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射的空母

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以前から中国が建造したという空母について、おもしろい記事を読んだのでちょっとつっこんでみた。いやはや、つっこみどころ満載なのだが、単につっこんでおもしろがるより、中国という国の考え方がよく分かるので採り上げた次第だ。

赤文字は引用

中国が空母を保有した理由、その存在意義とは

中国報道

 中国は空母発展のために力を注いでいるが、これは海上の観光を目的とするものではない。グローバル化の時代を迎え、核兵器が製造されたことで、伝統的な空母の使用方法が制約を受けるようになってきたが、空母の戦略的価値が低下することはない。空母は現代軍事技術を集約した、情報化された総合作戦本部であり、国家の戦略的な力を示す存在だ。

 おそらく空母の時代は終わりつつあり、局地戦で空母に対する攻撃能力を持たない相手に対する戦略兵器としての意味しかないのではないかと思われる。さらに、空母とは大量の戦闘機を現地に運び制空権を取るのが主目的だが、内陸国に対しては効果がない。空母から飛び立ち作戦を行って帰還するには、内陸奥地には行けないからであり、当然現代であれば局地戦や小規模戦、圧倒的に戦力差のある場合以外はすでに航空機の時代も過ぎようとしている。つまりミサイル戦がすべてを決するわけで、ありとあらゆるミサイルがすでに航空機による作戦に取って変わりうるからだ。

航空母艦はそれ自体が巨大な攻撃力の固まりであり、それが敵国近くへ移動できることは非常にメリットがあるが、一方集中した攻撃でその巨大な戦力を一気に失うことも意味する。

つまり、空母を攻撃する能力のある相手に対しては、メリットよりデメリットが多い。故に空母の時代はもうしばらくすれば過去の物になるだろう。その時期に、空母を作ることは、かつての日本が大艦巨砲主義に縛られ、せっかく世界でもトップの航空戦力や空母による機動部隊を持ちながらそれに集中できなかったのと同じ事になりかねない。

したがって

  世界各国の95%が空母を保有していないが、それは空母が役に立たないからでもなく、各国が空母を欲していないからでもない。これには政治的な原因のほかに、技術と巨額の費用といった問題がある。

たしかに技術と費用の問題もあるだろうが、実際空母の運用によるメリットとデメリットを比べるとそれほどメリットが無いからだ。たとえば、私の個人的な考えだが、日本が空母を作る理由は何もないと言える。日本が沿岸を離れて遠方に戦争をしに行く必要があるなら、戦力の劣る相手に対して使用するのは良いかも知れない。ちょうど、アメリカが空母をアメリカの軍事力の象徴としているような意味でも持つのがよいのかも知れないが、日本がそのような目的を持っていない以上、空母は無用の長物であり、せいぜいヘリ空母でも十分と考えられる。

  中国は日増しに高まる国力、国防科学技術、工業を支柱とし、空母の改造を実現した。その強力な作戦能力と抑止力は、中国の近海防衛能力を強化し、海軍の作戦範囲を拡大した。また単一的な防衛手段、遅い反応速度、弱い制空権・制海権を改善し、中国の軍事理論、兵力の構造、体制・編成、作戦方法、軍事指揮訓練、人材育成等を全面的に現代化した。

ここで不思議に思うのは、中国の技術の貧弱さがこの空母「遼寧」によってさらに明らかになったのではないか。中国のこの思いとは全く逆の結果になったのではないか。まず、この空母は最初ロシア(ソ連)が空母ヴァリャーグが未完成のまま廃艦にされたのを、中国が海上カジノにするとの口実で購入し、独自技術で空母にした物だ。

ロシアは推進機関を付けず、また戦闘機の離発着装置を売らなかった。ところが、本来空母に必要なスピードを出すためには大馬力の蒸気タービンが要るが中国では作ることが出来ず、通常のジーゼルエンジンを搭載したと見られ、その結果速度は19ノット程度とされている。一方、アメリカの空母は30ノット以上は出せるので、その差はきわめて大きい。

そのうえ、離発着装置も無く、スキージャンプ方式を採用しているが、乗せるべき戦闘機が無い。現在はタッチアンドゴーの訓練をしているが、おそらく乗せるべき戦闘機はないのではないか。

さらに、電子装備がないなど、空母としては全く意味のない張りぼてであることが全世界にさらされてしまった。中国には空母を建造維持する技術など無いのだ。

  中国の空母は最終的に戦闘力を形成するが、これは中国の国家安全の戦略的範囲を拡大し、戦略面の選択肢を増加することで柔軟性・主導性を高め、国家安全戦略の質を高め、戦略の安定化を促す。西側諸国の一部の人は、この現実を直視しようとしない。彼らは中国の空母の戦略的価値を意図的に貶めているが、それは中国の国防の発展に対する不安と焦りを示している。

中国は大洋に出る道をすべて他国にふさがれている。沿岸から大洋に出るためには他国の海峡を通るしかないが、そこを閉鎖された場合、遠方に出て作戦を実行するための空母が中国沿岸を離れることが出来ない。さらに、空母は単独では作戦出来ず、潜水艦や護衛艦など様々な艦船が一緒に行動するが、そのために空母艦隊は非常に規模が大きくなり、維持するための人員も含めて膨大な人員が必要になる。その維持が中国には出来そうもない。

さらにさらに、これだけの膨大な人員と艦船を支え遠洋に出るためには、海外に必ず寄港地が必要になり、それには友好国の存在が不可欠だが、中国には友好国がない。平時であれば、金さえ出せば寄港させてくれるかも知れないが、有事にその保証があるとは思えない。

  空母と言えば、世界中を巡り覇を唱える米国の原子力空母が連想される。中国が米国の先例を繰り返すことを懸念する声があるが、その心配は無用だ。中国は米国でなく、中国の空母は米国の空母でもないからだ。

米国があれだけの規模の空母艦隊を作戦に使え、維持できるのは、圧倒的な資金力と、なにより友好国が世界中に存在するからだ。遠洋に出かけて意味がある空母の運用が、友好国のないちゅうごくにできるとは到底思えない。となれば、遼寧は中国沿岸で活動をするしかないが、それでは空母が仮に完全な物だとしても意味がない。

  中国と米国の空母はまったく異なる性質を持つ。一方は世界における圧倒的な軍事力と主動的な立場を維持する道具であるが、もう一方は世界の平和、秩序、持続的発展を支える安全環境を維持し、人びとが安心して労働に励めるようにする衛兵だ。両者を比較することはできない。

どの口でこのような事を言えるのかは理解できないが、中国人民は、遼寧が世界平和のために存在すると信ずるのだろうか。むろんアメリカの空母も戦争の道具だが、それでもむしろ世界の警察のものという意味も理解できなくはない。が、中国の空母が、他国を恫喝するため以外のどんな意味があるのだろう。それも、実際には射的の的にしかなりかねない空母を他国が畏れるとも思えない。

  中国の空母保有は核兵器保有と同じく、中国の軍事戦略・国防戦略の自主性・自衛性・防衛性を変更するものではない。中国は遠洋作戦能力・遠洋機動力を必要としているが、中国の海上安全の重心は近海に置かれる。空母の登場により、中国が「近海防衛」戦略の基本姿勢を変えることはない。

むろん、中国が国防の一環として戦力を整えるというならなるほどと思うが、近海の海上安全のために空母が必要な理由など全くないだろう。それは、日本も周囲を海に囲まれ、近海の海上安全は最重要だが、そのためには常に警戒し本土からすぐに飛び立てる戦闘機が有ればよい。それでも脅かされるなら、ミサイルに力を注ぐべきだし、潜水艦能力を高めればいいだろう。近海の安全のためには空母は無用の長物だからだ。それだけではなく、金食い虫であり空母艦隊を作り維持するコストをミサイルや潜水艦、情報収集システムに回す方がよほど効果的を思われる。アメリカのように、軍事力の象徴として、さらに遠洋で力の差のある相手に対するシステムに使うわけではないのだ。

  中国の空母はブロイラーではないが、好戦的な闘鶏でもない。空母は中国が数多く持つ、戦略的防衛・戦略的反撃の手段の1つにすぎない。中国は空母保有により、冷静かつ理性的に防衛戦略を策定することができ、そこから自信が得られる。中国の空母は、中国の海上安全を維持する「定海神針」(西遊記に登場する武器)であり、世界平和を守るノアの方舟でもあり、平和を愛するすべての人に歓迎される正しい力であるのだ。(完結)(編集担当:米原裕子)

全く説得力のない言い方であり、中国自体が世界平和の大きな脅威として見なされている今、中国の空母が世界平和を守るのあの箱船などとは笑止千万だ。そして、中国は自信を得たと言うが、こんな射的の的空母で自信を得るなど、信じられない。もしこれが自信につながるなら、日本は張りぼてミサイルに新香細工の核弾頭を乗せて自信を持てば済む。

中国が自信を持ったと同時に、世界は中国の軍事力がすべて張りぼてなのだろうと思うだけなのではないか。

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