尊重されてきたが、日本以外の国では物作りは卑しい身分の者がするとされ、最初に物作りから始めても少し財産が出来るとそれを元手に儲けることを考える。子供に物作りを継がせることもしない。何しろ卑しい事だからだ。

私たちは日本という国をきちんと理解する必要がある。日本は世界で最も優れた国だと私は思う。むろん、私が日本人だからそう思いたいという気持ちもあるだろうが、客観的な指標を見てもそれが客観的な事実だと言えるわけだ。

それでも天国ではないし、もっと改善してゆかなくてはならないだろうし、そしてどんなに時が経っても天国になるわけではなくそのときそのときに新しい問題が生じてくるだろう。

また日本は静かで秩序があるが、堅苦しい、本音が分からない、自由が感じられないなどなどの不満も外国人は言う。が、それはあくまで彼らにとってであり、日本では秩序を保ちルールを守ることで安全と安心を得ているのであり、本音を察することで直接の衝突を避けているのであり、責任を取ることで自由を自ら制限している。すなわち、それは日本人にとってそのほうが過ごしやすいからそうしているのであって、それになじめないのは外国人の方に原因がある。日本人がそれに合わせる必要はない。

最後になるが、おもしろい記事を見つけたので紹介したい。


赤文字は引用

コラム:米国の「日本化」が望ましい理由


確かに、そうした数字を見れば「日本化」の指摘は概ね正しいが、そこには公平な現実描写が欠けている。まず初めに、日本は「失われた20年」といえども、国民は極めて健康な生活を送っており、平均寿命は世界第3位に位置する。平均寿命が日本を上回るのはマカオとモナコだけであり、事実上世界一の長寿国といって差し支えないだろう。暴力犯罪は比較的少なく、民主政治は秩序正しく機能し、官僚機構は市民の安全やインフラ、教育、住宅、医療などの問題に高いレベルで効率よく対処している。国は平和で、国民は豊かだ。中国との緊張関係などを背景に防衛力は増大しているものの、1945年まで社会を支配していた軍国主義の影はもはや跡形もない。

これも何度も書いているが、日本にはうしなわれた20年など無かったのだ。GDPは確かに伸びなかったかも知れないがそれは円高によるデフレのためであり、またその円高を利用して日本は海外に資産を築き上げている。その20年の間に、日本が有する資産は国内の資産の倍になった。言い換えれば、日本国外で動く金が日本に利益をもたらしているので、この20年の間に、日本のGDPは倍になったような物だ。アメリカが、そして他国がうらやんでも出来ない”国は平和で、国民は豊か”な状態は、その倍増した日本の経済力があるからだ。

イタリアの選挙の結果がまた欧州の経済復興の遅れを予想させたため、また安全な資産としての円が買われ、このところ円安傾向だったのがこの2,3日急激な円高に振れた。とうてい20年の停滞があった国の状態ではないだろう。

急速な経済発展に対し、特亜は日本が衰退したと宣伝し、欧米も日本の時代は終わった、これからは中国の時代だと半ば溜飲を下げるような言い方が、結局”失われた20年”と言うことだったのだろうが、そう言われていた日本はその間にも着実に経済力を高めていた。

それこそ、われわれの「日本化」のとらえ方だ。日本の公的債務残高は非常に高水準まで膨れ上がっているが、まだ崩壊はしていない。それは、米国にはない極めて高水準な個人貯蓄に支えられているからだ。低成長の経済は長期的には持ちこたえられないと言う人もいるが、日本経済が過去20年にわたって低成長で持ちこたえてきたのも事実だ。「日本化」を心配する声には、社会の安定、優れた公共サービス、全体的な豊かさは考慮されていない。

日本経済は国内総生産だけが全てではない。過去20年間低成長に耐えてきたのではなく、その20年間も着実に成長してきたから社会の安定、優れた公共サービス、全体的な豊かさを維持発展してこられたのだ。

誰かが犠牲を払ったのではなく、それだけの能力を保ち続けていた日本が、20年間停滞していたなどあり得ない。

確かに、米国の経済システムが進化し、ダイナミズムとイノベーションを発揮できればもっと望ましい。しかし、「日本化」の懸念をヒステリックに喧伝し、医療・教育・社会福祉の充実を伴った低成長や成長鈍化への道を拒絶するのは、米国にとって得策とは言えない。

アメリカがなぜ日本の低成長を宣伝してきたか。物作りは駄目だ、金融こそ利益を生むという主張の正当化のためだ。

理想的ではないにせよ、許容できる結果として日本のような地位を受け入れられなければ、米国にとっては「日本化」より難しい問題が待ち構えることになるだろう。

アメリカが目指すべきは、単に社会サービス、許容できる結果などではない。アメリカは拡大し続ける不公平社会の改善、資産格差の拡大の改善、教育レベルの改善、犯罪発生率の低下策など日本が遙か先に行っていて背中さえ見えないその理想を追い求めなければならない。その現実をアメリカはまだ見ていない。だからこそ、中国に価値があると見えるのだろう。

世界が日本の本当の価値に気がつく日が来るかどうかは分からない。だが、日本人は真の日本の価値を理解するべきだと思う。だからといって決しておごることなく、改めて日本の価値を失わずさらなる高みを目指して努力するためにも、真の日本の価値を日本人が知るべきだと思うわけだ。

上記に引用されているURLの記事を読む場合は下記の「続きを読む」をクリックしてくだい。内容確認以外なら、敢えて読む必要はありません
コラム:米国の「日本化」が望ましい理由

2013年 02月 26日 10:05 JST

過去数年、米国を日本と比較する論調がますます喧しくなっている。それらは好意的な見方ではなく、日本が過去20年たどってきた道、つまり「終わりの見えない停滞」を米国も進むのではないかという悲観論だ。

米国が日本化しつつあると考えてみよう。経済成長はほとんどゼロで、巨大な公的債務を抱え、金融システムは壊れている国だ。実際それは、どれほど悪いことなのだろうか。日本化するのは本当に最悪のシナリオなのだろうか。

日本の過去20年は「失われた20年」と言われる。政府債務残高は対国内総生産(GDP)比で200%を超え、慢性的なデフレに悩み、雇用は停滞し、少子高齢化が進み、経済成長は1─2%で行き詰まっている。政治は安定せず、行ったり来たりを繰り返している。依然として世界第3位の経済大国であるにもかかわらず、つい最近まで、1980年代や90年代のように日本の問題が経済ニュースのトップを飾ることはほとんどなかった。デフレを考慮すれば、日本の経済成長は1992年以来、ほぼ止まっているも同\然だ。

米国に目を転じてみよう。公的債務は膨れ上がり、デフレや成長鈍化が懸念され、失業率は高止まりし、政治は硬直している。まさに「日本化」の様相を呈しているように聞こえる。

確かに、そうした数字を見れば「日本化」の指摘は概ね正しいが、そこには公平な現実描写が欠けている。まず初めに、日本は「失われた20年」といえども、国民は極めて健康な生活を送っており、平均寿命は世界第3位に位置する。平均寿命が日本を上回るのはマカオとモナコだけであり、事実上世界一の長寿国といって差し支えないだろう。暴力犯罪は比較的少なく、民主政治は秩序正しく機能し、官僚機構は市民の安全やインフラ、教育、住宅、医療などの問題に高いレベルで効率よく対処している。国は平和で、国民は豊かだ。中国との緊張関係などを背景に防衛力は増大しているものの、1945年まで社会を支配していた軍国主義の影はもはや跡形もない。

仮に米国が日本化しつつあるとして、それがなぜ、何が何でも回避しなくてはならない運命と言えるのだろうか。国民の多くが優れた教育や医療、十分な衣食住を確保できる社会の安定や豊かさをなぜ憂う必要があるのか。人類の歴史上、こうした状況は恐れるべき運命ではなく、むしろ理想郷とされてきたはずだ。

それこそ、われわれの「日本化」のとらえ方だ。日本の公的債務残高は非常に高水準まで膨れ上がっているが、まだ崩壊はしていない。それは、米国にはない極めて高水準な個人貯蓄に支えられているからだ。低成長の経済は長期的には持ちこたえられないと言う人もいるが、日本経済が過去20年にわたって低成長で持ちこたえてきたのも事実だ。「日本化」を心配する声には、社会の安定、優れた公共サービス、全体的な豊かさは考慮されていない。

こうした肯定的な側面を差し引いて考えたり、無視したりするのは問題だ。もちろん、多くの日本人は自国の経済モデルにひどく幻滅しているが、それは概して、海を隔てた中国が台頭している一方、日本経済が進化や適応を止めているからに他ならない。しかし、米国における日本軽視の論調は、より単調だが安定した成果に対するわれわれの目を曇らせているのではないか。

確かに、米国の経済システムが進化し、ダイナミズムとイノベーションを発揮できればもっと望ましい。しかし、「日本化」の懸念をヒステリックに喧伝し、医療・教育・社会福祉の充実を伴った低成長や成長鈍化への道を拒絶するのは、米国にとって得策とは言えない。

もし本当に日本が米国にとって最悪のシナリオなら、われわれは待ち構える将来が極めて安定的である幸運を祝福すべきだ。われわれが向こう10年の道に迷うなら、日本には米国が目指すべき何かがあるのではないか。少なくとも日本には、米国にはまだ迷いが見られる社会的セーフティーネットへの強いコミットメントがある。そうしたセーフティーネットには、社会不安を未然に防ぐ役割がある。

理想的ではないにせよ、許容できる結果として日本のような地位を受け入れられなければ、米国にとっては「日本化」より難しい問題が待ち構えることになるだろう。

(22日 ロイター)

*筆者は、リバー・トワイス・リサーチおよびリバー・トワイス・キャピタルの社長。CNBCのレギュラー解説者であり、ニューズウィーク誌の寄稿編集者も務める。

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コメント

No title

たかおじさん今晩は、お久しぶりのような気がいたします。

真の日本の価値を日本人が知るべきだと思うわけだ。

これを実際に知らしめるには日教組の自虐史観教育をやめさせないと難しいと思います。
放置するとシナや韓国のような民度の低い国と国民に成り下がる可能性を否定できないと考えます。戦後数十年我が国は経済的に豊かになったのと引き換えに治安は悪化の一途を辿り精神的には退化してきているやに感じられます。

さてお隣の国では政権が新大統領を迎えましたがこともあろうに早速反日的発言とありもしない問題提起により日本側が謝罪しろと言う趣旨の部分がクローズアップされておりますね。
あろうことか犬HKは島根県の「竹島の日」式典の放送を1分間だけ、韓国の大統領就任式は80分間の放送だったとの事。呆れてしまいます。

他のブログで拝見いたしましたが、シナ、韓国には「助けない、教えない、関わらない、信用しない」が合言葉のように書き込まれていました。
まさにぴったりの言葉ではありませんか。

本日から韓国の自営業者は日本が竹島の領土主張をやめるまで日本製品不買運動を行うそうです。
私個人としてはどんどん勝手に行って自分達の民度の低さと主張の嘘がばれていく様を見ているのも宜しいかとも思います。
もちろん我々日本も汚物や寄生虫に汚染された韓国食品や他の韓国製品の輸入をやめ韓国人のビザなし入国を廃止しビザ発給を義務化し出来るだけ関わらず
最終的には国交断絶へ向けるのも良いのではないかと。

本当に次々と腹立たしい事ばかり仕掛けてくる隣国ですね。

No title

>2013-03-01 21:38 | 一有権者様

>たかおじさん今晩は、お久しぶりのような気がいたします。

今晩は。確かにご無沙汰していました。私の方が更新を滞っていたんですが。
>
>真の日本の価値を日本人が知るべきだと思うわけだ。

そうです。正確な自己評価は自分を高めるためにも必要です。そうでないと、特亜のように全く勘違いして自分たちが全て正しいと思いこむことで劣等感を忘れるようになります。本当に自己評価をし、自らの欠点を自覚すれば正しく改善する努力が出来ます。

日本人に足りないのは、ありもしない欠点で劣等感に陥っている点ですね。それでは特亜とは別な意味で改善することが出来なくなります。下手をすると、あきらめてしまうと言うことです。
>
>これを実際に知らしめるには日教組の自虐史観教育をやめさせないと難しいと思います。

これが原因と言うより、日本人の本質的な謙遜が日教組やその後ろにいる連中につけ込まれたのだと私は思います。

>放置するとシナや韓国のような民度の低い国と国民に成り下がる可能性を否定できないと考えます。戦後数十年我が国は経済的に豊かになったのと引き換えに治安は悪化の一途を辿り精神的には退化してきているやに感じられます。

それは違いますね。例えば犯罪発生率は昭和26年をピークに下がり続けており、とくに凶悪犯罪の低下はめざましい物があります。人権意識の向上などは非常に大きいと思うし、現実に例えば社会党が凋落し今や残党が消滅直前であるように、日本人の精神性はかなり良くなっていると思いますよ。

どの点に着目するかですが、ただ東日本大震災の折りの日本人などは日本人の本質が全く変わっていないことを示していると思います。
>
>さてお隣の国では政権が新大統領を迎えましたがこともあろうに早速反日的発言とありもしない問題提起により日本側が謝罪しろと言う趣旨の部分がクローズアップされておりますね。

彼女はきわめて立場が弱いようですね。父親のために標的にされている節があります。本当に歴史を彼らが理解するなら、彼女の父親こそ韓国の生みの親なのですが。ただ、民度が低ければ国民に迎合しなければならず、それが今回の演説として現れたのでしょう。むろん、それは韓国に問題があるのであり、日本がその立場を斟酌する必要はないでしょう。そうやって、あの国は自滅してゆくしかないのですし。

>あろうことか犬HKは島根県の「竹島の日」式典の放送を1分間だけ、韓国の大統領就任式は80分間の放送だったとの事。呆れてしまいます。

ああ、NHKですから。近年はNHKの正体が知られてきて、解約が相次いでいると聞きますがあながちまちがいでもないようです。
>
>他のブログで拝見いたしましたが、シナ、韓国には「助けない、教えない、関わらない、信用しない」が合言葉のように書き込まれていました。
>まさにぴったりの言葉ではありませんか。
>
>本日から韓国の自営業者は日本が竹島の領土主張をやめるまで日本製品不買運動を行うそうです。
>私個人としてはどんどん勝手に行って自分達の民度の低さと主張の嘘がばれていく様を見ているのも宜しいかとも思います。

実際にはそれに同調する小売店は少なく、不発に終わりそうです。韓国の多くの小売店には日本製品が多くおかれています。不買運動をしなければならないほど日本製品が有ると言うことは、それだけ消費者が求めているからであり、それを閉め出すことは販売業者が自ら首を絞めることになります。中国の例がよく示しています。

また、円が安くなり日本製品と太刀打ちできなくなった韓国製品を売るための便乗ですが、却って日本製品を扱う業者が利益を集めることになりかねず、おそらくかけ声ばかりで不発に終わるでしょう。連中はスタンドプレーだけですし。

>もちろん我々日本も汚物や寄生虫に汚染された韓国食品や他の韓国製品の輸入をやめ韓国人のビザなし入国を廃止しビザ発給を義務化し出来るだけ関わらず
>最終的には国交断絶へ向けるのも良いのではないかと。

無論それが望ましいのですがね。一時売れていたまっこりや朝鮮焼酎などが最近はさっぱり売れないとも聞きました。キムチも日本製の方が売れているようです。味の好みが違いますから。

韓国車などは日本では誰も買っていないのだから不買運動が出来ません。相手にしないというだけで良いんじゃないでしょうか。安倍氏も口先だけで中韓は大切な隣国だと言っているようです。言っていることとやっていることは全く違いますしね。
>
>本当に次々と腹立たしい事ばかり仕掛けてくる隣国ですね。

それだけが国家の存在意義のような連中ですからね。関わらないのが一番です。

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